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パンとおやつ ぶどうのたね/サキマイさん

2023年5月5日&12日放送

 今回のお客様は、梼原町のパン屋さん「パンとおやつ ぶどうのたね」の店主、サキマイさん!

■ サキマイさん
飲食店を中心に、ピザ屋、パスタ屋、パンケーキ屋などで働き、今から5年前に大阪から高知県梼原町へ移住!国産小麦と自家製酵母を使ったこだわりのパンをつくって毎週土曜日開催の「高知オーガニックマーケット」などで販売しています。

〔 ぶどうのたねの3大パンのひとつ、カンパーニュ 〕

▶ 大阪から梼原へ移住!

 高知へ移住する前は関西で飲食店を中心に働いていたサキマイさん。
母親がよくクッキーやパンを作っていたそうで「一緒に作ってみない?」と誘われていたものの、手がベタベタするのが嫌で“食べる専門”だったとか。

 しかしパン作りを間近で見ていたこともあってか、大人になって美味しいものを食べたとき、それを自宅で再現しようと思うと割とすぐに出来たそうで、この頃から「いつかパン屋になるかも?」と思っていたそうです。

 大阪で暮らしていたサキマイさんですが、高知と縁があったことから移住を考えるようになり、高知県内をいろいろ探した結果、「梼原町がなんか面白そう♪」という理由で移住を決断!家族そろって梼原町で暮らすことになりました。

〔 雲の上の町 梼原町 〕

▶ ついにパン屋さんに!

 梼原町に移住したあと、パンをつくって販売し始めたサキマイさん。初めは店舗を持たず「町の駅ゆすはら」などに納入していました。

 国産小麦と自家製酵母にこだわったサキマイさんのパンは評判も上々で、他のパンとは一味違うことからリピーターの方々から熱い支持を受けました。(ご本人は自身のパンを「中毒性の高いパン」と呼んでいます!)

 その後、2020年11月に実店舗となる【パンとおやつ ぶどうのたね】をオープン!有機レーズンから自家製酵母をおこすことから「ぶどうのたね」という名前を付けました。

 サキマイさんがつくる自家製酵母は、オイルコーティングしていない有機レーズンを梼原町の美味しい湧き水に浸けて、レーズンに付いている酵母をおこすというやり方。酵母をつくる人の中にはハチミツや砂糖を入れる人もいますが、サキマイさんの場合はレーズンの糖分だけでおこすそうです。このあたりが中毒性の高いパン!の理由なんでしょうかね。

〔 有機レーズンからおこした自家製酵母 〕

▶ 国産小麦へのこだわり!

 もう一つのこだわりが「国産小麦」です。
実はサキマイさんご本人が外国産小麦アレルギーということもあって国産にこだわっており、主に北海道産の小麦を[生産者指定]で仕入れています。

 また現在は【パンとおやつ ぶどうのたね】でつくる全てのパンに、梼原町産の小麦を一部使用しています。これは「農と生きもの研究所」の谷川さん(サキマイさんは親愛を込めて“小麦のヘンタイ”と呼んでいます)が育てたもので、谷川さんご本人が電動石臼を使って製粉してくれるそうです。

 谷川さんが育てた小麦を使うと、カンパーニュやドーナツは香ばしくなり、クロワッサンやスコーンは香ばしさ+ザクザク感がアップしたとか。

 またそれだけでなく、パンになる前の生地の状態にも変化が!?
分かりやすく言うと、発酵のピークが長くなり、それに比例して焼いてパンになってからの寿命も長くなりました。【パンとおやつ ぶどうのたね】のパンは自家製酵母を使い、副材料もほとんど使わないシンプルなパンなのでもともと寿命が長かったのですが、谷川さんの小麦を使うと、とても息の長いパンになったんだとか。素晴らしいですね。

 ちなみに【パンとおやつ ぶどうのたね】では、カンパーニュ、クロワッサン、ドーナツを優先してつくっていることから、これらを“3大パン”と呼んでいます。そのほかには、シナモンロール、ベーグル、手のひらサイズの食パン、スコーン、フォカッチャなどをつくっています。
中毒性の高い【ぶどうのたね】のパン、ぜひお召し上がりください!!

▶ 営業日という概念が…

 梼原町にあるパン屋さん【パンとおやつ ぶどうのたね】
オープン当初は頑張って営業していましたが、サキマイさんご自身の考えが「発酵ファースト」ということもあって次第に“営業日”という概念を失っていき、今ではマルシェなどでの販売がメインになっています。

 毎週土曜日に高知市池公園で開催される【高知オーガニックマーケット】に出店しているほか、毎週木曜日には須崎市「暮らしのねっこ」の1階にある【Cona-Cafe】さんにお届けしたり、梼原町の【CANS Hutte】さんにはソーセージパイを置いていただいたりしています。
是非お近くのところを探してみてください。

〔 高知オーガニックマーケットにて 〕

▶ 「通パン」もやってます!

 【ぶどうのたね】ではパンの通信販売=「通パン」を行っています。

 Instagram上で不定期に行っているこの「通パン」。いろんな種類のパンを詰め合わせにしたものや、“ドーナツ中”の方に向けたドーナツ偏り便などをクール便でお届けしています。

 「通パン」を利用される方は、ほとんどがリピーターさんで、しかも先着での販売となります。詳しくは【パンとおやつ ぶどうのたね】Instagramをチェックしてみてください。ご注文はDMで!

〔 ほぼドーナツのセット笑 〕

▶ 店舗がライブ会場に?

 パンづくりのほかに、ヨガやギターなど、とても多趣味なサキマイさん。
2023年3月には梼原町のお店で、音楽イベント【タテタカコとパン屋さん】を開催しました。

 店舗の壁を土佐漆喰で塗ってくれた、左官屋兼バイオリン弾きの南口恵理さんがタテタカコさんと何度か共演されたというご縁があったことから実現したこのライブ。当日はオープニングアクトとして、南口さんのバイオリン演奏や、ダンスパフォーマンスなどがあったほか、【Cona-Cafe】さんや、【CANS Hutte】さんも出店してくださったそうです。

 実際にお会いしたタテタカコさんはとてもいい方で、パン屋でのライブも凄く味わい深かったそうです。機会があればまた開催したいそうですよ♪

〔 次の開催をお楽しみに! 〕

▶ 今後の夢は?

 今から5年前に梼原町へ移住し、3人の男の子の子育てをしながら、パンを焼いて、イベントやマルシェで販売しているサキマイさん。決められたことが苦手で、営業日も、パンのレシピも、ついつい変えてしまうそうですが、たくさんのお仲間と一緒の生活は最高に自由なんだそうです。

 ご自身のモットーは … 得意なことと、楽しいことしかしない!
得意なパンづくりを通してたくさんのお客様と出会い、毎日を楽しく自由に生きているその姿は、多くの方の憧れですよね。


 最後にサキマイさんの今後の夢や目標を伺いました。

■ いつかは薪窯でパンを焼きたい!
■ 一次産業に携わってレーズンを作ってみたい!

 今はガスオーブンでパンを焼いていますが、いつかは薪窯で焼いてみたい。なんなら薪窯は自分で作ってみたいと語ってくれました。また昨年秋には谷川さんの畑で小麦の種まきをしたそうで、材料の高騰などもあって、小麦やレーズンを自給したいという想いもあるそうです。

 最高に自由でありながら、これだ!というものには徹底的にこだわるその生き様は、NHK朝の連続テレビ小説『らんまん』で注目の牧野富太郎博士にも通ずる部分がありそうです。サキマイさんの活動から目が離せません!

〔 ドーナツのお土産ありがとうございます! 〕

【 放送プレイバック 】📻✨
★ 5月05日(金)放送 ⇒ コチラ から!
★ 5月12日(金)放送 ⇒ 
コチラ から!

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