【プリズンライターズ】獄中から願う、より良い未来
先日、テレビ番組で、少子化対策などの福利厚生に当てる予算を捻出するために、議員の議席を減少させた地方自治体が存在する事実を知り、民衆のことを真摯に考えている立派な政治を行う自治体だなと感銘を受けるということがあり、議員の議席は各々の議会で増減することができると知り、頭に思い浮かんだ光景がテレビ放送の国会中継の映像で、答弁をする議員以外は退屈そうにボーッとして睡魔と闘っている者や、睡魔に負けて居眠りをしている者など、なにもしていない議員がとても沢山並んで座っている光景で、衆議院も参議院も、あんなに沢山の議員が本当に必要なのかと、ずっと疑問に思っていた。
ずっと不景気が続き高齢者や低所得者など国民の過半数が疲弊して苦しんでいる状況で、国会議員一人に付き年間で一億円以上の税金が消滅させられている現実が、さも当然であるかのように罷り通っているのは、民主国家として間違っており、人道的にもおかしく、少しでも早い政治の軌道修正が必要なのだが、まったく的外れの防衛費に高額の税金を投入しようとしている政府の政治家が、国民ではなく米国を大切にしたいのは火を見るより明らかで、敵国が発射したミサイルを確実に打ち落とせる保証などない、超高額の米国製迎撃ミサイルを大量に購入して国民の命を守ろうとするより、不景気が原因となり命まで落としてしまう国民を確実に救うために税金を投入すべきで、それでこそ国民の代表である国会議員の務めと言えるのではないだろうか。
しかも、その高額の防衛費分の予算のために、この不景気で多くの国民が苦しんでいる時分に税金を更に上げようとしているのだから、質が悪いにも程がある。
政府の十八番である国債の発行も国民が負うのであるから、これも無責任で質が悪い。
政府の議員が徒党(派閥)を組んで、数の力で勝手に高額の防衛費に税金を投入しようとするのだから、予算の不足分を国民だけに負担させるのではなく、冒頭に前記した地方自治体に倣い、衆参両議員の議席数を現在の四分の一程度に減少させ、議員一人に年間で一億円以上も消滅させられている費用を三分の一の三千万円程度まで減額するなど、まず議員自らが精一杯の務めを果たした上で、それでも足りなければ不足分だけ国民に負担をお願いするというのが、道理というものではないだろうか。
ロシアのウクライナ進攻などの、どさくさに紛れて米国にいい顔をしようとする政府の思惑に乗せられていては、高齢者や低所得者などの生活は苦しくなるばかりであり、まともな生活を送る権利さえ失くなり、少子高齢化対策という政府の御題目は絵に描いた餅に成り下がってしまうので、決して政府の思惑に乗らないことが国民のためである。
何故なら、国会議員が超沢山集まって国会で議論していることが、道理に照らして観て正しいとは限らないことを、令和五年二月からの国会で証明しているからである。
参議院議員に当選したNHK党のガーシー議員が、「不当逮捕される恐れがある」などと訳の分からない理由で海外から帰国せず、国会議員の職務である国会に一度も出席しないで、議員報酬だけは受け取り続けている非常識極まりないガーシー議員に対して、議員たちが決定した懲罰が「陳謝」って、国民をバカにするにも程があり、国民はもっと怒るべきであろう。
重責を負う国会議員が責務を果たさないのに、謝ったら赦されるという甘すぎる懲罰は、明日は我が身と考える議員たちが、自分の不祥事が明るみに出てしまった時のためで、言語道断というほかない。
そもそも謝って済むなら警察も裁判所も必要なく、私たち受刑者が生活する刑務所も必要ないのである。
私たち一般国民が不祥事を起こした場合は、どんなに誠心誠意謝罪しても赦されず、受刑生活をさせられているのに対し、公務員(議員)は謝るだけで赦されるというのは、全く以て道理に反しており、1ミクロンたりとも納得できるものではない。
議員たちが行う政治では、一般国民の不祥事に対してのみ、抑制を目的とした厳罰化を進めているが、一般国民よりも重責を負う公務員にこそ不祥事を抑制しなければならず、一般国民より重い厳罰化を進める必要があるのではないだろうか。
公務員も人間である以上、失敗もすれば悪事に手を染めることもある訳で、公務員だけが法で守られて軽い罰で赦されるというのは、絶対に間違っており、重責に見合った罰を受けるように法改正が必要で、その法改正ができる国会議員を選ぶ責任と義務が国民にはある。
最も重く捉えて国民が考えなければならないのが、犯罪を取り締まる警察官が犯罪を犯している事態が昔から繰り返されていることで、現行法では公務員の犯罪を抑止することができないという事実であり、公務員のトップに君臨する国会議員には更に重い厳罰で不祥事を抑制する必要があるだろう。
例えば現実的ではないが、国会議員の不祥事は大小関係なく、すべて無期懲役か死刑という刑罰を科す法律になれば、私腹を肥やす議員はいなくなり、クリーンな政界に激変すること間違いなしである。
私は無期懲役因で、終身刑化した現在では獄中死を覚悟し、仮出所も諦めたので、政治家がポンコツで不祥事を起こしても、直接影響が及ぶことはないだろうが、外には高齢で年金暮らしの親や血を分けた子が居るため、公務員が出鱈目では安心して獄中死できない訳である。
全国の刑務所には、私と同じ覚悟を持った無期囚が少なからず居るだろうから、公務員という立場の上に胡坐をかき、公権力を不当に行使する公務員を排除するための法改正と、無駄に多い議員の議席数を、最低限に必要な議席数に減少させるために、獄中からできる活動を一人でも多くの無期囚に起こして頂きたいと思う。
無期囚以外の受刑者や、一般社会で生活する人も賛同できる方は、一人でも多くの人に協力をお願いしたい。
できるできないではなく、やろうと行動することが大切で、子孫や将来のために手遅れになる前に力を合わせて大きな世論の波を起こしましょう。
より良い未来を迎えられるための、切っ掛けにでもなればと願う。
【PRISON WRITERS】投稿へのサポートに関して/ 心が動いた投稿にサポートして頂けると有り難いです。お預かりしたお金は受刑者本人に届けます。受刑者は、工場作業で受け取る僅かな報奨金の1/2を日用品の購入に充てています。衣食住が保障されているとはいえ、大変励みになります。