自分の価値を最大化する3つの戦略

大企業で数年の経験を積み、チームを引っ張る立場になっている中堅ビジネスマンは、組織にとって非常に重要な存在です。しかし、キャリアの停滞や成長の限界を感じることも多いのではないでしょうか？ここでは、そんな状況を打破し、自己の価値をさらに引き上げるための3つの戦略を紹介します。

その①「自分の強み」を再定義する

まず重要なのは、自分の強みを再確認し、それを社内外でアピールすることです。
マーカス・バッキンガムの著書『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』では、各自の強みを見つけ、それを活かすことが個人と組織の成功を生むと述べています。単に「得意な仕事」をこなすのではなく、自分が最も価値を発揮できる領域を特定し、積極的にそのスキルを磨いていくことが大切です。

例えば、あなたが「プロジェクト管理」が得意なら、デジタルツールやリモート環境でのマネジメントに精通することで、組織全体の生産性を引き上げるポジションに進化させることが可能です。

その②周囲の期待値を超える「プラスαの付加価値」を提供する

大企業の中で、自分を差別化するには「周囲の期待を少し超える」ことを習慣化しましょう。
例えば、上司が求めているレポートを提出する際、データの分析だけでなく「次の一手」の提案も加えると、一気に信頼感が高まります。これは「マインドセットの転換」が重要です。単なる「作業者」ではなく、「価値提供者」としての役割を意識しましょう。

また、リーダーシップ研修の講師であるサイモン・シネックは、「リーダーシップとは、肩書きではなく行動で示すこと」と述べています。自らが率先して新しい提案を行う姿勢が、周囲にポジティブな影響を与えるのです。

その③「戦略的ネットワーキング」で自分の存在感を高める

中堅クラスのビジネスマンが次のステップに進むために欠かせないのは、社内外のネットワークを戦略的に構築することです。
大企業では、しばしば縦割り組織の中で孤立しやすくなります。特に他部署や経営層との関係を強化することで、自分の視野を広げ、より大きなインパクトを与えることができるでしょう。

具体的には、「価値観やビジョンを共有できる人」と積極的に繋がり、共通の目標に向けて協力することです。また、社外のイベントや業界セミナーに積極的に参加し、最新のトレンドやベストプラクティスを吸収することで、自分の市場価値を高めることができます。

日々の業務に追われがちな中堅ビジネスマンだからこそ、これらの戦略を意識的に取り入れ、自分のキャリアをさらに上向きに成長させていきましょう。

次回からは、これら3つのポイントを一つずつ掘り下げていきます。お楽しみに〜