【横浜国立大学経済学部編入学試験】 R7合格体験記 独学
はじめに
私は、令和7年度の横浜国立大学経済学部3年次編入学試験に合格をいただきました。もともと横浜国立大学を目指すとこすら考えられないような人生を送っていた私がどうのようなきっかけを経て合格を勝ち取るに至ったのかについて紹介していきたいと思います。
この記事を読んでいる読者の皆様も、編入試験に興味を持っていると思いますので参考になればという思いで執筆させていただきます。特に、編入試験は情報が少なく、ネットでは多種多様な意見が述べられており何が正しいのか分かりづらいと思います。そこで、本記事ではより具体的な勉強法、試験範囲やポイントについて解説していきます。
より多くの人が編入試験を受けて人生を変えてくれることを願っています。
自己紹介
・高校は地方の自称進学校で偏差値50前後(校内のテストでは最下位)
・編入前の大学は地方私立大学(大東亜帝国レベル)
・大学一年の時に受けたトイックは405点
・予備校に通わずに独学
編入試験の志望動機
単刀直入にいうと自分を変えたいという思いです。
私は高校時代に全くの勉強をしてきませんでした。特段部活に打ち込んでいたとか他に熱中していることがあったというわけではありません。ただ、毎日を過ごしているだけの無気力な高校生でした。
そんな私に転機が起こったのは大学受験です。私が進路を考え始めた頃には9月が終わろうとしていました(遅すぎる笑)が、部活の友達はみんな指定校推薦を獲得していき、指定校を狙っていなかった人はコツコツと勉強をしていたのです。焦った私はとりあえず勉強を始めましたが、なんとなく都会で一人暮らしをしたいという理由で志望校にした神奈川大学に落ちます。
側から見れば落ちるのは当然ですが、当時の私は受験失敗を受け入れることができませんでした。その日の夜にお風呂で泣いたことは今でも鮮明に覚えています。この時に、高校三年間を何もしないで過ごしていた自分にとても後悔しました。また、友達は歯医者を継ぐために歯学部へ進学したり、関関同立への合格を勝ち取っていたので、その中で進学先すら決まっていなかった自分は高卒になって人生が終わると絶望したのを昨日のことのように覚えています。
そんな私にも、担任の先生は親身になって進路について考えてくれました。おけで様で、なんとか地元の私立大学へ合格することができました。しかし、地元の大学進学後も勉強してこなかった高校時代の自分がとても情けなく、この感情を克服するために編入試験の合格に向けて勉強することにしました。
編入学試験と一般受験の違い(編入学試験のメリット)
「編入学試験は簡単」という単語をネットで見かけることもあるかと思いますが、実際のところ本当に簡単なのか、一般入試との違いについて一般入試と編入試験の両方を受けた経験をもとに見ていこうと思います。
編入試験のメリット
・少ない科目に集中できる人は受かりやすい(国立大学も狙える)
・英語はトイックなどの試験を用いるので専門科目だけに集中できる
・倍率が高いが、実際に勉強して合格を狙える学力を持っているのはごく少数
・在籍している大学のレベルは関係ない
・国公立大学でも複数回の受験が可能
編入試験のデメリット
・大学の授業と両立が難しい
・勉強のために友達と遊べなくなる
・試験に失敗しても失うものが少ない
メリット、デメリットを挙げてみましたが、編入試験を受けるデメリットはあまりないと思うのが私個人の意見です。また、在籍している大学のレベルが低いほど講義の課題に時間が取られないので合格しやすいと感じます。
編入試験に合格することができれば人生逆転できるため挑戦して見ることをおすすめします。
独学でも合格を勝ち取ることができた3つのポイント
1 編入学試験は情報を制したものが勝つ
一般的に大学入試は赤本など参考書が数多くあります。つまり情報は比較的入手しやすく単純な学力勝負になることが大半です。一方、編入学試験においても学力が重要な点は変わりありませんが、それ以前情報の重要性が増してきます。そのため、志望校の出題傾向や対策などしっかり調べることが大切になります。
2 合格する人は総じて友達と勉強のメリハリができる
編入学試験の一番辛い問題と言っても過言ではないのが、友達との付き合い方です。学部の友達は、アルバイトや恋愛、サークルなどキラキラした大学生活を送ってますが、その中で自分だけは辛い勉強をしなければならないというのは想像以上に辛いことです。ですが、逆にこの辛い時間を乗り越えることができたら、自分は頑張ったと自信を持つことができますし、大多数は友達に流されて合格ラインまで学力を伸ばすことが出来ないので合格の可能性が大きく上がります。
ここまで悲観的に述べましたが、実際に私は月に数回は友達やアルバイトに時間を割いていましたのでメリハリさえつければ問題ないと個人的には思います。
3 合格するという強い気持ちを持っている
結局最後は、気持ちの強さがものを言います。友達が遊んでいる中で勉強することも、その勉強を継続することも合格への強い気持ちがあれば乗り越えられます。厳しいことを言いますが、自分を変えようと思っても周りに流され自分のするべきことを出来ない人間はいつまで経っても変わりません。そういう人に限って、「自分を見つめ直すきっかけがいつか来るだろう」と妄信している印象です。高校生までの自分はまさにこのように考えており、そのせいでダラダラとした生活を送っていました。そんな私から言えることは、自分を変えるきっかけは偶然訪れるものではなく、自分で作るものだということです。
トイック620点はいつまでに取るべき?
横浜国立大学経済学部への編入試験を受けるためには、まずトイック620点を獲得する必要があります。トイック620点を獲得するためには、もともとの英語力にもよりますが3ヶ月程度はかかると思います。しかし、予想より時間がかかってしまうと、専門科目へ使う時間がなくなってしまうので出来るだけ早く勉強を始めると時間的に余裕が生まれ焦らずに集中することができると思います。遅くとも、大学一年生の冬までに達成することはマストになります。もちろん、編入の出願前までに達成することできていれば物理的に受験は可能ですが、直前の勉強時間を多く確保する必要があるため、短期集中型の人以外はおすすめしません。
経済学への対策
ここからは、経済学への対策や勉強法、絶対に押さえておくべき参考書、スケジュールについて説明していきます。ネットの情報では「〜月までに〜の基礎を固める」などとアバウトに説明されており具体的に何をやればいいかわからないと思います。受験期の私も、どこまでの範囲が出題されてどの程度の難易度まで押さえておけば良いのか見極めるのが大変でしたし、誰もおすすめしてませんがとても役に立った参考書などが多くありました。その点について詳しく説明したいと思います。
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