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【プリズンライターズ】わかりやすい投資のハナシVol.2

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株式投資や投資信託、FX、CFDなどの投資の中で一般的に株や投資信託の方が易しく、FXは難しいと言われますが、私はそうは思いません。確かにFXは円高・円安などや、金利など難しく感じる部分も多いですが、通貨の種類もそれ程多くはないので、覚えてしまえばむしろ株よりも易しいと言えます。

 株はまず銘柄も多いので選ぶだけでも苦労しますし、会社ごとの業績や投資指標など見るべき部分も多いのです。また、日本株は最低売買単位が100株からと決まっており、株価が1000円ならば10万円が必要です。ユニクロを運営するファーストリテイリングは2022年8月現在、株価は8万円を超えており、800万円もの資金が必要です。

 投資においては分散投資をする事で、5~10社に分散させて株を購入していれば、万が一その内の一社が何かあってもリスクを抑える事ができるので、その為にはある程度の資金が必要になるのです。

 投資信託は少ない資金で、プロの機関投資家が株や様々な金融商品に投資を任せられる反面、その商品ごとやジャンよって成績も異なり、運用する手数料もあり、リターンは低くなってしまいます。FXであれば預け入れた金額の25倍(レバレッジ)の資金を使えるので、少ない資金でも取引ができます。

 例えば、1ドル130円で1000通貨だと130円×1000=13万円ですが、25分の1(4%)の5200円の証拠金で済みます。そして、買注文を130円で入れて、131円に円安ドル高になるとプラス1000円、逆に129円になるとマイナス1000円となります。円安ドル高とは、円の価値が下がり、ドルの価値が上がるので、1ドルを得るのに130円より、131円の方が多く払う事になるからです。

 逆に円高ドル安は130円→129円になる事を言います。この通貨の上下で利益を出すのがFXで、レバレッジ25倍の取引ができる事で少ない資金で始められます。FXは主に裁量トレードと自動売買とに大別でき、前者は取引する通貨、取引量や幾らで買(売)って幾らで売(買)るかを決めて自らの裁量で取引するので、それなりの知識や経験が必要です。後者は予め決めた条件でセットすると、24時間365日システムが動いて、コツコツと利益を出して行くので、仕事で忙しくても大丈夫で、初心者でも始めやすいのです。

 FXを扱うネット証券は各社こぞって独自の自動売買ツールを提供しており、中でもオススメするのが、外為オンラインの「iサイクル2注文」という自動売買です。これは通貨ペア・売り・買いの選択・値動きの幅・使う金額を入力すると金額に応じて注文本数と値幅を算出してくれます。後はシステムが事前に決めた値幅で売買を繰り返しながらコツコツと利益を積み上げてくれます。万が一逆方向に行っても予め決めた想定変動幅で損切りされるので、資金がゼロになるような大ケガを防げます。またその他の注文方式に「ランキング方式」では高収益のランキングを見て注文したり、「マトリクス方式」ではリスクに応じたシミュレーション効果を比べながら注文できるので、不安を解消できます。また、システムがトレンドを見極めて買か売を判断して切り替える機能もあり、わからない事はZoomを使った対面サポート(口座開設者)もあります。デモ口座もあるので事前に練習もできます。雑誌のダイヤモンドZAiには外為オンラインの広告が出ていて、ランキングの実績を基に説明されています。このiサイクル2注文の良い所がトレンドで切り替える機能です。

 ランキング方式で2021年の1年間の結果を見ると、1位の収益を上げた注文条件を見ると、通貨ペアGBPJPY(英ポンド円)、トレンド(MACD)、足種、月足、想定変動幅800pips(800銭=8円)、20pipごとに40本並べる1000通貨コースだと、必要資金41万2000円で、1年に17300pips獲得で、17万3000円の利益(手数料22480円別)と年利回り39.3%でした。最初は資金が少なくても可能な1000通貨コースで始め、資金が増えたら1万通貨コースへ移行するのが良いです。

 ただ、FXの本では書かれていない事ですが、値幅を狭くして、本数を並べれば獲得できるpipsは増えますが、これは為替の値動きが株などに比べて変動が少ないからですが、私は狭くしすぎるのはオススメしません。獲得pipsは多い方が良いですが、それよりも資金に対して何pips獲得できるか?の利益率を重視するべきで、FXの本にはこれらの事は書かれていません。

 例えばこのランキングの5位に同じGBPJPYで、想定変動幅1000pips、30pipごとに33本並べる条件だと獲得pips16009pips、16万90円(手数料10860円)に対し必要資金37万2900円で、利回り42.93%と、1位の条件よりも利益率が高いのです。仮に5位の条件で手数料を差し引いた利益149230円(資金37万2900円)だと利回りは40%ですので、2年半で資金が倍になります。この利回りで毎年利益を上げたとして、3年ごとにこの注文を上乗せすると考えて、利益から控除の48万円を引いた額に20.315%の税金を支払うとして、計算すると下記のようになる。(1本37万2900円なので利益がこれに達したら上乗せする、1本は注文ロットの数)注文ロットは1本(1000通貨)

10年間運用すると、883万8700円になりました。元手が37万2900円である事を考えれば、約23.7倍です。このように自動売買であっても稼げるのです。そして、GBPJPY(英ポンド円)は一番値動きの荒い通貨で稼げるのは確かです。ですが、為替レートは160円ですので、1000通貨で6400円の証拠金が必要です。一方でAUDJPY(豪ドル円)は90円台と証拠金は3600円で済みます。証拠金が少なく済むという事は資金も少なく済み、AUDJPYは値動きも激しく利益率でいうならAUDJPYの方が良いと思います。値動きが激しいという事はそれだけ幅広い想定変動幅にする必要もあるので、必然と多くの資金が必要になるのです。これらを考慮すると私はGBPJPYよりもAUDJPYの方が良いと言えます。また、更にやり方を工夫すれば利益率はもっと高められる余地はあり、それを調べるにはランキングやマトリクスを活用できるのです。

このiサイクル2注文のトレンドで切り替える方法は、テクニカルのMACD(マックディー)や移動平均線やを選び、足種として1時間足・4時間足・12時間足・日足・週足・月足の時間軸を選びます。マトリクス画面でこれらを変えていくと、想定変動幅のタテ軸、値幅のヨコ軸のマス目に、獲得pips・利食回数・損切回数などが表示できるので、一目でどのテクニカルと時間軸がその通貨に向いているか?がわかります。この時、1時間足などの短い時間軸や値幅が狭いのは、獲得pipsが多くても、取引回数が増えると手数料がかさんで利益率は低下します。1000通貨コースは1回20円、1万通貨コースは200円の手数料も考慮して計算するようにします。

例えば値幅が一番狭い10pips(10銭)だと1000通貨コースで100円の利益に対して20円の手数料で20%にもなります。これが、50pipsなら500円に対しての20円です。だからといって値幅が広すぎると利食い回数が減って稼げなくなりやすいのです。また、レートが安いといってもトルコリラや南アフリカランドなどは金利が高いので、買注文ならスワップポイント狙いでも稼げますが、政治が安定していなかったり、値動きも不安定で長い事売られているので、損失を受ける確率も高いので、初心者は手を出さない方が良く、取引量の多い通貨ペアを選ぶのが良いです。こうした通貨(米ドル、ユーロ、ポンド、豪ドルなど)は取引量も多く、テクニカル分析の手法が利きやすいと言えますので、その通貨に合った取引を選びましょう。また、対円の取引(米ドル円、ユーロ円など)以外にも、ユーロドルなど対ドルの通貨ペアもありますが、慣れないうちは対円の取引の方が、なじみがあって良いでしょう。<つづく>

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