『子どもを生きればおとなになれる』#54

あなたは、自分を幸せにできますか?

著者:クラウディア・ブラック
発行所:アスク・ヒューマン・ケア
発行日:2018/06/20 初版第8刷

アダルト・チャイルド概念の生みの親がインナーチャイルドと並ぶインナーアダルトの概念を提唱し、「自分の中におとなの自分を育てる」方法について語った本。

【ポイント】
1.愛されるために他人の基準に合わせた子ども時代

それは、自分の感情やニーズを切り捨てて他の人の硫黄を優先することであり、つまりは自分自身の感情とのつながりを断つこと

特に大人になってから感じるネガティブな感情は、子ども時代に親から愛されるために身につけたものであり、大人になった今では不要なものであることがある。
この感情に気づき、向き合い、痛みを受け入れることから癒やしが始まる。

2.自由への4ステップ

1.過去の喪失を探る
2.過去と現在をつなげる
3.取り込んだ信念に挑む
4.新しいスキルを学ぶ

癒やしのプロセスは、今はもう不要な手放したい感情を否定したり、忘れたりすることではない。
それを受け入れ、認める。
そして何より、愛されるために子どもの頃から今まで自分を守ってきてくれたことに感謝する。
そして、その感情を感じた時に現れる思考パターンや信念を特定し、ありたい思考パターンや信念に変えていく。

3.自分を幸せにするインナーアダルト

それは、自分を大切に扱うことを教えてくれます。自分の幸福に自分で責任を負い、自分自身で選択することを可能にしてくれます。

今では不要になった子ども時代の感情をケアするに伴い、出来事に反応して生きるのではなく、自分の信念や価値観に沿って自分で選択した人生を生きるようになる。

【所感】
子ども時代の痛みはその人の責任ではない。
物事に対するどんな感情や思考パターンも、それを生み出す肯定的な意図が存在する。
「この人は何から自分を守っているのだろう?」と、コミュニケーションが難しくなった時には、一歩立ち止まって自分に問いかけるようにしようと思う。

もし、コーチングのクライアントが子ども時代の痛みを持っており、それを手放したいと思っている場合は、本書の手法は参考になる。
また、NLPのタイムラインも効果的だなと改めて思った。

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