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高尾歳時記 2023年7月30日(日)

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天気:晴れ
気温:33.0℃(高尾山山頂 12:00)
人出:やや少なめ
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高尾に本格的な夏の到来を告げる代表的な花、キツネノカミソリが開花しました。

キツネノカミソリ

ヒガンバナ科の花で、秋に葉を出して、翌年の春、花が咲く前に葉を落としてしまうなど、性質もヒガンバナに似ています。

花が咲く時は葉がなく、地面からすくっと茎をまっすぐ伸ばして、複数の花を次々と順番に咲かせる。

不思議な名前ですが、これは葉っぱを剃刀の刃に見立てたものと聞いたことがあります。でも、なぜキツネなのかは知りません。かつてはあちこちで見られたのですが、徐々に見かける個体数は減ってきています。全国的には決して珍しい花ではありませんが、高尾では数を減らしているように思います。そういえば、今年はノカンゾウを見かけませんでした。徐々に環境が変化しているのか、今年の猛暑にやられてしまったのか。理由は想像の域を出ませんが、いつまでも出会えることを願います。

ここのところ、関東南部は記録的な猛暑で連日真夏日が続いています。暑さもさることながら降雨もほとんどなく、梅雨明け直後のこの時期としては小仏川の水量は極端に少なくなっています。

暑い日でも山は熱気がこもる街中より気温は緩やかになりますが、絶対的な気温が高いため本日高尾山山頂でも30℃をゆうに超える暑さとなりました。厳しい暑さで、夏休みが始まったにもかかわらず人出は少なめ。

放熱ウェアや水など、暑さ対策を十分にして猛暑の高尾を巡ってきました。

出発前に、いつものとおり高尾山口駅前で準備運動をします。本日も大変な暑さで、夏休みが始まったにもかかわらず人出は少なめです。
ヘクソカズラの花が盛りを迎えつつあります。標準和名とはいえあまりにも気の毒なので、サオトメカズラの雅名もあるそうです。
クサギの花が咲いています。夏の花です。虫による食害から身を守るため葉が臭気を帯びており、それが臭いので臭木くさぎという名がつけられたと聞いたことがあります。実際嗅いでみても、それほどでもないような気がしますが…。
ダイコンソウの花はピーク。
ミズヒキの花もピーク。あちこちで見かけました。
蛇滝のイワタバコはほぼ終わり。名残の株。
高尾では夏になるとふもとや山中のあちこちでみかけます。ハエドクソウ。
こちらも夏の高尾ではよくみかけます。キンミズヒキ。
ユウガギクが咲き始めています。キクの花を見ると、秋の足音が聞こえてくるような気がします。
これはヤマノイモの花。ヤマノイモの根はいわゆる自然薯じねんじょ。擦ると粘り気の強いとろろになります。秋になると地上部にはムカゴがたくさんついて、子供の頃これを砂糖醤油で炒ってよくおやつにしていました。
一般的にアジサイは梅雨の花ですが、このタマアジサイは梅雨明けに開花します。蕾がパンパンに膨らんでいます。
こちらのタマアジサイは蕾が弾け開花していました。
あっ!これは、ソバナですね。高山では一般的ですが、高尾のような低山で観察できるのは珍しい。
霞台から、南西方面の眺望。空には若干の霞がかかっていますが、まあまあの眺めでした。
高尾を代表する夏の花。ヤマユリ。今年もあちこちでその大輪の花をみかけました。もうほとんど終わりです。
こちらも夏の高尾を代表する花。キキョウ。
ツユクサの花も増えてきました。これから秋にかけて、あちこちで見られるようになります。
セリの花。沢沿いの涼しいところで見かけます。
高尾山山頂に到着。富士山の前に丁度雲がかかって、本日もその勇姿はお預け。
同じく高尾山山頂から、丹沢主脈方面。空の低いところには薄い雲がかかっていました。
高尾山6号路にもイワタバコが咲く岩壁があります。ここでも、イワタバコの花はほぼ終わりでした。
これはヤブコウジの花。すごく小さいので、よく地面を観察しないと気づきません。

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