【読書】なぜ「戦略」で差がつくのか。―戦略思考でマーケティングは強くなる―

●感想

「戦略が必要だ」って会社で言っちゃったりしてるけど、戦略ってどういうことなのかよく分かってなかった。この本を読んだだけではまだ明確になってないけど(理解するためには実際やっていく必要があると思う)、今後「戦略とは目的達成のための資源利用の指針である」というところを意識していきたい。
ただ最近は「いろいろ手を出すと積み重ねができていかない(=資源の有効利用ができなくなるということかな)から絞ろう」という話をして力を入れるべきテーマを絞った。これは良かったっぽい。
そしてやっぱり会社に戦略が無いなあと感じた。。。一応変化の激しい業界なので「戦略が無いのが戦略」なのかもしれないが。。。

●アクション

今後戦略について考える時に「戦略とは目的達成のための資源利用の指針である」ということを意識する。
今から見た来年ではなくて、達成予定から見た数年前と考える。
失敗した未来を想像し、失敗した理由を考える、というのを重要案件でやってみる。

●気になったポイント

戦略はシンプルで負担のないものでなければ、忙しい日常業務での使用に耐えない。
戦略は方向性を指示したり、取捨選択して計画を作ったりする際の判断基準になることを期待されている。
戦略は目的をどうやって達成するかを示すもので、目的そのものではない。
戦略とは目的を達成するための方針・指針である。
資源が無限であれば考え付くことを全て実行すれば良いので戦略はいらない。資源に限りがあるから戦略が必要。
戦略とは目的達成のための資源利用指針。
なぜ戦略が必要なのか。達成すべき目的があり、かつ資源が有限だから。
いい戦略があることで意思決定しやすくなる。一貫性と安定性が出る。
あれもこれも達成したいというのではなく、可能な限り1つ。多くても2つ3つ。3つもあると資源の量に関わらず達成が困難になってくる。
「Thought-starter question」、「考えを起動する質問」。何が問題か、ある場合とない場合。
目的達成をイメージして、その1年前、2年前に何があったかを考える。今から見た来年ではなくて、達成予定の5年後から見た4年前と考える。
ビジョンは期限が無い。目的は期限がある。
ブランドとは「意味」である。ブランドが提供するベネフィット。
知識共有のためには発見を文章化すること、つまり共有可能な状態にすること。
多様な遺伝子を有することが長期的に安定した種の繁栄のためには必要。多様であれば1つの問題で全滅することは無い。ビジネスでも重要なこと。
管理がありすぎて方針が無さすぎる。明文化された戦略を持つことは方針を示して管理を減らすことにつながる。
達成すべき目的と投入可能な資源に大きな変化がない限り、当初の戦略に固執することは論理的に正しい。変えたくなった時は戦略に立ち返ることで思いとどまれる。
その論拠は「時間」がもっとも融通の利かない資源だという点にある。
変化の激しい業界では戦略を持たないことが戦略になっている。
競合がすでに正解にたどり着いているとしたら、自分たちができるのは負けないようにすることだけ。良くて同点。
閾値を超えないと投下した資源が効果を発揮しないのであれば、ある程度の資源の投入は必要である。
元々が100対100でも、こっちが資源を分割して投入するとこっちに資源は残らず、相手には7割が残る。
違うことをするためには、競合、過去の自分と違うことを考える必要がある。
経験や知見をいろんな状況に応用可能にするには「正しく抽象化する」こと。
失敗した未来を想像し、失敗した理由を考える。これによりチームメンバーから意識的、無意識的に考えうるあらゆる失敗の理由が出てくる。
戦略とは目的達成のための資源利用の指針である。いい戦略は達成すべき目的が解釈の余地なく明確に規定され、有限の資源の最適な使い方を示す方針として機能する。



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