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第2章〜東京拘置所編 第8犯〜面会

いつ裁判終わるんだろ?
そんなことを考えながら毎日を送っていると
「557番!面会!」
とお声がかかる。

そう、最大のイベント【面会】だ。

オヤジや被告人連中以外と話ができる唯一の時間。それが「面会」。

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ちなみに警察署でも面会は可能だ。
警察官立ち合いの元、原則一回約15分間の面会が許された。
俺は借りてきた猫みたいにしてたから毎回30分〜1時間くらいさせてくれた。
俺の場合は毎月一回オカンが来てくれた。
あと友達何人かと当時同棲していた彼女がたまに来てくれた。
オカンは来るなって言っても来たし、友達は手ブラで来てくれた。
彼女に至っては犬を連れてきた。許可した警官もいい仕事してくれたものだ。
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警察署と違って拘置所での面会時間はたった5〜10分程度。
混んでいたら5分経つと問答無用で終わらせられる。
東京拘置所は5000人も収容しているので
面会人の人数も他の施設とは桁違いだ。
だから基本混んでいるので5分くらいが相場だ。

うちの実家は東京から結構遠い。面会の往復に丸一日かかる。
そんな状況であってもオカンは出所までの約6年間毎月面会に足を運んでくれた。
底辺息子なのにオカンがかけてくれる愛情には心底更生させられた。

``もしかしたら刑務所生活の厳しさや更生プログラムなんかよりも
家族がかけてくれる愛情と、それに応える思いやりが一番の更生への近道なのではないだろうか。``

さて本題に戻ろう。
面会人が受付を済ませると連行専門の刑務官に連絡が入り
被告人の舎房まで呼びに来る。

舎房を出るとめちゃくちゃ長い道のりを経て面会室内の待機箱に入れられる。
(おそらく俺の舎房から軽く1km以上はあったんじゃないかと思う。)
掃除用具入れより多少大きい木の箱に入って座って待つ。
順番が回ってくると番号を呼ばれ、与えられた面会室に通されて面会スタートとなる。

面会室は⬇️これ。

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アクリル板で仕切ってあって、収容者側に刑務官が立ち会う。

さて、先述したように面会の時間は非情なほどに短い。
ボサッとしてるとすぐに時間切れになるからマッハで話す。
結果どうでもいい話をして時間を無駄にした事に反省する。

ってなるので「簡潔に」「手短に」「分かりやすく」話す技術を身に付けたければ東京拘置所面会ツアーがオススメ。


拘置所の面会はこんな感じ。

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