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【プリズンライターズ】重犯罪多し‼️熊本刑務所 Vol.1「 食」

本シリーズ記念すべき第一回目は、刑務所の「食」について。この四半世紀(約25年)の変移を語りますヨォ!
今回のテーマ“食”これは私達Prisonerにとっての楽しみベスト3の1つです。

 私がここ(熊本刑務所)に来た当時は、今よりも断然“味が濃くて”美味しかった!
そして“量も断然多く”お腹もいっぱいになれたし、料理のvariationもとっても豊富で、私的にはカナリ満足のゆくものだった!
それに肉もカナリ肉々しい状態だった!
それなのに……10数年前位に、本~当~におかしい思考の持ち主(こいつは職員同士でもカワリ者として嫌われていた奴で行き先がなくなりこのPositionに流れに流れて来た)が私達の食料調達の係になったことで、味は超~薄~くなり、量なども半分近くに減らされ、料理のvariationも3分の1位に減らし、あろうことか提供される品数まで1品減らしくさった。

 もうこうなったらこの中は最後!
元になど戻ることはなく、悪くなる一方。
今想い出したが、このドグサレ職員は当時炊場のPrisoner達が色々と工夫して味をよくしようとしてる所に来て
言うに事かいて「おいしい物なんて作る必要はない。ここは栄養価だけ満たした状況のものを提供しさえすればそれで問題はない」などとのたまいやがった。
この話はここじゃ~有名で私以外にも多くのPrisonerが密かなmurderous will (編※殺意)を抱いたのでした。

 その後(官炊Prisoner(編※炊場工場の中から優秀な受刑者が配役され、刑務官の食事を作る仕事)が職員どもの飯を作り、
食べさせる食堂のような所)が無くなり、それと時を同じくしPrisonerの人員が劇的に減少し始めたことから、
炊場へShort timeのPrisoner(編※短期刑の受刑者)を投入し始め、そこからはどんどんと悪化し今に至るが……
 
 数年前からは“カップ麺”が年1回(大晦日の夕食の年越しそばのみ)だけになり、どんどん私達のたのしみは無くなってしまっている。
なによりも最悪だったのが昨年!
前述したドグサレ職員が、この中の試験に合格し転勤してたのにまた戻って来て……
今度は係長のポスト(用度課の)に就いたことで、その前よりも“ひどい”状態下になっているところに
「コロナ」が大量に出て炊場もSTOPしてしまい、本~当~に少量の非常食だけで7日位すごし、
その後「社会」の弁当が20日程続いたがコロナも終息した後は“弁当代”のシワよせとして、今までで至上最悪なメニューが数ヶ月も続いた。
その内で私が一番ヒドイとおもったのが“角チーズ・パックカレー・カル鉄乳酸菌(ヤクルトもどき)”だけ!
これがお正月のメニューに出され、本~当~に“みじめ”で“情けない”気持ちで一杯になったのを今でもしっかり脳に残っている。

 少しだけ話は“脱線”するが、私が今でも心に残っている食事は……
「横浜」の骨付きカルビ・揚げパン。
「千葉」のカキフライ納豆にネギの刻みが付いたもの。
「東拘」のうなぎ・ステーキ(カタイけど)・ワッフル。
「熊本」のネギトロ・鶏の手羽煮・同手羽餃子・温泉玉子。

 まぁ~関東とはレベルがここは違いすぎ(関東では“刺身”なども出たしデザート・フルーツも頻繁に出たり、肉々しいものも頻繁に出てました。イヤー実に懐かしい!)比べるのもおこがましいのですがネェ!
そう云えばもう10年位は“生”の果物(お正月のみかんは別として)すら、ここでは食べてないなぁ~(缶詰ばっかり)。


まぁ~社会も“物価高”で色々と大変だろうけど、この中ももろに影響を受けていることからこの先も悪くなる一方だろうとおもわれる。
まぁ~それでもあのドグサレ野郎(職員(幹(患)部))が、用度から今年は分類に移ったので少しは希望が持てるけど……
(だが分類は分類で大問題があるのだが……)


 それでもこの中は1回落ちたら最後、よっぽどのことがない限り“よく”なることはないので昔のような“楽しみ”はないのが正直な所カナ。
でもなんでここまで“ひと”の考え一つで変えられてしまうのかぁ?私には解せない所ではあるのだけど!
では次回は食Vol.2“お菓子”について語るのでおたのしみに!じゃ~ね~バイバイ~

     2023.8.13

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