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シン・エヴァ感想

今日観に行った勢いで書きます。

最高。
ここまでちゃんと終わらせてくれるとは思わなかった…
大々大満足。

ああ変わらないなあと感じる、何か訳分からんけど少年心をくすぐるカッコ良さもあれば、
いつになく人間ドラマしっかりしてない⁈と驚くぐらいの盛り上がりや感動もあり、
かと思えばおいおい大丈夫かと心配になるくらいぶっ飛んだ部分もありーの、
それでいて最後はああ良かったなあ、もう思い残すことは無いなあとすっきりもできる、
これでもかというくらい詰め込みに詰め込んだ2時間半。
…堪能しました。

もう、監督、すごいとしか言いようがない。
退屈な授業中にノートの隅に落書きしたような荒唐無稽な空想世界を、
こんなにも細部まで精緻に具現化し、
こんなにも隅々まで恥ずかしい部分までさらけ出せる才能と勇気と手腕よ

ひれ伏すしか無いですね

思えばエヴァンゲリオンと出会ったのは大学時代のこと、スタジオボイスの特集だったと思います。(そのアニメの存在は知ってたけれど、確か京都では放送してなかったんですよね)
少し背伸びして見るようなサブカル誌にアニメが特集されるのは、画期的というか違和感のある出来事でした。

おそらくそれが転換点では無いでしょうか、子どもとオタク以外でもアニメを「面白い」と言って良くなったのは。アニメはそれまで漫画やゲームほどの市民権は得られてなかったように思います。

まあ、それぐらい画期的な存在だったわけです。

ただ、斬新さや突き抜けた表現、世界観やキャラクターの面白さは際立ってましたが、ストーリーに関しては前作までずっと、面白いと感じた事は特になかったように思います。

でも今回は違う。20年以上、同じ時代に体験でき最後まで見届けられて良かった、と心から言える最終章でした。

自分の中でストーリー面の理解が進んだ理由として、今回は劇中で比較的きちんとヒントや説明を入れてくれていた側面もありますが、もう一つ、自分が父になり息子を持つことで特にゲンドウの心境が解るようになった部分もあるなあと思います。

つまり、我が家でもその内アディショナルインパクトが起きてもおかしくは無い。そんな親子関係があります。(今はまだ初めの頃のゲンドウとシンジみたいな関係ですが笑)

劇中でシンジがゲンドウに、何故こんなことをするのかと問いかけます。

「こんなこと」とは、妻を失った喪失感の腹いせに息子に八つ当たりすることです。
世間一般でも自分の妻を息子に取られる(母として)、なんてことはよくあることでしょう。ゲンドウは妻を深く愛するが故に怒り狂い息子につらく当たります。

例えるなら、自分が作った超ハードモードのゲームを、おまえこれクリアしてみろよと無理やりプレイさせ、苦しむのを見て憂さ晴らしする。そんな当たり方です。息子からしたら良い迷惑、そりゃ、なんで?って思うでしょう。

ただシンジは強かった。何回も投げ出しそうになりながらも強力なパーティを作って数々の中ボスを撃破してしまう。焦るゲンドウ。
しかもシンジのパーティには、妻のメタキャラとしてゲンドウが作成したキャラ(綾波)まで入ってやがる。綾波に甘えようなものなら、そりゃ、てめー俺の女に近寄るな!とゲンドウなら思うでしょう。

そして遂にゲンドウはラスボスとして自分自身、覚醒ゲンドウを送り込みます。
ここからはMOTHER2。
ボスの攻略法は戦うことでは無く、コマンド:話すでした。
ずっと避けられていた息子から近寄ってきて「もっとお父さんのこと知りたいんだ」。…その言葉にラスボス陥落。「息子よ、お父さん、実は、寂しかっただけなんだ…」

この辺りは息子を持つ父親しか共感しにくいかもしれませんね。

そしてフィナーレからエンディング、思い出のシーンを巡ったり、仲間キャラの帰郷や後日譚なんかを入れるあたりはドラクエの2や3、昔のファルコムのエンディングを見ている感覚でした。こういうの大好き。

シンジがゲンドウから引き継いで完成させたゲームのエンディングは、ゲンドウとユイはメタキャラ同士(カオルとレイ)で共に暮らし、アスカはシンジへの淡い恋心をきっちり精算し次へ向かい、マリは憧れの人の分身と恋を成就させるという、ハッピーエンド至上主義の僕から見たらまさに完璧なものでしたね。満足満足。

まあ泣いても笑っても、これでエヴァンゲリオンは終わり。途中ついていけるか心配になりもしましたが、終わってみれば大満足。スッキリしたなぁーてな気分です👌

最愛の妻を奪った世界と息子への復讐を厨二ワールド全開でこじらせたゲンドウも、

哀れなゲンドウに同情した男性陣(冬月、加持)も、

いつまでいなくなった女引きずってんのよ、巻き込まないでと手厳しい女性陣の皆さん(ミサト、赤木、アスカ、マリ)も、

ポカーンな亡き妻(ユイ、レイ)も、

そして、子供みたいな父を受け入れ許した優しいシンジも、

本当に皆様、ご苦労様でした。そして素敵な物語をありがとう〜😊


【タイトル変更】1日経って少し冷静になったので、「大興奮」は外しました笑

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