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海外駐在でのインターナショナルスクールの選び方 その2


できる限り見学に行くべき

志望先を何校かに絞れたらできる限り見学に行くことを強くお勧めします。実際に訪れてみると、良くも悪くも学校の雰囲気が良く分かります。私たちは必ず2−3校見学しました。Admissions Office(入学課)の人が説明・案内してくれるのですが、その時の対応からもその学校での子供たちの未来の学校生活が伺えます。

  • 在校生の雰囲気

  • 学校の規模・立地・施設

  • 在校生の国籍のバランス

  • 課外活動の種類

  • 履修できる外国語の種類(日本語があるか、継続して以前と同じ第二外国語を履修できるか)

  • 新入生へのサポート(始めの1-2週間は同級生のバディと呼ばれるお世話役が付いて面倒を見てくれる)

  • カフェテリアやトイレ等の清潔感

  • 保護者にもサポートがあるか(慣れない国の生活ではありがたいです)

などを主にチェックしました。
感じの良い学校では、すれ違う生徒たちが見学してる私たちに挨拶してくれたり、子供たちをクラスルームに招き入れて実際に体験させてくれたり、中学レベルでは実際の先生に会ってある教科のadvanced class(上級クラス)が履修可能かを相談させてもらったり、また学校周りの便利マップを頂いたりと。
逆に、私たちをアジア人と見るなり英語ができないと決めつけるような対応を取られたこともありました。
見学時にお願いすれば、日本人の在校生家族を紹介してくれる学校もあります。日本人の感覚でのフィードバックや住むのに便利なエリアなど相談したい時に助かります。

学校を決めてから家探し

まずは学校を決めてから住む家を決めました。オーバーオールに子供たちのスクールライフにポジティブになる場所に選びました。通学時間が短いことに越したことはありませんが、多少学校から距離があっても近所に同じ学校の生徒が住んでいるエリアの方が友達を作りやすいし、スクールバスのルートに近いかどうかなど、色々な角度から検討しました。
スクールバスで通学する場合は、学校見学の時にバスルートを確認して朝何時にバスが来るのか知っておくことをお勧めします。早いと毎朝6時前半台に出発ということもあるし、同じ町内でも大通りをはさむと出発時間に20分くらい差があることもあります。また渋滞がひどい街だと特に低学年の子供には辛いこともあります。大規模なインターはたいてい郊外に立地しているので、トータル通学時間を考慮に入れて決めないといけません。

私たちの経験で分かったことは、日本や韓国などのアジア人は比較的街中の、日常生活に便利な場所に住む傾向があります。そのエリアにはアジア系のスーパーマーケットがあったり、日系の塾もあったりと生活に便利です。逆に欧米人は学校すぐ近くに住まいを選びます。日本人にとってはそんなに便利とは言えないエリアの場合が多いです。うちの場合は学校近くに住むことがほとんどでした。アメリカ時代にESL(English as a Second Language、英語を母語としない人のための英語特化クラス)の先生から英語の上達にはネイティブのお友達と遊ぶのが一番と言われていたこともあり、また子供達にはインターナショナルな友達と付き合う方が良いと思ったからです。課外活動などが終わった後も帰宅時間がそんなに遅くならずに済むことは、子供たちにとって助かったようでした。また近所に友人が多く住んでいたので楽しかったようです。

ちなみにアメリカにいた時に分かったのですが、アメリカ人は結婚してしばらくは街中に住んでいても、子供が就学年齢になると良い学区の郊外の住宅地に住むそうです。確かに良い学区と言われるエリアはすべて郊外でした。

まとめ

以上、私たちが海外でどうやってインターナショナルスクールを探したかをお話ししてきましたが、これらは主に小中学校レベル時代のお話。高校時代または高校を前にしての学校探しは、上記に加えてAP(Advanced Placement), IB(International Baccalaureate), A-levelsの3つのカリキュラムのうちどれが子供たちに合っているのかを本人とも相談して決めることになります。アメリカの大学を目指すからAP、イギリスだからIBまたはA-levelsという考え方もありますが、結局どのカリキュラムであっても英米どちらの大学へもapplyできます。ですから子供達の勉強に対する姿勢やどのようなハイスクールライフを送りたいのかなどを考えて検討することも大切です。

AP、IBについては別の機会に詳しくお話しします。


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