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【プリズンライターズ】闇バイトはヤバい

皆さん、こんにちは。  

闇バイトでの強盗団事件をテレビで毎日のように報道されてますね。 
それを観ると、バカだな~と、思いませんか?
「おまえが言うな!」と言われそうですが、私のような人だからこそ、それがバカげた事だと分かる部分もあると思います。

 今回は自分の思った事をそのまま書いてみます。 
事件を起こすという事は、被害者が出てしまいます。
当然、第一義に被害者の事を考えて、犯罪に手を出すべきではないが、応募者はなんらかの事情でお金に困って、切羽詰まってる人もいるはずですので、他人の苦痛を考えられる冷静や、余裕をなくしてると思います。
なので、ここではあくまで自分本位でもいいから、考えて欲しいです。

 そもそも闇バイトのような「仕事」、たとえば電話詐欺系、強盗等は、根を掘れば、大抵暴力団組織に辿りつきます。
暴対法とかの施行以来、ヤクザも段々と追い込まれて、今までの手段では食べていけなくなって、必然と新たなシノギを作ることになります。
しかし、闇バイトに応募する人の大多数は一般の素人です。
色んな理由があって応募したのでしょうけど、それは言ってみれば、暴力団組事務所のドアを叩いて、お金を稼がせてくれ、と言ってるのと同じだって事を、どれくらいの人が覚悟したのだろうか?
お金に困って、稼ぐつもりで参加したが、実際は最大のリスク(前線に立たされる)を負わされて、他人のためにお金を運んでやってるようなものです。
相手は応募者の何倍もお金に執着心を持つ人ですから、そんなに簡単に稼げるなら、自分達の手でやってるでしょう。

 結局は端金で刑務所に入ることになってしまい、人生を棒に振ることになります。
「やれ、やれ」と言う人は、応募者達が運んだお金で贅沢三昧。バカバカしいでしょう? 
人は何が一番恐いか?と問えば、「死ぬことだ」と答える人は多いのではと思います。
でも本当に恐いのは、自分が今まで築いて来たものや、持ってるもの全てを失う事だと私は思います。
「死んだら何を持ってても意味ないじゃないか」と反論されそうですが、死にたくなるほど、なにもかも失って、結構な確率で家族さえも失う。
それでも生きてなければいけない。それが刑務所です。

 強盗、まして人が亡くなれば、生き地獄に長くいることになります。 
長期刑務所では10年、15年刑を「ションベン刑」と呼び、「すぐ出れるよ」と言われます。 
しかし、10年、15年は人生において、決して短かい時間ではないのは、特に若い人なら、今まで生きて来た分を考えれば分かる筈です。
今一時的に困っても、その後の10年に何かあるかは分からない。
が、ムショに入れば、10年立っても何も良くならず、困ったままです。
外ではお金がないと困りますが、働けばお金はそれなりに手に入ります。
ムショでもお金がなければ同じように困ってしまいますが、働いてもお金は手に入らないです。
だからこそ、他人様の事を今は考えられなくても、自己本位で考えても、闇バイトは絶対割りに合わないです。
それでも覚悟してやるのであれば、言うことは残る一つだけです。

「全てを捨てて、ロンロンタイムのムショ生活へようこそ」


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