見出し画像

20w0d 性別がわかった日

担当の産科医はとにかく声が小さい。
最近はようやく「機嫌が悪いわけではなくてこれが素(す)なのね」とわかってきたからいいけど、ずっと怖い人なのかと思っていた。ていうか正直いまも少し怖いのよ、先生!

そんな先生は、ベイビーの性別を伝えるときさえ何を呟いているのかわからなかった。
性別を知る時ってもっと「わ〜!」とか「きゃ〜!」とか「ママでちゅよ〜かわいい〜〜」とかあるかと思っていた。けれど私が言ったことといえば「えっ??」「は〜ん...で??」「なるほど(苦笑)」の3つ。

エコーに向かって丸出しのお股(うちの子はとにかく空気が読める)を指差して、「これね」「あるね」「そういうこと」の三言しか言わないのだから、そりゃあ困惑ですよ。普通の初妊婦、お股見慣れてませんから〜!

というわけで我が子は男の子だった。
家でゴロゴロ昼寝しながら、男の子ね〜と考えていたら、だんだんと女のわたしの体の中に男の子がいることがなんか笑えてきて、変なの〜と思いつつ生命の神秘だなとつくづく感じた。
だって私にはおちんちんが無いのに、おちんちん作ってるんだよ!ウケる〜〜。
妊娠が分かってからの約3ヶ月、勝手に女の子だろうと決めつけて「〇〇ちゃん〜」と呼びかけていた。小さな女の子の髪を結んだり、お揃いのワンピースを着る妄想とかしていた。あくまで勝手に。
だから予想外ではあったけれど、実感が湧くとその奇跡に身悶えするほど感動した!

と言っても...。この子は体は男の子として生まれるわけだけれど、ひとりの人間としてしっかり生きてくれたらそれでいい。私は生きるために性別を変えたほんとうに素敵な方々も取材させていただいたので、心からそう思う。思うままにしなやかに生きてほしい。生きてくれたらそれでいい。

たくさん学ぶこと、教えられることがあるんだろうなぁ。
日々成長するベイビーとともに、私も少しでもいいママに成長できたらいいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?