千葉ロッテマリーンズ 女神のために勝ち続けよう!
9月27日現在、マリーンズは藤岡裕大選手、山口航輝選手、岡大海選手、沢村拓一投手、佐々木朗希投手、荻野貴司選手、安田尚憲選手が、発熱などの体調不良により特例2023で登録抹消中。同じ状態でチームを離れた福浦コーチを加え、9人が離脱するいわゆるクラスター状態です。
オールスター明けの7月24日の登板で脇腹を痛めた朗希投手が離脱して以降勝てなくなり、9月に入ってからはズルズルと負けが込んでいたチームにとっては、まさに泣きっ面に蜂、弱り目に祟り目、踏んだり蹴ったり…。
野球を担当する勝利の女神が、「今年のマリーンズには、優勝どころかCSも出させない!」と宣言したようにさえ感じる、惨状です。
そこに追い討ちを掛けるように届いたのが、マリンスタジアムのアナウンス担当・谷保恵美さんが、今シーズン限りで退任されるという報道です。
マリンスタジアムの代名詞といっても過言ではない、歌うように伸びやかで美しい谷保さんのアナウンスを、聞くことができなくなるとは…。
驚きと残念さと淋しさが入り混じった複雑な心境になったのは、マリーンズ・ファンだけではなかったようで、他球団のファンからも、谷保さんを労う声がたくさん挙がっています。
その27日(月)夜、マリーンズは、北の大地で連敗を脱出しました。
これまで素晴らしいスピードという武器を持ちながら、いまひとつ輝き切れなかった和田康士朗選手が、すべての得点に絡む大活躍で、18日(日)以来の勝利を引き寄せてくれました。
康士朗選手の打撃は、まだもろさはあるものの、昨年までの長打狙いのようなスイングはなくなり、少しずつ安定感が上がってきたようです。
ボールを捉えるスキルを磨いて三遊間ならいつでも打てるようになり、さらに三塁線方向へのセーフティバントだけでなく、セカンドに捕らせるようなドラッグバントもマスターすれば、打率280.で盗塁は40個以上は残せる打者になると思っています。
守備もまだせっかくのスピードを活かせていませんが、憧れの岡田幸文楽天コーチ(マリーンズに戻ってきて!)に近づくようトレーニングに励んで、高部瑛人選手とともに、鴎のリードオフマンとして、チームを引っ張って欲しいと願うファンは多いはずです。
くわえて、27日の勝利で忘れてならないのは、益田直也投手の熱投です。
NPB史上最速での700登板を、三者連続三振で決めました。
一球ごとに雄叫びを上げながらの投球ももちろん感動的でしたが、試合後の「谷保さんに最後までたくさんコールしてもらえるよう、一勝ずつしっかり勝って、マリーンズが最後まで野球ができるように、こころして頑張りたい」という主旨のコメントが、なによりこころを熱くしてくれました。
もしかして、マリーンズに足りなかったのは、こういうモチベーションを高めるような出来事だったのかも知れません。
そして、“マリンスタジアムの女神”の卒業は、淋しすぎることである反面これ以上ない、モチベーションを高める出来事であるはずです。
マリーンズ戦士の皆さん。
共に戦い、“マリンスタジアムの女神”に、「千葉ロッテマリーンズ、日本シリーズ優勝でございま〜す!」と、アナウンスしてもらおう!
その日を目指して、残り試合、応援し続けます。