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DIY初めてのオタクが、同人誌の入るテレビ棚を作った話

はじめに

こんにちは。
3ヶ月ほど前に一人暮らしをはじめたオタクです。

たまにまとめて書きたい内容ができた時に、ブログ的な感じでnoteにまとめています。

今回は、DIYでテレビ棚(テレビが置ける空間のある棚)を作りました。
なぜ作成に至ったのかといいますと、以下の記事に触発されたためです。


上記記事の下部に「究極の同人用本棚」という項目があり、当時ぴったりサイズのテレビ棚がネットに見当たらず悩んでいた私は、自作してみようと思い立ちました。

初めてのDIYであったため、作成にあたり似たような形でDIYを行っているブログなどを読み漁りました。棚を作成してるブログ記事は多々ありましたが、完全に同じ使用用途の棚を作成しているブログ記事は見当たらず、以下のような懸念点が残りました。

  • 対荷重
    - 漫画を置く前提の棚は多く見つかったが、同じ幅の同人誌のほうが重いため、並べると板の厚みや材質によっては耐荷重の問題があるのではないか
    - 可動棚にしたとき、棚受および木材はどれくらいの荷重まで耐えることができるのか
    - テレビを置く関係上、間に柱を立てずに幅を確保しなければならないが、幅はどれくらいまで許されるのか(どれくらい歪むのか)
    - 床・天井の耐荷重は問題ないのか

  • 塗料
    無塗装で作成しているブログ記事や、ワトコオイル、ブライワックスなど油性塗料を使ったブログ記事は見かけたが、継続的に使用したときに本に油染みや汚れがついてしまうのではないか

上記のような問題について、人に相談したり、別案を考えたり、一部はある程度ぶっつけでやってみました。本記事ではその過程を順に追い、どのような考えから今回のような形の棚を作成したか、どのような問題に当たったかをまとめたいと思います。


①設計・物品購入

上記の記事に触発されたはいいものの、実際棚を作りたい位置には、テレビを置きたいという考えと、漫画単行本やA4同人誌も収納したいという考えがありました。そんな感じで入れるものが定まらなかったので、当初は棚柱を使った可動式本棚を考えました。

しかし、結局可動式本棚にすると、棚柱と接する部分には直接本を置けないこと(表紙や裏表紙に棚柱の痕がついてしまう)、棚受と棚柱の対荷重といった懸念点から、可動式を諦めることにしました。

また見た目の観点から「SPF材をそのまま使うのは避けたい」とおもっていたため、塗装を考えました。
塗装については、冒頭書いたように油性を使うと(ちゃんと拭き取りをして養生期間を設ければ大丈夫ではあるらしいけど)万が一にも本に油が染みてしまうのではという心配があり、水性系塗料をつかうことにしました。

棚板の材質と幅、厚みについても悩みました。
上記の記事では1×4材 2本(184mm)を棚板として使っていますが、作成予定の棚の奥行きは、横の家具の奥行きとの兼ね合いや、A4の収納を考えて25-30cmくらい、棚板の長さは1000mm程度で考えていました。
これを1×4材で実現しようとすると、強度(厚さ19mm)や見た目、本を出し入れした時の引っ掛かりなどが懸念されました。(心配性)

こんなことを考えながら、一旦近くのホームセンターへ値段を調べに行きました。
以下は、最寄りのホームセンター(ビバホーム奥戸店)での各種木材の値段です。

1×12材 8Fは売っていませんでした
2×4材8F
1×4材6F

正直、意外とホムセンの木材って高いんだなと思いました。また、ホームセンターは軽トラックを借りて資材を持って帰ることもできるのですが、運転する自信もなかったので全て通販に頼ることにしました。

最終的には値段と見た目などのバランスから、両サイドの柱は2×4材3本を束ねて、棚板はパイン集成材(厚25mm)で作成することにしました。

作成にあたり購入した物品は最下部にまとめます。

②ヤスリがけ、塗装

土曜の夕方に全ての物品が揃い、そこから製作を始めました。
当初は全ての木材を180番くらいまでヤスリがけしてからはじめようと思っていましたが、SPF材はそもそもキズ、節だらけなので、毛羽立っているところをなだらかにするくらいに留めました。

写真だと分かりづらいですが、こういう感じの傷や死に節が多数。通販だと木材選べないので、なおのことかもしれません。

棚板用途の木については、だいぶ滑らかだったのでそのまま使いました。ただ、本当にツルツルを目指すならここももっと400番以上くらいでやすっておくべきだったかもしれません。

次に、サンディングシーラー塗りです。シーラーは木材の道管を埋めて吸水性を落とし、水性塗料を塗ったときの木材の膨張を防ぎ、仕上がりを良くするとのことで今回は2回塗りました。その後ヤスリがけをしました。

最後に、水性ウレタンニスを2回塗り、ヤスリがけを行いました。

塗料を塗る工程については、塗って乾かして都度ヤスリがけを行う方が綺麗になるらしいのですが、労力がかかりすぎるので今回は塗る都度にしました。

また、サンダーを使ったやすりがけによって、家中に粉塵が飛び散りました(とくに240番、400番でのサンダーの粉塵が飛び散りまくって被害大)。
サンダーは外もしくは工作室などでやりましょう。

③組み立て・設置

まずは、3本の2×4材を束ねて一つにしたものを2つ作ります。
上下に束ねる金具を取り付け、下部には家にたまたまあった、家具の足の下につけるやつを付けました。

特に意図していたわけではないけどピッタリなのがありました

が、ここで問題が発生しました。一部のSPF材がめちゃくちゃ反ってたんですね。
なので、SPF材を束ねる金具を急遽2つ追加で購入し、付けました。

さきに

その後、棚受を先に設置しました。
本来なら、柱を立ててから、水平を調整しつつ棚受を固定するべきです。しかし、下から50mmに棚板をつけなければならず、立ててからだと棚受のねじ止めができないため、やむを得ず先に棚受・棚板をつけることにしました。

掃除できるくらいの隙間を下に作りたかった

さらに、一部だけつけて立てようとすると、それはそれで不安定なので、結局棚板3枚をつけてから棚を立てました。

棚板をつける際にも問題が2点発生しました。

1点目は、柱の幅です。2×12材は280mmと書いてあったので、2×4材 3本の幅もそれで想定していたんですけど、実際には268mmくらいしかなかったんですよね。棚板を279mmでカットしていたので、壁側に棚板が出てしまうことになります。
しかしこれは、電源コードなどを通す幅を、柱と壁の間に空ける目的でうまく吸収することができました。

2点目は、ネジのサイズです。当初棚板を30mm厚で考えていたのですが、直前になって25mmに変更したため、30mmネジでは駄目だったんですね。
これに気づいた時点で日曜の10時過ぎ頃だったため、助っ人の友達は月曜の仕事が終わったあとに、もう一度我が家に来てくれました。Thank youそらはね。。。

新小岩ルノアールでパフェ奢ったけど、とてもデザートで賄える仕事量ではなかった


そして先に棚板を付けて微調整をできていなかったにも関わらず、奇跡的に各棚水平になりました。しかし、これじゃ調整できないので、水平器が意味を為していなかったです。。。

自己満水平器

耐荷重検証

厚25mm×長1000mmパイン集成材棚板、L字金具固定に同人誌目いっぱい/漫画単行本2列目一杯の敷き詰めは耐えるのか




















漫画2列
主にB5同人誌

余裕の耐え!!

今後への教訓

  • 本当に綺麗に仕上げるなら、最初のやすりがけは肝心。サボらず小さい番号から大きな番号へかけるべき。

  • SPF材をホームセンターで選べるなら、接合面を考えて、見える面が綺麗なものを買おう。

  • ネジのサイズはちゃんと確認しよう(あたりまえ)

  • 塗料の塗りムラは、ヤスリで解決するのは難しい

  • シーラーの塗りムラは、あとで目立つ

  • 棚板のサイドの部分など狭い範囲をやするために、ハンドサンダーなども買っておこう

  • 塗料は乾燥後も、しばらくは張り付きに注意して重ねたりしないようにしよう。(一部重ねた木材が張り付いて、塗装がちょっと剥げた)

使用物品一覧

購入物品

柱用2×4材 6本(天井が2380のため、ウォリスト分を考慮し2320mmにカット)

棚板用パイン集成材 6枚(幅279mmにカット)

2×4材束ねる用金具 4つ(あとから追加で2つ購入)

ドリルビットセット 10本組

頭黒タッピングビス 12mm 3袋 / 30mm 2袋

曲尺

ワシン 水性サンディングシーラー 2本
実際使ったのは2度塗りで1.7本程

水平器
確認にしか使わなかったけど、まあ必要

ブルーシート

ウォリスト 2つ
横留めのネジはついています レビューによるとジャッキ部のネジが弱いらしく、ナメるので注意のとのこと

L型棚受 12個

水性ウレタンニス 1缶
わりと水っぽくって伸びたので、2度塗りで6割くらいしか使わなかった

コテ
平面はきれいに塗れるけど、あまり力をかけすぎると、角で液が多くついて垂れるので注意

替えのコテバケ
シーラー用とニス用で

液を出す皿
まあなんでもいい

ランダムオービットサンダー
安いけど良かった 粉塵は大分散るので注意 

サンダーの替え こんなにいらないけど腐るもんでもないし


元々持っていた物品

電動ドリルドライバー
もちろん必要、ない人は買おう

床保護フェルト


あったほうがよかったもの

ポンチ
助っ人友人に借りた
ドリルを使わなくてもタッピングネジが刺さるようになり、かつあまりブレずに最初の穴をあけられるので非常に便利 ただし節には使えないのでドリルも買っておく必要はある

電動ドリルエクステンション
助っ人友人に借りて便利だったものその2
絶妙に部材が邪魔をする位置のネジを止めるのにあると非常に便利

ハンドサンダー
狭い範囲を電動でやすると角が削れるので

以上!

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