雨の日は子どもの日
今年の梅雨は、おとなの世界に揉まれたくたくたな心を癒すかのように、小学生みたいな懐かしのゴム長靴をよく履いている。
雨の強さ、おかえり時刻の天気予報、その日のコーデ、気分とかによって、靴を選ぶなかで、やっぱりゴム靴に手が伸びる。
さすがに真っ黄色のザ・小学一年生!みたいなデザインじゃないんだけども、なんかガッポガッポいうのが良い。
無邪気。
先っぽがまあるくなった短い真っ黄色の雨傘をさしたくなる。
ときどき、結構雨降っててもあえて傘をささない。
長靴で水溜りの上を歩く。
夏休み、ずぶ濡れになりながら近所の友達と駆けずり回った記憶の中で、私はまた遊んでいる。
雨の日はこどもの日。
日々のよくわからない喧騒に押し流されてしかめっ面しながら、胸の内ではゴム靴履いた小学生に戻って、無邪気に雨を楽しんでいる。