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27w4d 夫の読み聞かせがやばかった

2週ぶりの夫。
また一段と出たお腹に驚く。

喜んで顔を近づけて、声をかけたり、
手で触れて胎動を感じたり。

ひとしきり父親らしいことをして、
話も尽きたのか、昔話を語り聞かせはじめた。

「昔々、おじいさんとおばあさんがいました。

 おじいさんは山へ柴刈りに......

 この柴刈りというのはね、芝刈りとは違うよ。

 火にくべる小枝のことを柴と言って、

 女の人が都で売ってお金にしたんだよ。

 お父さんは「芝」刈りと思っていたんだけど、

 さっきのブラタモリで違うってわかりました。

 勉強になりました。

 そしておばあさんはというと、

 どんぶらこどんぶらこ、と

 川に流されて行ってしまいました。

 柴はおじいさんが売りに行きました。

 おしまい。」



ふざけた夫を持つとろくな子育てにならなそうだ
と知った、初夏の夜。

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