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マーケティングの基本

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マーケティングの基本について書いた記事をまとめています。
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広報とマーケティングの違い

広報とマーケティングの関係は、切っても切り離せないものです。 広報部門とマーケティング部門を分けずに、ひとつの部門で機能している組織が多くあります。 それぞれの役割を理解すると、組織体制の構築や強化に役立つと思い、改めて整理しました。 まずは、広報から。 広報は、内外に対して、情報を発信する役割と捉えると良いと思います。 自組織の取り組み(商品・サービス等)を広く社会に知ってもらう役割を持っているのと同時に、外部の情報をまとめ、内部へ展開する役割を持っています。また、メディ

買いたい人だけ買えば良い、という最強のマーケティング

Appleが12月8日にワイヤレスヘッドフォン「AirPods Max」を発表した直後、Twitterで賛否コメントが交わされて、ざわざわしています。 その理由は、61,800円(税別)という価格設定。 これ、単純に高くないですか? 他社の製品を凌駕する性能が備わっていれば、納得なのですが、どうもそうではないようです。 この発表の直後、Sonyの「WH-1000XM4」がトレンド入りして、性能比較する情報が出回っています。 個人的には、価格帯も性能も、あまり興味が無いの

サクッとSNSやブラウザのシェアを調べられる「Start Counter」が便利

マーケティング戦略を立てるうえで、裏付けとなるデータやエビデンスは、大切です。 私が利用しているのは、「StatCounter」というウェブサイトで、下のカテゴリについて、世界の動向を確認することができます。 ウェブサイトは、こちらです ↓ 先日、2020年11月のモバイルデバイスにおけるソーシャルメディアのシェアが発表され、興味深い動向が見られました。 ウェブサイト上で、地域やカテゴリを選択すると、サクッとこんなグラフが出てきます。とても使いやすいです。 円グラフ

消費者の購入決定プロセス「パルス消費」を学び、衝動買い

消費者が買い物をする時に踏んでいたステップとして挙げられるのが、興味関心を抱いた物事が見つかった場合に比較や検討を行ったうえで購入をするという「AIDMA」や「AISAS」と呼ばれる購買行動モデルです。 AIDMA、AISASで特徴的なのは、目や耳から入った情報がきっかけで対象の物に興味関心を持った後に段階を踏んで気持ちを高めていき、最後には興味関心を持った物を購入することです。 AIDMA、AISASに則った買い物の仕方が長年にわたって大勢の人々の間で行われていましたが

カスタマージャーニーで何が見える?

カスタマージャーニーとは、商品やサービスの購入に至るまでのプロセスのことです。 顧客が商品やサービスの購入に至るまでには、まず商品やサービスを知るところから始まり、次に興味や関心を抱きます。 そして、購入意欲が高まることで初めて商品やサービスの購入に至りますが、この一連のプロセスを旅に例えたものがカスタマージャーニーです。 カスタマージャーニーは、現在のマーケティングにおいて非常に重要な考え方とされています。 インターネットやSNSなどの普及によって、顧客の商品購入に至

バイラルマーケティング

バイラルマーケティングとは、口コミや紹介を通じてユーザー間に広がることを目的とした手法です。 数あるマーケティング方法の中でも比較的コストが安く済むのが強みです。現代では、大勢の一般人がSNSで世の中に発信することができます。 そして、そのSNSの中には無料で利用できるものも多いです。 その環境とバイラルマーケティングとの相性が非常に良いため、上手くいくと情報を一気に拡散させることができます。 大型のメディアを利用するなどの広告手法では、情報そのものにある程度のクオリテ

PDCAはもう古くて、今はOODAだというトレンドについて

PDCAは、ビジネスにおいてはメジャーな考え方で、私もついつい講演や研修で使っていました。 PDCAが大切と伝えながらも、どこか腑に落ちていないというか、実行しないんだろうなぁ~と思うシーンがよくありました。 改めて、PDCAとは。 Plan:計画 Do:実行 Check:評価 Action:改善 PDCAが完全に不要というわけではないのですが、最近では、OODAというフレームワークの方がしっくり来るような気がしています。 OODAは、アメリカで生まれたビジネスビジネ

アパレル産業の売れ残り再利用に見る個人の販売力への期待と課題

年末を迎えるにあたって、経営不振が深刻化するアパレル産業にフォーカスしてみます。 例年ですと、ファミリーセールや年末年始の福袋的なキャンペーンで、売れ残りを処分する機会がありましたが、昨今の情勢では、それらを実施することは、なかなかの困難になっています。 当然のことながら、売れ残りが増えると、在庫を抱える倉庫のコスト(賃料等)が高騰します。 売上が下がると、人員整理やコスト削減等、ディフェンシブな経営戦略へと向かいがちです。 その打開策、現金化策として、売れ残りの在庫を

DtoC(Direct to Consumer)

マーケティングの新たなジャンルとして DtoC があります。 DtoCは、「Direct to Consumer」の略で、D2Cと表記されることもあります。 製造メーカーが直接、製品(商品)を消費者へ販売(提供)する仕組みをDtoCと言います。 最近では、大手企業もDtoCへ参入しており、消費者とのリレーションを築く設計を意識しています。 これを後押ししているのが、MA(マーケティングオートメーション)ツールです。 MAツールについては、別途記事化します。 これまで、卸や

デジタルマーケティング

デジタルマーケティングは、インターネットを多用する現代社会では非常に重要な要素となっており、これを効果的に駆使することで従来のマーケティング手法に比べて効率的に市場の動向を把握することが可能となります。 しかし、様々な新しい要素が含まれているため、これまでのマーケティングの進め方に慣れているひとにとっては、違和感を感じることも少なくありません。 そのようなときには、様々なホームページに掲載されているデジタルマーケティング成功事例を利用すると、その手法や効果的な進め方に関し