#24 「 (続編)いい産業医・産業保健看護職の見つけ方」
産業保健もやもやハレハレ
この番組では、産業保健についてモヤモヤするけれど、身近に語れる人がいない!そんな孤独な産業保健職と一緒に、現場にありがちなモヤモヤを3人のパーソナリティと共に深掘りしてみます。
「(続編)いい産業医・産業保健看護職の見つけ方」のもやもや🌥️
みずえ いがちゃんおかえりなさい〜!!
よーた いがさんがどうしても話したいことがあるらしいので笑 前回に引き続き「いい産業医、産業保健看護師職の見つけ方 第二弾」という形で話ができればと思います。前回は、採用はちゃんと要件を決めようとか、採用して終わりじゃなくて、採用後にどう仕事を教えていくのかを話しましたね。今回は、実際どこにそんな人たちいる?がテーマですかね。
いが 前回の放送聞きましたけど、いいラジオでしたね!ほんとその通りだなと思って。人事目線とか産業保健職目線というよりかはやっぱり経営者目線に少し偏ってはいたけど、そのまま取り入れるべき内容だなっていうのは率直に思いましたけどね。すごくいいラジオでした。
“いい産業医“は、人事と協働できる産業医
よーた いがさんは、“いい産業医“とか、“いい産業保健看護職“って、どういう人だと思うの?
いが “いい産業保健職“は、とにかくコミュニケーションが取れるというか、人事の相談役になってくれる人ですよね。最初から完璧な人とか答えを持っている人は多くいないので、人事と一緒に考えたり、一緒に協働して働いてくれる人が、いい産業医なんじゃないかなと思う
よーた なるほど
いが 前に話したように「バランスが良い」というか、人事と一緒に考えてくれる人が人事目線からすると欲しいんじゃないかな。だから、人事担当者向けに話すならば、採用条件を整理して、例えばコミュニケーション取れる人とか、一緒に考えられる人を探すのは、すごくいいことなんじゃないかなと思う
よーた 僕的には、確かに採用に関わったりするのは人事が多いと思うんだけど、人事が産業保健についてわからないっていうことも多いので、その要件を一緒に考えるのは産業保健看護職であり、産業医の先生だと思う。なので、専門家じゃないとわからないような本当に職務に全うする上で関わるような目線と、一方で「いや、そもそもチームでやるものですよね」っていうスタンスとか企業カルチャーが合うかどうかみたいな人事側の目線の、この二つを共同して、採用していくのが必要なのかなとも思うけどね
みずえ 確かにね。産業保健職をお迎えする時って、おそらく保健師・看護職がすでにいる場合が多いと思うから、会社のフェーズに合わせて、次に採用する方はどういう技術や知識を持ってる方がいいかっていうマッチングの助言というか話し合いを専門職ができると良いよね
よーた そうね、フェーズによっても結構違うもんね。ゼロイチフェーズの本当立ち上げの時も、あとは、1から10ぐらいの少し回り始めてるけどもこれからいろいろ整えていかないといけないフェーズと、しっかりと10から100、100から1,000みたいになってくるフェーズもあるもんね
みずえ そうね。仕組みをずっしり作るみたいなフェーズもあるかもしれないし、そんな気がするよね。
いが いずれにしても、その採用側が産業保健とか安全衛生活動の知識がないと難しいと思うんだよね。だから、産業医や看護職を雇う時に、産業医がわかってるみたいな人が内部にいないとだから、人事もやっぱり産業保健とか安全衛生をある程度勉強しないと、、、この辺を丸投げするスタンスだといい採用は難しいんじゃないかなっていう気もするんですよね。採用側が外部の専門家を雇う時に「誰かスペシャリスト来てください」って漠然と言ってる時点で、もうなんかダメというかね。。笑
みずえ そうだね。そういうのでこじれるのも結構あるよね。この収録してる前日、前々日ぐらいにTwitterでも話題になってたんだけど、人事の人が「うちは産業医はお飾りだけでいいですから」って言いながら契約する産業医たちもいるわけで、、
よーた 本音すぎるけどね笑 どんな人事だよと思うけど。
みずえ まあ、でも本音だもんね。やっぱコストを抑えるためにハンコだけ欲しいよっていう会社があるのも事実だし
よーた 僕も八年前に最初の面談みたいな感じの時に「いや。ぶっちゃけ産業医へ期待してないんですよね」って言われて・・・笑 そのインパクト大きかったし、それ以外の会社でも、まあ似たような感じだったことが数社あったけどね。
いが 多いよねーほんと
よーた 会社側も産業保健看護職もだけど、何ができるのかわからないから、健診だけ期待してるみたいなコメントも結構あるので、これをどう我々の時代の中で変えていけるのかだね。こういうちょっとモヤモヤしてる中で、どうやって探したらいいんですか!いがらし大先生!
いが いや、そうなんですよ。その"いい産業医"とか言うけど、どこにどういう風にアクセスしたら、そういう人たちいるんですか?って。ここはもっと深掘りしていきたいなと思ってます
みずえ 私、前回の最後に多分ポロッと言ったんだけど、研修会とかお勉強会、学会でちょっとでも繋がっておくって結構大きいと思うのよ。必要となった時からじゃ遅いと思ってて、ずいぶん前から種まきというか、つながりを持っておくことは大きいなと思ってんだよね。そういうところで、「いた!」ってなるんじゃないかなって思ったんだけど、どうかな?見つかんない?
いが 良いんじゃない?研修会や勉強会でアンテナを張っておくことは1つだと思う。でも実際、知り合いだとしても、その人が優秀かどうかってまだわからんもんね笑
みずえ わかんなーい笑だってこの3人でもそうですよね。みんな仕事したことないから、お喋りはしてるけど、本当のところ仕事はどうなんだってなりますよね。
いが なる
よーた 僕はいがさん知ってるけどね笑
みずえ あ、そうなんだ、どうでした?"いい産業医"でした?
よーた 想定通りでございます
みずえ 怖い、怖い、怖い。ちょっと怖い笑
まずは自分をさらけ出せ!
よーた プライベートでの考え方を知ることで大ミスはなくなると思うんだよね。業務スキルが想定より全然できなかったりはあると思うんだけど、カルチャーとか考え方の一致性は比較的わかりやすいところかなっていう気がする。さっき言ったスキルの要件も、面接プロセスでちゃんと見定めて行ければ良いと思うんだよね
いが じゃあ、例えば研修会とかいろんな場でネットワークで知り合うとするじゃないですか?そこで「あの先生うちにどうかな?」って思った時に、どういう質問投げかけると、「あ、この先生なんかいけそうだな」とか「あ、レベル高そうだな」「うちの企業にあってくれそうだな」ってわかるんだろうね?良い質問とかあるかな?
よーた いきなりそこに行っちゃうのは違うかなと思っていて、、そんな値踏みするみたいな・・・
いが あれ、ばっさり切られちゃった笑
みずえ 私だったら自己紹介からする。「今こういう状況なんです。これに困ってるんです」って。今の産業医がいけてないって言うんじゃなくて、そういう現状の紹介をするかな。「なので、次はこういう先生が来たらいいなって思っているんです」って言って、聞いてくれたら話が始まる感じかな。その段階ってめっちゃ大事だと思ってるの
いが うまい・・・
よーた そんながっつくな、とね。まずは自分をさらけ出して、自分たちのことを話してから、相手の値踏みをしてくれと
みずえ だっていきなり寝踏みする相手と仕事したいと思う?笑
よーた でもそういう意味でいがさんは言ってないよね笑 最初の部分をちょっと省略したんだよね?
いが そうそう!!笑
よーた その後に、相手を評価するんだったらどういう質問をするのがいいのかっていう話ですよ。
いが よーたさんフォローありがとう笑
失敗談を話せる人は信頼できる
よーた 僕、一個「あ、こういうことを言える先生って信頼できるな」っていうものがある。それは、失敗談を話せる人。過去の自分の失敗を話せて、具体的に「あの時、こうすればよかったんだよね」って反省した上で、今はそれを糧にしているとか、その後はこういった活動してるんだよって普通の会話の中で出てくると、「この人は大きな問題でもそれを乗り越えて、自分を高めようとしてるんだな」ってすごい感じる。
みずえ めっちゃいいね、失敗談とか困難事例を聞くのって。人となりも見えるし、スキルとかねのところもわかるしいいよね
よーた いがちゃんどう?どういうふうにあの見定めてんの人を
いが 見定めてるって言い方は悪いね笑 でも確かに、自分のモヤモヤとか最近困ってることを話して、「どうすれはいいんでしょうね」とか、「御社ではどうしてますか?」って聞くかな。そこで仕事に対する向き合い方とか、考え方を聞いて「あ、この人は一緒に仕事したいな」って思う人を探すかな。バランスいいなとか考え方がしっかり芯があるなとかもわかるし。
みずえ うんうんうん、そういうのから伝わるよね。でもさ、「こういうシーンってどういう風にしたらいいですかね?」って言った時に、ちょっと自戒も込めてなんだけど、すぐ「いや、それはさ」とか、ばっさり切って「こうでしょ」ってレクチャーするみたいな感じだと、困るよね、、w
よーた そうそう。一番困るのって批評家なのよ。批評だけして実際にやってくれないみたいな。解決案だけじゃなくて、ちゃんと推進をしてくれる人かっていうところが大事だよね。失敗を語れる人って、そこをわかってるから安心するんだよね笑 その違いあるかな
いが 実際に事例があったときに、「こうあるべき」や「俺は絶対こう」「これが正解だ」みたいに言われると、「うわっ」てなることが結構あるから、「まず御社の状況を聞かせてください」じゃないけど、状況に合わせる柔軟性ってあると思うんだよね。だから話の中で押し付けがましくなさとか柔軟性を見ると「あ、この人は人事担当者や看護職の方と話をできそうだな」ってわかるので、柔軟性は評価ポイントかもなって思った。
"いい産業医"は比較検討して見つけるべし
みずえ じゃあ、その"いい産業保健職"はどこにいるんだ?笑
いが 実際のアクションとして、産業医が欲しいと思った時に、人材紹介会社に行くのか、医師会とか大学とか労働衛生機関に頼むのか、知り合いのネットワーク経由がいいのか、研修会で自分が会った人にメールしてみるのがいいのか、近くの開業医がいいのか。どうすりゃいいんだろうね。
よーた iCareを利用していただいて、、、
いが それはとりあえず却下しときます笑
よーた 例えば、勉強熱心の先生の周りには勉強熱心の先生が集まりやすいと思ってるの。だから、人づてだと、同じような産業医の先生や産業保健看護職を連れてくる可能性が高くなってくるので、どういう先生がいいかを言語化できない場合において、人づてはあるなと思うけどね。
いが みずえさんはどう思う?
みずえ 紹介会社とか、医師会とか、労働衛生機関とか、人づてとか、いろいろあるじゃない? それを一回全部並べてみて、選択するのもいいかなって思いました。
いが 相見積もり的な?
みずえ うんうん、医師会より派遣会社の方がいい時もあるじゃない? あと、一度採用しちゃうとチェンジが難しいから、最初はチェンジが効くところからお願いするのもいいと思うんだよね。一回でオッケーじゃなくていいっていうか。
いが 確かに。地方とか場所によってすぐ変えられやすい地域もあれば、なかなか変えられない、来てくれないところもあるから、そこは本当にもう会社の場所次第というか、地域性もかなり大きいと思うんですね。
みずえ うん、そうなんだよね。だから地域によっては能力的にいい産業医よりも、安定性を求める企業もあるかもしれないじゃない。人を探すのが大変だから。そういう意味では、今私が契約しているクライアントさんは産業医とかは割とリファラルで調整してる気がするし、私が契約できた企業さんはだいたいリファラルなんだと思います。
よーた まあ、検診センターとか労働衛生機関って、もうパッケージだったりするからね。なので産業医を選べないケースもあって、だからチェンジしたいけどなかなかできなかったりとか、リファラルの場合もなかなかチェンジするの難しいじゃない。でも、サバサバするっちゃするけども派遣の方が「もうダメなんで変えてください」ってすぐ言えるじゃん。そこって良し悪しもあるんだけど、その辺をうまく使ったらいいよね
いが 確かに一発で決めるっていうよりも、一回まずは様子見してみて、合わなければチェンジはありかな
みずえ 企業側の経験値を高める意味合いでもねw
「(続編)いい産業医・産業保健看護職の見つけ方」のはれはれ🌞
よーた じゃあそろそろハレハレに行きますか!みずえさん、ハレハレありますか?
"いい産業医"を複数人見つけて仲良くしておく
みずえ 私は2つある。1つは、「並べてみよう」。もう1つは、やっぱり自分で探しておくっていうこと。最初にも言ったけど、研修会や勉強会でつながっておく。「この人いつか空かないかな」って待つぐらいの人たちを複数人見つけて仲良くしておくっていう。それがハレハレです。
まずは“いい”を言語化しよう
よーた 僕は、そもそも"いい産業医"、"いい産業保健看護職"って何なの?っていうところを言語化が最優先だと思う。この言語化をしないことには、ズレがどうしても発生してしまうので、まずは言語化した上で、欲しい産業医を探しに行く。紹介会社にも言語化しておくと伝えやすくなるので、やっぱり一番大事じゃないの?って思ってます。あとは、足を使おうぜ!学会に行ったら、懇親会にも一度は参加するみたいなことも大事なんじゃないかなと思ってます。
自社の課題を説明できるように整理しておく
いが 僕は今日話してて、みずえさんの話すごいよかったなと思っててさ。最初から採用しにいくってよりも自己開示できる準備をしておいて、自社の課題をぶつけてたり、自己開示してみた時の反応を探ってみるのもいいと思いましたね。
近隣企業に聞いてみる
あとは、近隣の企業の産業医を聞いてみるのも良いと思う。特に地方だと遠くから来るの難しいし、近くにいる人が一番来てくれやすいじゃない。だから、近くの企業の産業保健師や人事とつながって、「そちらの産業医どうですか?」って聞かせてもらうのが一番現実的な気はするんですよ。だから、近隣企業とのネットワークも現実的にはありなんじゃないかなって思います。そっちの方が出会いやすいし、来てくれやすいし、なんならセットで保健職も来てくれるかもしれないし、ありなんじゃないかなと思いました。
よーた ハレハレ!
みずえ では今回はこの辺りでエンディングにしましょうか。今回も聴いてくださりありがとうございました!また次回お会いいたしましょう〜!
3人 またね〜!👋
音声ソース
Spotify
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