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「デリシャスマイル~」で利己=利他の確認をする~プリキュアでイノベーション⑥

「デリシャスマイル~」とは、2022年絶賛放送中のデリシャスパーティプリキュア、通称デパプリのテーマ「利己が利他となり、利他が利己となる」を象徴する言葉です。それが、イノベーションのプロセスの第5段階「内発を発揮し続ける」に対応しているとは、どうゆうことなのでしょうか。

デリシャスパーティ プリキュア | 東映アニメーション より

「デリシャスマイル~」とは

「デリシャスマイル~」とは、主人公の和実ゆい(キュアプレシャス)の口癖で、 美味しいものを食べたときにでるセリフ。大好きなおばあちゃん(故人)の教えである「ごはんは笑顔」を表現しています。

オムライスを食べてデリシャスマイル~のゆい(キュアプレシャス)
デリシャスパーティ プリキュア第1話予告 より

独り占めVS分け合う

デパプリで描いているのは、独り占めVS分け合う。
料理のおいしさに宿る妖精レシピッピを奪う、ブンドル団と戦います。料理を作って食べてもらう、つまり自己表現が利他になる、や、料理を分け合うことで自分も周りも嬉しくなる、つまり、利他が利己になることを、プリキュアたちが学んでいくのでは、と思います。

自己中心的利他=「内発を発揮し続ける」方法

利己が利他となり利他が利己となる、これを表す「自己中心的利他」という言葉があります。

デパプリでは、ゆいたちがレシピッピへの愛や「ごはんは笑顔」への思いを語る場面がたびたび登場し、彼らの戦う動機が、「自己中心的利他」であることが、よくわかるように描かれています。

デリシャスパーティ プリキュア | 東映アニメーション より

利他的ふるまい、誰かのために何かをして、感謝されるというのは、多幸感があります。なので、感謝という報酬目当てに、やりすぎて自己犠牲になることも、よく起こります。
誰かのためにと頑張ったのに、思ったような反応が得られず、怒ったり、悲しくなったりしたことはないでしょうか。それは、やりすぎて自己犠牲になっており、それを埋め合わせる報酬(感謝や金銭など)を必要としている状態なのです。

前々回、ヒープリの話において、のどかを例に、自己犠牲は接触境界の機能不全であり、内発とのつながりを阻害するというお話をしました。内発を発揮し続けるには、利己が利他となり利他が利己となる、この均衡がとれていること、つまり、「ありのままの自分でいることが誰かの役に立っている」という状態が大切なのです。

と、頭で理解していても体現するのは難しいのが現実。私もデリシャスパーティプリキュアをみて、引き続き、「デリシャスマイル~」な自己中心的利他の在り方を学んでいきたいと思います。

(もちろんグッズ等への課金で、制作陣に還元することも欠かしません!

Pretty Holic Sweets で、デリシャスマイル~!)


以上の理由から、「デリシャスマイル~」=「利己が利他となり、利他が利己となる」をテーマとするトロプリは、イノベーションのプロセスの第5段階「内発を発揮し続ける」の教科書と言えます。

なお、デリシャスパーティプリキュアは、プリキュアシリーズで初めて、見放題配信サービスでの、見逃し配信が解禁になりました!
TVerでも放送後1週間、見逃し配信されていますので、ぜひご覧ください。


プリキュアでイノベーション⑦へ続く


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