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親の価値観と、自分の希望がすれ違った受験生への言葉

プロの(コーチングの)コーチとして、私立の中高で、大人数が苦手だったり、友人関係に悩み不登校になってしまう生徒が在籍するクラスで相談員をしている西田あいです。

進路に悩む受験生とのセッションで話を聴いていて、
話しの最後に私が伝えたいなと思って伝えた言葉があります。

とってもおとなしく、
コツコツやってこなしていくし、
自己主張は控えめな感じの子。

進路について、親御さんと揉めていました。

その子の希望は認めないと。

こういう条件でないとダメと。

けれど、進みたい方への気持ちが強く、

話し合いという名のケンカが続き、
苦しくなっていました。

もちろん、私は
今のその子の話したいことや気持ちを聴きます。

そして、
"自分はどうしたいか" です。

そのために、思考を整理していく方向で話しました。

これを選ぶとどうなりそう?
引き受けることはなんだろう?
こっちを選んだらどんな感じ?
こっちだと引き受けることはなんだろう?
なんで、そこがいいのか?
親御さんの意見を受け入れようとすると、何を感じる?
担任の先生は、どんな意見をもってらっしゃったかな?

などなど…

と、整理できるようにと、
コーチングを使って会話をしました。

(*この場合、表面上は進路の悩みとして現れているけれど、ことの本質は別のところにあるなぁと感じながら聴いていました。が、本人の今の悩みから離れるため、深く切り込んでいくことではないので私の中に留めておきました)

それしてまた親子での話し合いをするのですが、

とても受け入れてはもらえなかった、とのことでした。

自己主張が強いタイプではないけれど、
こんなにも強い想いがあって親御さんに訴えている。

それ以降はしばらく、
何も声掛けもしないでおきました。

彼女は、
自分で決められるからです。

彼女から少し話して来た時、
親御さんの枠が少し広がっていました。

その枠で行きたい進路に近い進学先を探していましたが、、、

本人は、もやもやんと納得はいかない様子でした。



けれど、親御さんの枠を守りながら決めた進学先に合格したと!

話を聴いていると
「ずっとあっちの進路に行きたかったけど、決まってからは、こっちの方でやろうと思えています。、、、。」と

そのままね
どんな学校だとかいろいろ教えてくれて、

けれど
まだ、あっちに行きたい

という気持ちを、
一生懸命抑えようとしているように感じたので、

その子が話を終えたころに、伝えようと思った言葉を伝えました。

それは、
自分から湧いてきた気持ちに
フタをしなくてもいい。

自分から湧いてくる気持ちを、
大切にしてもいい。

ということを知って大人になれたらなぁと。

そしたら、
生きるのが少しずつ楽になったり、

その気持ちを自分のために叶えてあげようと頑張ることで、人生がより楽しくなったり

自分には、こんな力があるんだ!って自信になることにもつながる

と、感じたからです。

気持ちを抑えて
諦めるのが癖になっているならば、

それしか知らないより

自分に
そういう気持ちがあっていいと
"許可する"

自分は、何を感じてもいいし

こんな気持ちはダメ!と自分で否定しなくていい。

許可することで、あの人のせいで…という気持ちを
強く持たなくていいようにも、私は感じます。

「いつかね、あぁ、あっちの進路がよかったなぁって思う気持ちが出てきてもいいんだよ。

その湧いてきた気持ちを
消そうとしなくてもいい。

もし湧いてきたなら
自分の中には、この気持ちがあるんだなぁ。
どうやったら叶えられるかなぁ。

って、考えるチャンスになるかもしれないしね。」

と、伝えたとき

その子の表情が
「へ?はっ!」という感じになりました。

私もそうです。

やりたいなぁと思いながら、

諦めたり
気づかないようにしていたり
我慢したり
どうせできないと自分を信じられなかったりします。

癖になっちゃってる。
子どもの頃からの自分を引きずっている自分に
よく遭遇します💦

自分という人間を
諦めるのか活かすのかは
自分次第

だからね、

まずは、

「高校3年生のあなたが、悩みながらも一生懸命答えを出したということを、いっぱい褒めてあげてね。」と伝えました。

親御さんの許可が下りなかったのは辛かったかもしれないけれど、

そのときの自分が
精一杯のできることをして
頑張った
ことを

自分が自分のことをまずは
褒めて

"認めてあげる"


誰も私のことを認めてくれないと、承認欲求たっぷりだと、

自分自身が
どうせ、私は認められないと苦しくなるちゃうからね

あの子の将来に幸あれ♡

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