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あなただけのコンテンツビジネスの作り方(希少性編)

著者:中原拓哉
発行所:フォレスト出版
発行日:2021/09/27

フォレスト出版のプロデューサとして苫米地英人氏などのコンテンツを担当している著者が、コンテンツビジネスの作り方を教えてくれるシリーズの1作目。

著者は売れるコンテンツには「希少性」「再現性」「市場性」の3つの共通項があると言います。
本書はその中で「希少性」に焦点を当てたもの。
希少性とはその人だからこそ作れるものは何かということ。
あなたらしさって何?という点から、どうしたらあなたらしさを見つけられるのかを著者の事例とともに説明してくれます。

あなた自身のストーリーが究極の希少性を生む

あなた自身のストーリーを他者に向かって語り続け、その中で大きな反応があったところをピックアップして、それをエッジや軸にしてコンセプトをつくります。そして、そのコンセプトを元にコンテンツを作成していく、というものです。

MPS(Me Selling Proposition)の説明として著者はこのように述べています。
「あなた自身のストーリー」は究極的な希少性です。
なぜなら、あなたと全く同じ人生を歩んで来た人はいないですし、同じ出来事を経験してもそこから感じたこと、考えたことまで完璧に一致することはないからです。
その意味で、自分自身のストーリーからコンテンツを作るというのは、確かに希少性という意味では理にかなっているでしょう。

当たり障りのないものでなく、感情や好き嫌いをはっきりする

あなたの好き嫌いが伝わるとなおいいと思います。なぜなら、 好き嫌いがはっきりしている方が、あなたに対して反応してくれる人が増えるからです。

著者は自分の希少性を見出すために自己紹介をしなさいと言っています。
それは短くまとめた自己紹介ではなく、あなたの過去を細かく具体的に語ったもの。
そして、その中にあなたの感情や好き嫌いを入れることで、あなたに共感する人が集まってくるのだと。
SNSやブログで自己紹介をし続ける中で、フォロアーの反応が良かったもの、もっと聞きたいと言われるものをコンテンツにしていくと良いそうです。

ブルーオーシャン戦略の本当の意味

ライバルが多い場所より少ない場所で戦う方が顧客を獲得しやすいので、ブルーオーシャンを見つけるべきだということがよく言われているのですが、その前に重要なことがあります。 「そもそもその海に魚(=需要)がいるのかどうか」ということです。  競合相手がいない平和な海だけれども、獲れる魚が全然いないのであれば、ビジネスをしたところで成功はできません。

あなたの希少性を高めるためにニッチな市場を探そうとするかもしれません。
しかし、そのニッチな市場を追い求めたとしても、そこにターゲットとなる人がいなければ意味は無いと著者は言っています。
さらに、続編である再現性・市場性編では、本来のブルーオーシャン戦略の意味についてこう言っています。

単純に競合がいない海に漕ぎ出して、他社(他者)と戦わずに進みましょうという意味ではなく、競合はいるのだけど、その競合の商品とは差別化を図って、自分だけの青いオアシスをつくりましょう、ということおを伝えているのです。

魚がいるか分からないニッチ市場を追い求めることも大切だけれど、自分の希少性を高めて競合との差別化を図ればそれで良いのですね。


現在、オンラインスクールを構築中により本書を手に取ってみましたが、希少性の考え方は参考になりました。
自分もプロフィールは詳しく書きましたが、それを小分けにして発信するつもりはありませんでした。
ニュースレターのいちコンテンツとして考えても良いかもと。

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