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25w6d 予定日まで100日の日

予定日まで、ついにあと100日となった。

夫の転居先を探しに行った直後、妊娠が発覚した。それが今年の1月末のこと。
長い冬はとにかくつわりに悩まされて(いつかは終わるからという経験者たちの言葉に若干イラつきながら笑)、
別居婚に慣れてきた春、夫とすれ違いからケンカもして、
切迫早産疑いで人生はじめての入院、
梅雨時なのに顔も体もカサカサだと思ったら、
あっという間に季節はもうすぐ夏になろうとしている。

そんな100日メモリアルの昨日、25週の検診。
だんだんと慣れてきた片道13キロの道のりを、
母に車で送ってもらって行ってきた。

ベビーは880gと着々と大きくなっていて、今のところ逆子の心配もなし。
私の右腹を背にして、横隔膜の辺りを足で蹴り上げているらしい。

あと3ヶ月ほどで、必然的に外の世界へやってくる。
つまりその先は自発呼吸をして、自ら泣いてミルクを求めて、眠って、育っていかなきゃいけない。
生きるって大仕事。母には子どもの生きる力を支えてやることしかできない。
お腹の中で大事に大事に、手取り足取り育ててあげられるのは、あと100日しかないんだ。

ところで、はじめは「塩対応だなー」と思っていたクリニックの先生も、
最近は心なしか会話が続くようになってきたように感じる。

そもそも常駐医師1人、助産師1人のクリニックで、年間200人以上の子供を取り上げている。

その過酷さを入院期間に間近で見て、
(入院の日だけで3人生まれた、外来もあるのにいつ寝てるの...)
田舎の医療の厳しさを体感するとともに、
知らず知らずのうちに「サービス」の質を求めていた自らの態度を恥じた。

もちろんサービスで医療機関を選ぶことができる都市部なら、それでも良いのだけれど、
田舎でそんな悠長なことは言えんのだ。

うちのクリニックでは帝王切開はできない。
もし仮に緊急帝王切開になったら、
もし仮にベビーや私に危険な状態が訪れたら、
救急車で4キロ離れた県立病院へ。
最悪の場合はドクターヘリで、
県内に1つしかない大学病院へ搬送されることになる。

それが今の田舎で子どもを産むってこと。


肌着やガーゼなど、ベビーグッズ集めは楽しくて仕方ない!けど、同じくらい現実も見つめなきゃいけない時期にきた。
そんなことを思った、残り100日の日。

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