【読書】働き方5.0: これからの世界をつくる仲間たちへ

●感想

自分にしかない暗黙知や専門性・・・。
自分は元々「広く浅く」タイプで、それをうまく活かしてきたとは思うんだけど、数年前からこれだとヤバいと思い始めたこともあって少し絞って深めていくようにしている。継続しようと思う。
Uber Eatsの例は分かりやすいけど、もうすでにシステムに人間が使われている状況は多いんだなと。中国の配車サービスで、需要を予想してドライバーを移動させたりね。MaaSが発達すると人間側は自分にとって最善の方法で移動できてると思ってても、システム側に都合の良いように移動させられることになるんだろうな。飲食、観光、分散、出会いとかをシステムがうまく誘導する。。それはそれで幸福度が上がるから良さそうではある。
子供を「真の意識高い系」になるように育てるのが自分の役目だなーと思った。

●アクション

専門性を身に付ける。

●メモ

Uber Eatsはほとんどの仕事はサーバー上で自動的に行われて、届けるところだけ人間が請け負う。人間が機会を道具として使うのではなく、機械が人間を道具として使っているという見方もできる。届けるのも自動運転ロボットに代わっていく。
機械では代替されにくく、付加価値の高い能力を持つ人材。「クリエイティブ・クラス」。
好きなことをして生きる、のではなく、適切な課題設定を社会に創造するのがクリエイティブ・クラス。
多くの啓発書は相変わらずホワイトカラー教育を志向している。そういう自己啓発書などの表面的な部分だけ真に受けた人たちが「意識(だけ)高い系」の大学生になったりする。
SNSの主体が「意識だけ高い系」になってきた。無駄な自己アピールを除くと何の専門性もない。いろんな知識を広く浅く持っているだけで専門性も独自性も無い。ただの「歩く事例集」。その人からしか聞けない話があるなら価値はあるが、そうでないなら検索サービスのほうが役に立つ。
「真の意識高い系」になるには、人間に得意なこととシステムに得意なことの差に着目するとやるべきことが見えてくる。
システムに無くて人間にあるもの。「モチベーション」。
モチベーションがある人はシステムを「使う」側にいられる。モチベーションの無い人はシステムに「使われる」側になる。

ホワイトカラーがやっているマネジメント業務はシステムで効率化され、その分ブルーカラーの収入が増える。Uberに配車係はいない。システム化されている。
IT企業は物理的なリソースがほとんど必要ない。必要な資本は「人間」だけ。親が金持ちでも子は「能力的な」資本家にはなれない。
誰でも作り出せる情報の中には価値のあるリソースはない。その人しか分からない「暗黙知」や「専門知識」にリソースとしての価値がある。
専門的な暗黙知を持つクリエイティブ・クラスになるべき。
クリエイティブ・クラスにロールモデルは無い。クリエイティブ・クラスの人をそのまま目標にはできない。なぜその人が今の時代に価値を持っているのかを考える。

再魔術化。昔、魔術だったものが科学で解明された。今はブラックボックスが増え、また魔術化されている。
一つも魔術を知らないのではコンピューターの下請けになるしかない。何かの魔術師になるのが良い。
広告代理店の企画屋。企画はそれ自体を研究することが難しいので専門性の積み重ねが起こりにくい。誰でもシェアできる情報を集めて新しい企画を打ち出す。以前はそれで通用したが、もうそういう手法では魔術は生まれてこない。
検索して上位に出てくるものは多くの人が興味を持っているもの。それを収集しても暗黙知は貯まらない。研究をしている人間は100番目に出てくるような答えを一発で探し当てるキーワードを知っている。
オリジナリティ。
・それによって誰が幸せになるか
・なぜ今なのか、先人ができなかったのはなぜか
・過去の何を受け継いでそのアイデアに到達したのか
・どこに行けばそれができるのか
・実現のためのスキルは他の人が到達しにくいものか
3
クリエイティブ・クラスには専門性が必要だが、レンジが狭すぎると失敗しやすい。レンジをある程度広く持った「変態性」が重要。

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