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新卒時、仕事観に影響を受けた漫画

2011年に新卒でベンチャー企業に入社した。
その時の価値観を形成してくれたのは紛れもなく安野モヨコさんの「働きマン」だ。


主人公の松方は28歳で週刊誌の編集の仕事をしている。女性比率は高くない環境で、仕事スイッチが入ると衣食住の概念がなくなり仕事に没頭(男スイッチが入る)する。

私が松方に憧れた理由は、
・男性には体力もマインドもなりきれないけど、男性に負けずに思いっきり働くこと
だった。

今じゃ考えられない性差というか、職場の雰囲気の描写が懐かしいと感じるが何故孤軍奮闘する姿に憧れたのか?

私自身、高校時代に母親に将来自分の仕事について話した時に貰ったコメントが影響している。

女であることを武器にするのではなく、
自分の力で学び自分の力で稼ぐのよ。

from車で私を送迎中の母親談

この言葉が当時かっこいいと感じた。

母の夢は「ゆったりとしたマダム」だった。
そして会社経営をする父と結婚した。
当時は借金も多く決して裕福ではなかった。
母も父の仕事に携わり、徹夜もし、
立ち上げに協力した。

そんなマダムとはかけ離れた現実を生きる母。

そして私も自分の力で稼ぎたいと思い、
松方に共感し、がむしゃらに働こうと
覚悟を決めてベンチャーに就職した。

私がどのようなベンチャーを何故選んだのかは今度書こうと思う。

そして今は外資系コンサル会社のマネージャーをしている。

キャリアとしては女性、男性の性差のつきにくい業界で、なるべくタフなメンタルで覚悟でなんでもやってやるぜマインドで挑んできた。

仕事での目標は、性差をなくす稼ぎだった。

そして自分のひとまずのゴールとしていた
1000万を超えたあたりから
ふと燃え尽きた感覚になった。


ここまでよく頑張った私。という気持ちと、
稼いで何になりたかったんだっけ?という
気持ちで葛藤するようになった。

そうやって目標がブレ出した途端に
仕事が嫌になり、身体もそれを察するように
低音性感音難聴になった。

私のキャリア迷子は2020年から起きている。

当時憧れだった松方は、
今は憧れではなく、よく頑張っている若手。
体調崩さないようにね、、、
という捉え方になってしまった。

次の目標を定める時なのだ。

私は仕事のやりがいと生きがいを一緒に考えている。昔は分けようとも思っていたが、多分難しい気がする。
言い方が悪いかもしれないけれど、家族も私の目標(力を注ぐ対象)なのだ。そういう意味で家族もやりがい。
2021年に子どもが生まれて母親としての苦悩や妻としての夫との接し方について沢山学ぶことがあった。今でも同時並行的にこれは人生のやりがいになっている。

子どもが3歳を過ぎて少し余裕が出てきたのもあり、今度は自分が必死に手にしてきた経験や知識を、社会に純粋に還元していく時だと思っている。

ただ、憧れのいない中で
自分なりの道を定めることは頭で考えても答えが出ない気がする。
憧れを見つける旅をするのか、
自分なりに良いな!ワクワクするな!と思うかけらを集めて道を作ってみるか、、

今の私は後者にときめきを感じている。
具体的にどんなこと?
は今度書こうと思います。

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