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【プリズンライターズ】わかりやすい投資のハナシVol.3

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 株FXの自動売買は証券会社ごとにシステムも異なり、初心者でも簡単な会社や、難易度が高い会社など様々です。
FX自動売買について書かれた書籍もそれぞれの使ってるシステムの違いがあり、沢山出版されています。
一般的な自動売買は110円~120円までの範囲に何本もの注文を並べて、レートの変動によって注文と利食いが繰り返され、コツコツ稼ぐ仕組みです。
変動幅を広くすれば損切りされにくい一方、資金を多く必要とします。

 狭くすれば少ない資金でも損切りになりやすくなります。
自動売買は基本逆張りで、買注文なら下落している時に買って、上昇したら売って利益を出し、売注文なら上昇している時に売って、下落したら買い戻して利益を出します。
買注文で下落し続けると2本、3本と注文が入り、含み損(マイナス評価)が増えてゆき想定変動幅のところで1本目が損切りされます。実際にトレードすると含み損はメンタルにきます。

 
iサイクル2取引は上下どちらに動いても想定変動幅は保ちつつ、相場に追従するので、思った方向へ行けばどんどん利益が出ますし、逆に行っても想定変動幅で損切りされながら戻れば利益を出しつつ動きます。
そして、iサイクル2取引のトレンド機能なら、テクニカルのサインによって買や売を自動で切り替えてくれるので、初心者でも買か売で悩む必要がありません。

 
 FXをやる人が多く使う移動平均線(SMA)かMACD(マックディー)の2種類のテクニカルに時間軸の足種(1時間足・4時間足・12時間足・日足・週足・月足)の6種類から12パターンの設定を通過ペアに合わせて使います。
移動平均線(SMA)はある一定期間の終値の平均値を結んだ線で、短い期間と長い期間の2つの線を表示し、短期線の方が反応するのが早いので、両者がクロスする地点のサインで買・売を切り替えます。
MACDはSMAよりも直近の終値を重視したEMAを使った指標で、SMAより反応が早いのです。
これに足種を組み合わせるのですが、1時間足などは反応が早く頻繁に切り替わり、損切りも多くなり、手数料も増えてしまいます。
月足は遅い分、損切りは少ないものの、想定変動幅を広めにしたり、急激な変動には遅れがちです。
時間軸の順でいうと、日足MACD、日足SMA、週足MACD、週足SMA、月足MACDと続き、この範囲が良いでしょう。

 通貨ペアごとに値動きの激しさも異なり、時間軸とテクニカルの相性も異なります。
マトリクス方式の画面で、期間・通貨ペア・テクニカル・足種を選び、表の下にある7項目の切り替えで、獲得pips、利食回数、損切回数や最大必要資金が見られます。
ただ、想定変動幅が500pip以上のデータしか出ていないので、これより狭い幅は実際に動かして試してみるしかありません。
その場合、ボラティリティ方式の注文で、想定変動幅を任意の数値で設定できますが、コツとしてはレンジ相場(上下を繰り返す)の値幅から少し余裕を持たせた設定が良いでしょう。

 
 また、設定の良し悪しを判別するには、獲得pipsだけではなく、利食・損切回数と手数料も考慮する必要があります。
1000通貨コースなら「獲得pips×10-(利食+損切回数×20円)=利益」となります。
そして、利益÷最大必要資金=利回り(期間)になります。
1万通貨なら上記に0が1ケタ増えます。
ですので、1時間足や値幅が狭すぎると、1回の手数料は1000通貨コースは20円、1万通貨は200円ですから、手数料が多くなり利益が減ります。
また、為替レートによって証拠金も差があるため、一見GBPJPY(英ポンド円)は値動きが激しく獲得pipsが多くても、証拠金が1本あたり1000通貨で約6400円、1万通貨で64000円(レート160として)にもなりますから、利益率がAUDJPY(豪ドル円)の方が良いと言えます。
AUDJPYのレートは91円位ですから、証拠金は1000通貨で約3640円ですので、この証拠金の差は大きいと言えます。
あまり、どの本にも獲得pipsや利益ばかりに目が行っていて、利益率を考えた戦略は書いてありません。
資金が増えると、値幅を狭くして本数を増やし、獲得pipsを増やす戦略に移りやすいですが、ある程度のバランスを考えて、注文するロットを増やす方が、利益率を向上させる事ができます。

 また、少し狭い幅と広めで2本に分けてバランスを取るか、通貨ペアを変える事でポートフォリオを組むのも良いでしょう。通貨によって動くタイミングは異なるので、旬な通貨にするのも一案です。

下記のデータは実際の半年間のデータです。1000通貨コース(手数料考慮しての利益)

 これは半年間のデータですが、仮に1年間で同じパフォーマンスなら前回のランキング5位GBPJPYの利回り40.01%より上回ります。
100pipの値幅だと、狭いレンジの動きになった時にどれだけの獲得pipsを上げられるか?ですが、50pipの値幅と100pipを同時に運用すればバランスが良いと言えます。
AUDJPYの上記の2本を合わせると、必要資金93500円で利益37420円(利率40.02%、1年80.04%)です。
資金が増えてきたら、同じ注文を追加して注文ロットを増やし、資金が100万になれば、1万通貨コースで同じ注文に変更すれば良いです。
上記の3段目なら、1万通貨コースでも、32万円の資金で半年143800円の利益を出せます。1年弱で元が取れる計算です。外為オンラインはZoomを使った対面サポートや、オンラインで解説するセミナーもあり、初心者でも始めやすいと言えます。


 FXを学ぶ上で参考となる書籍を紹介します。

  • 「マナブ式FXトラッキングトレード入門」斎藤学
    ※名称は違うが、iサイクルと同じシステム(ただし、この本ではまだトレンド機能が出ていない)

  • 「50万円を6900万円に増やしたマナブ式FX」斎藤学
    ※自動売買ではないが、FXの全般を学べわかりやすい。

  • 「これだけFXチャート分析三種の神器」クロスメディアパブリッシング
    ※テクニカルの王道が学べる。著者は外為オンラインの人。

  • 「FXトラリピの教育書」扶桑社「為替王のFXトラリピ戦略」KADOKAWA
    ※自動売買のトラリピについて学べる。システムはiサイクルと異なるが、参考にはなる。

  • 「FX攻略バイブル」自由国民社、国安盛男
    ※FXの基本からトレードまで裁量トレードが学べる。

  • 「FXプライスアクション成功の真実」実業之日本社、陳満咲杜
    ※欧米の手法が学べる。

  • 「わたしスッピンジャージで億稼いでます」幻冬舎、女性投資家の投資日記
    ※難しめ

  • 「東大院生が考えたスマートフォンFX」扶桑社、田畑昇人
    ※スマホでFXをやるお手本になる。

  • 「事実を見てから動くFXトレード」パンローリング、浜本学泰
    ※実践的戦略として学べる。

  • 「FXチャートリーディングマスターブック」ダイヤモンド社(¥2800+税)
    ※裁量トレードの戦略が学べる。


FX・株

  • 「百人百色の投資法投資家100人が教えてくれたvol.1~5」
    ※パンローリング、 FXや株の投資法のアイデアが沢山出ていて、裁量トレード研究に良い本。

  • 「めちゃくちゃ売れている株の雑誌ザイが作った株入門」ダイヤモンド社
    ※株の基本から学べる。

  • 「会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方」東洋経済新報社
    ※会社四季報を活用する方法が学べる。

  • 「出来高急増で天底のサインを探る」パンローリング、矢口新
    ※出来高分析と株の関係について学べる本。

CFD

  • 「三空式CFD稼ぐ法則」三空
    ※CFDをやるなら読むべき1冊。

  • 「CFDトレーディングの真実」扶桑社、陳満咲杜
    ※CFDがわかりやすく学べる。

    FXや株の投資本は、パンローリングの本が本格的で値段は高いが役立ちます。
    ただ、外国人の著者の本が多く、訳し方がわかりにくい上、図も簡素。基本的に日本人の本の方がわかりやすく、実業之日本社、日本実業出版社、扶桑社、ダイヤモンド社、東洋経済新報社、日本経済新聞社、自由国民社、成美堂出版からFXや株の本が多く出版されている。

    次回以降、株やCFDについて解説します。
    投資にはリスクが存在し、ここに書いた内容は必ずしも利益を保障するものではなく、投資においては最終的な決定、判断はご自身の責任において行って下さい。

<つづく>

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