息抜きがてら、自分の好みと真剣に向き合え

ここ数ヶ月いろいろなことをがんばり、走り続けて、さすがに疲れてきてしまったので、休憩がてら少し自分と向き合おうと思う。

友人とゆっくり話す時間もとれず、自分の気持ちを整理する瞬間もないから、こういうツールを利用してちゃんと自分と向き合って、気持ちを大切にして、いろんなものと折り合いをつけていこうと思う。
自分を自分で一番理解してあげるために気持ちを整理する。


最近、読んでいて楽しいと感じるジャンルが歴史、ホラー、女の友情の三つに限定されている。
あまり数はあたっていないけどSFもか?

特定のジャンルに興味がある/ないではなく、わたしはフィクションにその登場人物固有のドラマを求めているから「このジャンルのお約束なのでここは詳細省きます」みたいなのが出てきた瞬間に興味がなくなるのだとここ最近自己分析できてきた。
詳細を省いたら理解できないぐらいのユニークな人生が見たいのだ。

詳細を飛ばされること自体が嫌なのではなく、あくまで「詳細を飛ばしても理解できるほどのありふれた話からはじまるストーリー」に興味がない。

あまり慣れていないジャンルだとこちらがお約束を理解していないから、説明をすっ飛ばされるとその時点で置いていかれてしまう。
ゲームっぽい異世界に転生するのがわたしにとってのそれだ。
わたしはああいった舞台設定に慣れていないから、瞬時に状況を把握してしまえる主人公とうまくシンクロできない。主人公と同じタイミングで舞台となる異世界のことを理解できない。
(ただ、こういった「流行りものが理解できない」系の発言は老害っぽいので本当はあまりしたくない……)

上に挙げた自分好みの三ジャンルのうち、歴史とホラーは特にこの「詳細な説明を飛ばすと理解できない」度がかなり高い。
歴史は当時の背景を知っていないと理解できないことがとても多いし、ホラーはわけのわからない現象が起き、その状況を細かく描写することが面白味の大部分を担っているので、やっぱり詳細は省けない。省いたらジャンルが変わってしまう。

この二ジャンルはどうがんばっても現代人のわたしが読んだときに「ありふれている」という感想にはならない。ありふれていたら、それは違う時代の物語でも怪異でもないから。

女の友情系はまだ作品自体が少ないから「お約束」が確立しておらず、そのせいで「詳細を省く」ができないのだと思われる。
SFもジャンルの性質上、詳細は省けないものが多いのでは?

恋愛ジャンルについても少し考えてみた。
わたしは恋愛ものに興味がないのだと思っていたが、「興味がない」という判断になるのは下の二つの条件うちのどちらか、もしくは両方を満たしているものだけのようだと最近わかってきた。

①序盤のフックが誰かに惚れる/フラれる or 誰々がかわいい/かっこいいなどの作品
理由は、「ありふれた出来事からはじまる話」に興味が持てないのと同じ。
「魅力的な異性」というものが自分には引きとして機能しない。

②胸キュンやキャラ萌えなどが売りの作品
自分にとって恋愛はヒューマンドラマの中の小ジャンルという位置付けなので、あくまで主題はヒューマンドラマであってほしい。恋愛はそれを描くための切り口の一つに過ぎない。
……と思っているらしく、胸キュンやキャラ萌えといったような擬似恋愛の瞬間風速的なものに一番重きを置いている作品にはピンとこないのだ、ということがだんだんわかってきた。

この一連のことは、基本的に恋愛ものに興味がない自分がなぜ『とらドラ!』は好きなのか?(一応恋愛作品なのに)というところから考え出して、たどり着いた。
『とらドラ!』は巻が進むにつれヒューマンドラマの比重が高くなってくるから、きっとそこが重要なんだろう。

ちなみにこの投稿は特定の趣味嗜好を持った人間を糾弾するためのものではない。
自分は何に心が動くのか。何が好きなのか。
それをはっきりさせ、迷ったときに振り返れるようにするためのものだ。

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