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アメリカにとってのNATOの利用価値/🇷🇺 セルゲイ・ラブロフ

🇷🇺 セルゲイ・ラブロフ :

「#ワルシャワ条約機構 が解体され、ソ連が西ヨーロッパ、アメリカ、そして西側諸国に門戸を開き、平等、相互利益、相互尊重に基づいて交流する用意ができたとき、#NATO を解体するなど誰も考えなかった。

概して、その考えは議題にさえ上がらなかった。

今日、多くの人がこれを間違いだと考えている。

ちょうど昨日、アメリカの経済学者で政治アナリストの #ジェフリー・サックス 氏が、#タッカー・カールソン 氏とのインタビューで再びこのように語った。

彼の意見では、それは歴史的な過ちだった。 しかし、歴史に「もしも」はない。

NATOは存在する。どうやら、同盟にはワルシャワ条約機構に応じず、自ら解散する理由があったようだ。

NATOは、旧社会主義陣営に対し、欧州安全保障協力機構(OSCE)が唯一の多国間プラットフォームとして残り、閉鎖的な軍事ブロックは存在しないという取り決めを提案することもできただろう。

誰もが今後、開放性と相互尊重を基礎に、相互利益に向けて新たな形で共存していくはずだった - だが、そうはならなかった。

この決断の理由は、数十の米軍基地を抱える #ドイツ を含め、ヨーロッパを支配する道具としてNATOを維持したいという #アメリカ の抑えがたい欲求であったと、今なら確信を持って言える。

ドイツはワシントンの命令に従わざるを得なかった。

アメリカがヨーロッパのエネルギー市場における競争を排除するために #ノルド・ストリーム・パイプライン を妨害したとき、ドイツはそれを受けて黙って、ロシアのパイプライン・ガスよりも50%か100%高いアメリカの液化天然ガスを買うようになった。

ヨーロッパをアメリカに従属させるためにNATOが必要だった。

これが、#北大西洋同盟 がワルシャワ条約機構とともに解散されなかった理由である。

それどころか、この大陸、そして今では他の大陸でも、アメリカの覇権を強化するためにNATOを利用し始めたのだ。

つい最近、NATO 事務総長の #イエンス・ストルテンベルグ は、NATO は加盟国の領土を守るだけで、他には何もしない純粋に防衛的な同盟なのかと尋ねられた。

彼は肯定的に答えた。

しかし、NATO 諸国に対する脅威は、インド太平洋地域を含む世界のさまざまな地域から来ていると言われている。

したがって、同盟はインフラを拡大し、その地域 (よく知られた理由により、インド太平洋地域と呼ばれるアジア太平洋地域) に連合を形成することになる。

ストルテンベルグ氏は、その意味で、ユーロ大西洋地域とアジア太平洋地域の安全保障は不可分であると述べた。

われわれ共通の大陸にある多くの国々は、われわれの安全保障を確保しようとするNATOの試みにも備えるべきだ。」


2024年5月29日、ウクライナ危機解決に関する大使懇談会(モスクワ)での #セルゲイ・ラブロフ外相 の発言より抜粋。

ソース : #ロシア 連邦外務省

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