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マーケティングの基本

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マーケティングの基本について書いた記事をまとめています。
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#毎日note

消費者行動モデル“SIPS”は今でも通用するのか

SIPSとは、SNSを頻繁に利用する層へ特化した消費者行動モデルです。 電通が2011年に提唱しました。 ↑ この頭文字を取ったものがSIPSで、AIDMAとか、AISASなどは聞き馴染みがあると思うのですが、SIPSはソーシャルメディアに特化した購買心理プロセスです。 AIDMA(アイドマ)やAISAS(アイサス)ではマスメディアの広告で知って「検索」するという購買行動の始まりですが、SIPSは、まず消費者がX(twitter)やFacebookなどのソーシャルメディア

技術のトレンドに流されないマーケティング戦略とは

マーケティング活動を行う際、世の中には様々なツールがあり、どれが効果的か、どれを使おうか、迷ってしまいますよね。 でも、ちょっと待ってください! 技術革新の速度が加速し、マーケティングの世界でも様々な新しいツールや手法が登場していますが、技術のトレンドに流されすぎて、自社の強みや顧客ニーズを見失ってしまうケースも少なくありません。 技術のトレンドに流されないマーケティング戦略 自社の強みや顧客ニーズを明確にする: 技術のトレンドに流される前に、自社の強みや顧客ニーズを

顧客ニーズを把握するためのマーケティング手法

顧客ニーズを把握することは、マーケティング活動において最も重要な要素の一つです。顧客ニーズを理解することで、顧客に価値を提供できる製品やサービスを開発し、効果的なマーケティング施策を実行することができます。 顧客ニーズを把握するためのマーケティング手法は、大きく分けて以下の2つに分類できます。 定量調査 定量調査は、アンケートやインタビューなどの手法を用いて、顧客から数値的なデータを集める調査方法です。定量調査は、多くの顧客から客観的なデータを集めることができるというメ

プロダクトアウトからマーケットイン思考に変えるための組織の在り方

プロダクトアウトとは、自社が開発した製品やサービスを、市場のニーズや顧客の声を十分に反映させずに、自社の技術やノウハウを基に開発する考え方です。一方、マーケットインとは、市場のニーズや顧客の声を徹底的に分析し、そのニーズや声を満たす製品やサービスを開発する考え方です。 プロダクトアウトからマーケットイン思考に変えるために、組織の在り方を以下のように変える必要があります。 経営層の意識改革 経営層がマーケットイン思考の重要性を理解し、それを組織全体に浸透させる必要がありま

プロスペクト理論とは?

プロスペクト理論とは、人々がリスクを伴う状況において、損得をどのように捉えるのか、その心理を説明する理論です。 この理論によると、人々は損失を回避する傾向が強く、得を追求する傾向は弱いと考えられています。 プロスペクト理論のビジネスシーンへの応用 プロスペクト理論は、ビジネスシーンにおいてさまざまな場面で応用されています。 マーケティング マーケティングにおいては、プロスペクト理論を用いて、顧客の購買行動を促進することができます。例えば、顧客に損失を回避させるようなキ

ブルーオーシャン戦略は、戦術を誤ると逆に不利になる

ブルーオーシャン戦略とは、競争のない市場を創造し、そこで圧倒的な競争優位性を確立する経営戦略です。かなり有名ですよね。 この戦略は、競争が激しいレッドオーシャンから脱却し、新たな成長機会を創出するために有効な手段として注目されてきました。 しかし、ブルーオーシャン戦略は、戦術を誤ると逆に不利になるというリスクがあります。 具体的には、以下の3つのポイントに注意が必要です。 1. 市場のニーズを正しく把握する ブルーオーシャン戦略では、これまでに存在しなかった新たな市場

顧客の解像度を高めるためのマーケティング手法

顧客の解像度を高めるためのマーケティング手法は、大きく分けて以下の2つがあります。 1. 顧客情報の収集 顧客の解像度を高めるためには、まず顧客情報が必要です。顧客情報には、以下のようなものが挙げられます。 基本情報(氏名、年齢、性別、住所など) 購入履歴 閲覧履歴 属性情報(職業、収入、趣味など) 行動履歴(イベント参加、アンケート回答など) 顧客情報は、以下のような方法で収集することができます。 アンケート インタビュー Webサイトのアクセス解析

SNSマーケティングにおける無料サービスと有償サービスの切り分け方

SNSマーケティングは、現代のビジネスにおいて欠かせないツールとなっています。しかし、多くのSNSプラットフォームには、無料サービスと有償サービスが存在します。 無料サービスは、アカウント作成や基本的な投稿機能など、基本的な機能を利用することができます。一方、有償サービスは、より高度な分析機能や広告機能などを利用することができます。 では、どのように無料サービスと有償サービスを切り分けたらよいのでしょうか? 1. 目的を明確にする まず、SNSマーケティングで何を達成

企業のロゴマークを定期的に変える意図とは

企業のロゴマークは、企業のアイデンティティを視覚的に表現する重要な要素です。しかし、時代や社会の変化に合わせて、ロゴマークを定期的に変える企業も少なくありません。 企業がロゴマークを定期的に変える意図には、以下のようなものが考えられます。 1. 企業イメージの刷新 企業は、経営戦略や事業内容の変化に合わせて、企業イメージを刷新することがあります。その際に、ロゴマークを新しくすることで、新しい企業イメージを顧客に訴求することができます。 2. 時代感の反映 時代ととも

マーケティングリサーチに有効な手法とは

マーケティングリサーチとは、市場や顧客のニーズを調査・分析する活動のことです。マーケティングリサーチを行うことで、自社の製品やサービスのターゲットや、マーケティング戦略の方向性を明確にすることができます。 マーケティングリサーチには、さまざまな手法があります。 ここでは、マーケティングリサーチに有効な手法の代表的なものをご紹介します。 定量調査 定量調査とは、数値や割合などの定量的なデータを集める調査手法です。アンケートや統計調査などが代表的な手法です。 定量調査で

BtoBマーケティングに有効なリードとナーチャリングの考え方

リードとは、自社製品やサービスに興味関心を持ってくれた見込み顧客のことです。リードナーチャリングとは、リードに対して、自社製品やサービスに関する情報を提供したり、コミュニケーションを図ったりすることで、購買意欲を高めていくマーケティング手法です。 BtoBマーケティングにおいて、リードとナーチャリングは、顧客を獲得し、売上を拡大するために欠かせない重要な要素です。 リードとナーチャリングの重要性 リードとナーチャリングが重要な理由は、以下のとおりです。 顧客の獲得効率

BtoBマーケティングとSNSの活用法とは

BtoBマーケティングとは、企業や組織が、他の企業や組織を顧客としてターゲットとしたマーケティング活動のことです。近年、SNSの普及により、BtoBマーケティングにおいてもSNSを活用する企業が増えています。 SNSを活用したBtoBマーケティングのメリットは、以下のとおりです。 ターゲット顧客に直接リーチできる SNSは、ターゲット顧客の興味関心や属性に合わせて、ピンポイントで情報を発信することができます。そのため、効率的にターゲット顧客にリーチすることができます。

メルマガで必要な要素はCTAの設計

メルマガは、企業や団体が顧客や見込み客に情報を発信する際によく利用されるマーケティングツールです。メルマガの効果を高めるためには、以下の2つの要素が重要です。 ターゲット顧客のニーズや興味関心を把握する CTA(Call to Action)を明確にする CTAとは、メルマガの読者に行動を促すための文言やボタンのことです。例えば、「資料請求はこちらから」「今すぐ購入する」などがCTAにあたります。 CTAを明確にすることで、メルマガの読者に「何をすべきか」を具体的に伝

インバウンドマーケティングとは

インバウンドマーケティングとは、顧客が自社製品やサービスに興味を持って、自ら行動を起こすようなマーケティング手法のことです。 従来のマーケティング手法は、企業側から顧客に向けて情報を発信する「アウトバウンドマーケティング」が主流でした。 しかし、インターネットの普及により、顧客はさまざまな情報に触れることができるようになりました。そのため、企業側から一方的に情報を発信するだけでは、顧客の興味や関心を惹きつけることは難しくなってきています。 インバウンドマーケティングでは