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# 14「産業保健職にとって学会とは(後編)」

産業保健もやもやハレハレ

この番組では、産業保健についてモヤモヤするけれど、身近に語れる人がいない!そんな孤独な産業保健職と一緒に、現場にありがちなモヤモヤを3人のパーソナリティと共に深掘りしてみます。

「産業保健職にとって学会とは(後編)」のもやもや🌥️

いが 今回は前回の続きです!前回は熱く語りすぎて尺が長くなっちゃたね笑

みずえ そうだよね笑 では再開しまーす!

自分のスキルアップに投資しよう

いが リカレント教育に近いと思うんだけど、本来は学び続けるのが当たり前じゃないですか。でも、日本では新入社員で新卒一括採用で終身雇用だからね、その企業で教育もセットになっているからか、その企業以外で勉強しようと思う人が少ないんだよね

リカレントとは英語で、「繰り返す」「循環する」という意味で、リカレント教育とは、学校教育から離れた後も、必要なタイミングで再び教育を受け、就労と教育のサイクルを繰り返すこと。リスキリングとは、 「企業が従業員に対して新しいスキル、技術を身に付けさせることで、新たな価値、サービスの創出や生産性の向上、ひいては従業員の市場価値の向上につなげること」であり主語が企業

よーた 確かに

いが 学び続けることって、ある種当たり前だと思う。一方で産業保健職は学び続けても収入が変わりにくいって側面があるのよ。本来であれば、自分の仕事に投資をして、収入を上げていくのが職業としては大切なんだけど、産業保健職がそれが得られにくい。とはいえ、産業保健職は学び続けることが当たり前という前提において、学会費とか、スキルアップに投資してなさすぎるというか

みずえ 面白い。収入の何割を投資してるかってことだよね

いが そうそう。「学んでも給料が上がらない→学ばない→給料が上がらない」っていう負のループに入っちゃう。なんで自分のスキルアップに投資しないんだ!って思う

みずえ その考えが得意じゃない国民性なのかもね。終身雇用もあったから

いが 学会費も年間1万円だよ。コスパめっちゃ良くない?専門職としての職業人生がかかってるんだよ?自分の子供の習い事には月1万円かけるのに、自分の職業には1万円もかけないの?って。1万円ごときでぐちゃぐちゃ言うなよって思うんだよね

みずえ 言ったれ言ったれ笑

いが 今回はよーたさんじゃなく僕がぐいぐいと突っ込んでいく役割になっちゃったな笑

できない理由を自分で作るな

よーた じゃあそのリターンは本当にあるんですか?って僕は思ってる。ちなみに俺はリターンあると思うから払ってるんだけど、あとは学会費用が誰もちかどうかってのもそこにすごく反映されていて、、

いが ほうほう

よーた 学会って自己研鑽だからさ、自分への約束という意味も込めて自分が払った方がいいと思うんだよ。 自分で払って、自己研鑽して、そこで学んだことをリターンとして自分のものにして、契約していう顧客や企業に還元していくというサイクルなのかな。だから、会社が払って当然みたいな流れはどうなのって思う でもこんな風に自分で払えって言ってると、「それって産業医が稼いでるから払えてるんでしょ」とか言われるんだけど笑

いが それは自分でつくっている「ガラスの天井」みたいなものだと思う。ある種のバイアスだと思うんだよね

「ガラスの天井」とは、組織内で昇進に値する人材が、性別や人種などを理由に低い地位に甘んじることを強いられている不当な状態を、キャリアアップを阻む“見えない天井”になぞらえた比喩表現。もっぱら女性の能力開発を妨げ、企業における上級管理職への昇進や意思決定の場への登用を阻害する要因について用いられることが多い。

https://jinjibu.jp/keyword/detl/548/

みずえ 誰のバイアス?

いが (産業医が稼いでるから払えてるんでしょという人が抱えるバイアスで)自分自身で自分のキャリアの限界を作っているというか、刷り込みみたいなところがある。稼いでいないから私はここまでなんだ、スキルアップしても稼げるポテンシャルなんてないんだっていう。そういう設定って自分次第なんだと思う。それは地方でもやり方次第だと思う。

みずえ できない理由をいくらでも言えるんだよね。お金がないからできない、時間がないからできない、地方だからできないとか。学習の手段はたくさんあるだし。私も2人と同じ意見で、、てか私たちの中に(意見の)多様性がないよね笑

いが・よーた 笑

みずえ 私も自腹でいいと思ってる。きついって思うくらい払ったほうが回収したいって思うから学びが大きくなる そういう場所って話す人のレベルの変わってくるし、お金以外の報酬があると思う

よーた 俺が大好きな学会誌もあるし

みずえ よーたさんって、よくそういうツイートしてるよね

よーた 俺はそういうの好きなんだよね。様々な可能性を追求してる人とか社会に貢献してる人の記事を見ながら、「これ今日から使おう!」って妄想すると楽しいんだよね笑

いが それは変態だねwww 

よーた まあねwww

いが つまるところ、学会って変態集団なんですよね笑

みずえ でたでた笑

学会は産業保健の変態が集まるフェス

いが 学会のコアの人たちって、その業界にどっぷり骨を埋めてる人たちだと思うんですよ。つまりは変態。だから学会を通してその人たちの変態性を垣間見るというか。そして、その業界に入っていくというか、、笑 そういう経験を通してもっと沼にのめり込んでいくんだろうね。 だからさ、学会に参加することでその変態性に触れることもいいと思うのよ

よーた 笑笑

いが 「こんな世界観があるのか!!」って思うはずよ。 そういう積極性こそ必要だと思う。それと、リターンの話でいえば外的報酬と内的報酬のうち、内的報酬として満足感、やりがい、モチベーションを得ることも大きいと思うね

内的報酬とは仕事そのものから生まれる満足感で、やりがいや達成感など。外的報酬とは給料や地位などの外部からの評価。

みずえ 「LIFE SHIFT (ライフシフト)」でいう「活力資産」になると思う 学会の楽しみ方の一つだよね

よーた お値段以上だよね笑

みずえ うんうん。同じ学会に参加するということでも、その価値を何倍にするかは自分次第!

よーた 自分次第ってのが難しいんだけどね。 20代の時とかって俺よく分かってなかったもん笑

みずえ 私もそう笑

よーた 30代くらいになって初めてわかるんだけど、だからそこまでの期間まで若い人たちを繋げることが必要かな

みずえ 私たちぐらいの人が若い人たちに向けて学会の楽しさを伝えることが大切なんじゃない?

よーた そうそう、このモヤハレラジオもそうだね

みずえ 硬くないんだって伝えたら広がるかな どう表現したらいいと思う?

いが あんなもんパーティーだよ、パーティー

よーた フェスだよね

いが 学会は変態同士が集まるフェスです笑

よーた いやそうなんだけど、そのフェスに行きたいか?ってことだよ若手がw

いが じゃあモヤハレのフェス作って始めてみようよ

よーた 握手会とか?笑

みずえ もう何の話だよ笑

「産業保健職にとって学会とは(後編)」のはれはれ🌞

よーた じゃあ最後にみんな一言ずつモヤモヤがハレる言葉を言っていきましょうか

1回だけ、勇気を出して行ってみよう!

いが 結論は決まりましたよ。「一回来てみて」だね笑

よーた そうだね

いが わからなくてもとりあえず行ってみるっていう積極性が産業保健職に求められる特性だから、学会って行っていいんだろうかとか、学ぶべき所があるんだろうかとか思っても、一回来てみ?笑

みずえ 食わず嫌いではなくて一回足を運んでみてってことだね

よーた 一回来たらいがさんが優しくしてくれるもんね笑

いが もちろん優しくしますよ笑

学会は社会を変える

よーた 僕にとって学会は当たり前になっちゃってるから変な言い方かもだけど、一緒に社会を作ってる感覚なんだよ 職能集団って社会に問題があるから存在しているんんであって。そこに価値が提供できるようにとか、社会を幸せにしたいっていうことのために尽力するために集まってるんだよ。 まぁ最終的には自分のためでもあるんだけど笑

いが いいこと言うじゃん、よーた

みずえ でもほんと、自分のためだよね

よーた ありがとう笑 じゃあ最後にみずえさんお願いします!

社会の幸せのための応答

みずえ 学会って専門職の「責任」だとか言われるけど、責任って言うと「重たい」とか「怖い」みたいな印象を持つ人もいると思うの。でもレスポンシビリティーみたいな、社会の幸せのための応答ってイメージで思うといいのかなと思いました

よーた なるほど

学会は専門職としての意思表示

あとは、専門職としての意志表示かな。自分自身はまだまだ不出来かもしれないけど、私は「専門職としての姿勢」を持ってるぞっていう意志表示だと思ってる。経歴の欄に学会のことを書いていたりすると、人事の方とかからも「この方は研鑽してるんだな」って理解されるんだよね。だからそういった姿勢とか態度に現れてるのかなと思った。

いが うんうん、そうだね

よーた では今回はこのあたりで締めましょうか!

みずえ そうだね!今回も聞いてくださりありがとうございました!ではまた次回お会いいたしましょう〜

3人 またね〜!

音声ソース

Spotify

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こちらは第97回日本産業衛生学会@広島でのポスト


次回は


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