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KOUZO/池田 綾さん

2022年1月7日&14日放送

新年最初のお客様は「KOUZO」代表、池田 綾さんです!

■ 池田 綾さん
土佐市出身。祖母が土佐和紙工房の生まれだったこともあって幼い頃から土佐和紙に親しみ、大きくなってからは和紙を使った雑貨やアクセサリーを製作・販売するようになります。一方で土佐和紙工房の減少や、楮(こうぞ)農家の高齢化などに危機感を抱き、楮を使った新しい事業に着手!楮の生産量アップと 土佐和紙文化の継承を目指して、日々奮闘しています。

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▶土佐和紙の思い出は?

子どもの頃から自宅にたくさんの土佐和紙があったという池田さん。
そんな土佐和紙を使って遊ぶことも多く、ちぎり絵をしたり、オブジェを作ってみたりと、クリエイティヴな遊びをしていたそうです。
当時は実家の周りにもたくさんの和紙工房があり、自宅から小学校へ向かう間に5~6軒の工房があったんだとか。子どもの頃から身近にたくさんの土佐和紙があったんですね。

大きくなってからは土佐和紙を使って雑貨やアクセサリーを製作するようになり、縁あって「いの町 紙の博物館」で販売してもらうことに!
またちょうどその頃に、土佐和紙を演劇や舞台に活用する団体「Washi+」の代表である浜田あゆみさんと出会い、メンバーとして一緒に活動するようになります。そんな活動の中で土佐和紙の原料となる楮の減少を知り、楮に新たな価値をつけて生産量をアップさせたいと思うようになった池田さん。ナント!楮を原料にしたお菓子を作ったのです♪

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▶楮を使ったお菓子とは?

現在、池田さんが販売している商品は3種類!

① 楮パウダー
  楮の外側の薄い茶色の皮の部分を細かく粉末にしています。
  南国の強い陽射しを浴びた外側の皮は
  ポリフェノール、鉄分、カルシウムを豊富に含んでいます。

② またぎのおやつ
  高知県産の芋に楮パウダーをまぶした商品です。
  いの町の「利休」さんに製造を委託しています。
  東北地域の猟師(またぎ)が楮の中に味噌を入れてガムのように
  噛みながら猟をしていたことからこの商品名になったんだとか。

③ 鬼皮スノーボールクッキー
  高知県産米粉を使ったグルテンフリーのヴィーガン対応のお菓子。
  高知市の「パティスリービオ」さんに製造を委託しています。
  楮の香ばしい薫りと甘さ控えめな塩のきいた味は
  甘いものが苦手な方にもオススメです。

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これらの商品は、高知市瀬戸西町「FRESH VEGETABLE KITCHEN 藁屋」さんで販売中です。気になる方はぜひ購入してみてください♪
また商品に関する詳細は「KOUZO」ホームページをご覧ください!

▶Washi+の活動は?

2015年から、いの町を拠点に
■ 舞台芸術を使って和紙の魅力を再発見すること
■ 地域における舞台芸術の可能性を広げていくこと
を目標に活動している「Washi+」は、特定の演出家を持たず、公演ごとに演出家や作家を募るプロデュース形式で舞台公演を行っています。

参加するアーティストは、いの町に滞在しながら実際に土佐和紙の製造現場を体験するそうで、楮の刈り取りから漉くところまですべて体験し、地域の方や職人さんにリサーチして作品を制作しています。

そんな中、池田さんは舞台美術や裏方を担当。
土佐和紙を使って幻想的なステージを作り上げています。
土佐和紙って、一枚一枚に違った表情があって、特に照明を当てると光と影が独特の雰囲気を醸し出します。

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「Washi+」は毎年子どもたちに向けたワークショップを開催しています。講師が教えるというより、子どもたちと一緒に演劇やダンス公演を作るような感じで、子どもたちの中に眠っている「表現したい!」という感情をうまく舞台に落とし込んでいます。
子どもたちが楽しみながら土佐和紙に詳しくなっていくんだそうですよ♪

▶楮ボランティアを募集中!

土佐和紙の原料となる楮は、11月~3月の冬場が刈り取りのシーズン!
ですが、楮農家さんは高齢化が進んでおり、高齢で作業ができない楮農家さんの畑に出向いて刈り取りから土佐和紙への加工までをサポートしてくれるボランティアを募集しています。

滞在を希望される方は、和紙に関するお手伝い(コウゾ畑でのお手伝い等)を半日以上していただくことが必須です。(もちろん休日はあります)
基本的な食事にかかる費用・滞在費用はかかりません。展示会やパフォーマンス、ワークショップを希望する方は相談のうえ実施可能です。これまでに国内外から延べ100名以上が参加してくれたそうですよ♪

詳しいお問合せは、「KOUZO」インスタグラム、または「Washi+」まで!
土佐伝来の地場産業を体験し、土佐和紙の伝統や、サステイナブルな生き方について一緒に考えませんか?

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▶今後の目標は?

楮の食用化に挑戦し、これまでに3種類の商品を販売している池田さん。
現在は「土佐FBC」に通い、楮で作ったお茶を開発しています。
高知のお土産として受け入れられるものを目指して奮闘中です。

また食用化以外の新しい活用法として、楮の成分を抽出したコスメや、ディスプレイ用の楮、お香や照明への活用も構想中です。

目指すは「楮の総合プロデューサー」!
楮の可能性をさらに広げ、高知県が誇る土佐和紙文化の継承にもつなげていただきたいと思います。応援しています!!

【 放送プレイバック 】📻✨
★ 2022年1月07日(金)放送 ⇒ コチラ から!
★ 2022年1月14日(金)放送 ⇒ コチラ から!

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