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もうひとつの自分、その強い意思を受け入れ展開してゆく人生を信じる、新月。(2020/10)

占いとか占星術などを信じていない、あるいは採用して生活していないという方も、新月を自分の目的を再確認するタイミングとして一度立ち止まって、気持ちを新たに目的や目標を設定する時として意識的に使ってみるということも出来るよ、ということで前回も新月時のタイミングに書かせていただきました。早いですね、次の新月のタイミングがやってきています。よかったらご参考ください。

2020年10月17日の04時31分に、天秤座23度台で新月です。
前回は9月17日、乙女座24度台での新月でした。
サビアンシンボルでは今回の天秤座23度台での新月は数えで24度として見ていきます。サビアンシンボルは「蝶の左側にある三番目の羽」というものです。
この新月では、自分の環境や人間関係についてのこれまでの過去のあり方と、これからという未来のあり方についてあらためて考えていくことがキーとなっています。
ここしばらくを振り返った時に、12月の中旬以降からのことや来年以降への自分の新しい歩き方について考えたり準備していったりということに意識をより向けていくってことが自分の中に自然と起き始めているんだ、という人も少なくないのでは?と思います。
そういう場合は占星術を意識していなくてもすでに天体の運行の影響を受けていて、この地球環境の中に居ながら太陽系内の天体たちの動きと切り離されていない自分であるということを知りましょう。社会の外側にある理解できないようなより大きな世界と自分は、どうやら何か関係があるらしいぞ、ということから次への展開が始まることになっていくでしょう。

自分の現在の環境や人間関係の見直し、そのために一度立ち止まって自分の意思を確認していくことへと向かいやすい時です。ようやくこれまでの過去のことを振り返って理解することが可能になって、それを受け入れて新しい次へと行動の実際を向かわせていく、経験を活かせるだろうと考える、様々な意味での整理を行う、そんな節目を体験する人もいるでしょう。

気になる方は、今回の新月度数のシンボルの象徴から考えてみるということを採用してください。自分の今現在の現状把握と、これからを生み出していく自分へのヒントを見つけることができるかもしれません。

2020年10月17日04時31分 天秤座24度での新月。

サビアンシンボル「蝶の左側にある三番目の羽」を参考にこの新月を一つの節目として自分の「目標や願い」を立てましょう。タイミングとしては新月時間から48時間内がベストでしょう。

天秤座24度【蝶の左側にある三番目の羽】が表している象徴的な意味を参考に自分の中にある「目的、目標や願い」との関連を考えてみる、という時間を持ちましょう。さらに次の新月へと向かっていくこれからの約一か月を自分のモチベーションを下げることなく、出来事によっての時々の感情から自分を道に迷わせることなく、より着実に一歩進んでいくために新月の節目を使っていくということを意識しましょう。

社会的な自分の頭や思考が考えたこととは違う、説明も照明もできないような自分の内側奥からくる魂の声のような、強く抑えきれない衝動のようなもの、それを受け入れようと思えるかどうか、さらに受け入れることを実際に行動に起こす、ということを考えたり実行することが今回の新月のテーマのひとつになるでしょう。

例えば私達には、自覚できる部分と自覚の出来ない部分とが存在しています。それは、顕在意識と潜在意識という言い方があったり、意識と無意識、表層と深層という言い方もあります。
私達が通常認識可能なのは表層の人格的な部分です。社会の中で作られてきている理性的な、自我と言われている部分です。
認識していない深層にある無意識の部分については、まるで関係ないという風に普段から生活していることが当たり前という人や、知ってはいても謎だよねということでよくわからないものだと思っている人もいるでしょう。また、好きな分野として勉強していたり、研究しているという人もいるでしょう。
この無意識の部分というのは、自覚できなくてもその存在を知らなくても、私たちすべての人に確かに存在しているものであることは間違いありません。個人にそれはあって、さらに海の深くへと段々と沈んでいくような集団としての意識も階層になって存在しています。

このシンボルの中に出て来る「蝶」は、人のオーラのような、魂の姿を象徴しています。それは目に見えないけれども人にとって重要なその人の本質、ということです。
「左側」というのは環境に対して開いているという象徴で「三番目」というのは創造性を表しています。「蝶の左側にある三番目の羽」というのは、頭で考えたことではなく、むしろ説明もできないような自分の中からやってくる衝動を受け入れ、環境からやってくるものを受けながらその変化の中を生きていくということです。
頭で考えると間違っているように思えるという状態で、けれど無意識からの自分の望んでいることを受け入れ、外界からの様々な動きの中歩いていくという、他の誰にも説明もできないような状態を行くことで、日常が予想できない変化を起こして行くことになります。
その時には自分でもなぜなのかそれが何なのかわからないことだったりしますが、その体験の結果、後々になってやっぱりそうしてよかったと思うことが多くなるというシンボルです。
社会においては理解出来ないことであっても、奥深いところにある自分の無意識が望むものが自分にとっては正解であるという体験をしていくことになる、ということです。
外側の世界のどこにも頼るべき正解らしいものは無く、それは自分の奥深いところにこそ存在していて、それを思い切って受け入れることで環境から起きる様々を体験していくということは、何があっても乗り越えて行くんだという心意気が必要になるでしょう。また、自分を信じるということがどういうことなのかを考えるきっかけがそこにはあるでしょう。

さて、具体的に自分がそれをやるとなると、実際それは簡単ではないかもしれません。自分の深いところにある意思を採用するということを行うためには、自分という存在には頭で考える社会的な表面の自我ともうひとつの自覚していない無意識の深層の自分の意思というふたつの側面があるのだということを受け入れていくことからが始まりになるからです。
私たちは、未知の対象に初めて出会って興味を抱き、少し知るというところから始まって、さらに自分から近付いて、もっと深く知っていくという流れを体験します。出会って近付いていくということ自体が練習ということになる場合もあるでしょう。
私たちは普段の自分が思っているよりもさらに大きな存在であって、日常で意識している表面の理性的な自分というものだけでは決して成り立っていないのだということを知って、興味を持っていくこと、意識していくことから始まるでしょう。目の前にあるものだけではなく、見えないものや直接触ることのないものの影響を私たちは無自覚なまま常に受け続けています。

このシンボルが持つ意味には、牡羊座1度から始まって30度までと順に牡牛座、双子座、蟹座、獅子座、乙女座、天秤座までのサイン(星座)のそれぞれの流れと、天秤座1度から23度までの経験と成長が生かされているので、この度数だけで本来考えることは出来ないものです。ですが、このシンボルのひとつを新月の象徴として考えてみることによって、サビアンシンボルや占星術というものが本当はどういう存在なのか、ということに近寄っていくきっかけになる場合もあるでしょう。


以上を意識して自分の達成したい願いに関連付けて過ごしましょう。
次の満月は、10月31日(土) 08時38分。この日にこれまでの2週間の自分の実際行動を振り返って、様々を捉えて見直していくタイミングです。
さらに次の新月は、11月15日(日)14時07分。蠍座の23度台での新月。サビアンシンボルは蠍座24度「一人の男の話を聴くために山から降りてきた群集」です。新月の48時間内を目安に、目的や願いに向かう自分自身の自己確認の節目にしましょう。


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写真と文 sanae mizuno
https://twitter.com/SanaeMizuno

参考文献 「決定版決定版!サビアン占星術」松村潔 著 学研

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