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彩り

2015/07/04

一時期私はよく曲を書いていた。
(そしてその殆どは完成していない)

今でこそ、感情というものは
エネルギーの一つで、
色んなカラクリなんかも
だいぶわかってきたけれど、

感受性の塊のような若かりし頃の私は
湧き上がって来る様々な感情を
どこへぶつければよいかわからず、
そういう時にやたらと曲を書いていた。

本当はメロディもついているのだけど、
とても気に入っている詩を一つ載せます。

これを書いた時のどうしようもない
キュンとした心情とか、光景とか、
すごくよく覚えているんだよな。

言葉というよりは、その時の心情のパッキング。
そういう意味で、
特にこの頃書いていた曲たちは、
いつか、いつか完成させて形にしたいなーと
思って捨てずにいるのです。
(もう少し後だと、少し曲の構成なんかもわかってきて
 Aメロ用とか構成考えて作るようになってきちゃったから…
 心情のパッキングって感じとはまたちょっと違うんだよね)

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『彩り』

形なき思い出も
言葉なき大切も
全てを掬いとることはできなくて

それでも溢れ出る愛しさを
あなたは彩りと呼びました。

切なさも、駆け引きも
なんて美しい時の彩り。

隔たりこそが愛の実感。
つよがりさえも私を彩る。

彩り。
今日刻まれる一日の中に。
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今となっては、
この頃の感性がちょっと羨ましい。

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