アメリカ、イスラエル入植者4人に制裁を科す／Al Jazeera
【アメリカ、ヨルダン川西岸の暴力事件でイスラエル入植者4人に制裁を科す】
- ホワイトハウスは、ヨルダン川西岸での入植者の暴力がアメリカの「国家安全保障と外交政策上の利益」を脅かしていると述べた。-
by アルジャジーラスタッフ
2024.02.01
（Matt Rourke/AP Photo）
#アメリカ は、ヨルダン川西岸地区の #パレスチナ 人コミュニティを攻撃した #イスラエル の入植者数名に対し、イスラエルとパレスチナ自治区の安定と安全を損なっているとして制裁を科した。
木曜日のこの発表は、11月の再選を目指す #ジョー・バイデン 大統領に対し、イスラエルによるガザ侵攻への揺るぎない支持に対する圧力が強まるなかでのことである。
制裁の対象は、パレスチナ人を暴行・脅迫したとして告発されているダヴィド・チャイ・チャスダイ、エイナン・タンジル、イノン・レビの3人である。
また、イスラエル人活動家への暴行で告発されているシャロム・ジッカーマンも対象となっている。
この制裁は、アメリカ国内の個人の資産を凍結し、彼らとの金融取引を制限するものである。
これに先立ちAxiosは、バイデン政権がイタマール・ベン・グヴィールとベザレル・スモトリッチの超国家主義政府閣僚への制裁を検討したが、断念したと報じた。
ホワイトハウスの #ジョン・カービー 国家安全保障報道官は木曜日、記者団に「イスラエル政府高官を制裁の対象とする計画は今のところない」と述べ、制裁を発表する前にアメリカはイスラエル政府に報告したと付け加えた。
ホワイトハウスはまた、ヨルダン川西岸での「過激派入植者による暴力」の加害者を罰する新たな法令を発表した。
ジェイク・サリバン アメリカ国家安全保障顧問は声明で、入植者による暴力は「ヨルダン川西岸、イスラエル、中東地域の平和、安全、安定に重大な脅威をもたらし、米国の国家安全保障と外交政策上の利益を脅かしている」と述べた。
この大統領令は、バイデンが木曜日に中西部の有力州でアラブ系アメリカ人のコミュニティが多いミシガン州を訪問するのに合わせたものだ。
ネタニヤフ首相の反論
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ヨルダン川西岸の入植者の圧倒的多数は「法を遵守する市民」であると述べ、アメリカの動きを拒否するように見えた。
「イスラエルは法律を破るすべてのイスラエル人に対して、どこでも行動する。」
アルジャジーラのチャールズ・ストラトフォード記者は、ヨルダン川西岸のラマッラから取材したパレスチナ人の話として、イスラエル当局は入植者が攻撃を受けても責任を問わないと述べた。
「多くの事件で、入植者たちはイスラエル軍の暗黙の支援、あるいは実際の物理的な支援を受けて行動している。」と、ストラトフォードは言う。
この発表は、バイデン政権がイスラエル政府への140億ドルの追加援助の確保に取り組み続けている最中に行なわれた。
イスラエル当局は、パレスチナ人に対する暴力の容疑者を起訴することはほとんどない。
先月、イスラエル人入植者と非番の警察官が、ヨルダン川西岸で17歳のパレスチナ系アメリカ人タウフィク・アジャクを射殺した。
バイデン政権はこの事件の調査を要求しているが、イスラエル当局はこの米国人ティーンエイジャーの殺害に関して逮捕者を出していない。
イスラエル人入植者と兵士によるヨルダン川西岸の町や村への襲撃は、10月7日のガザ戦争勃発以来増加しており、数百人のパレスチナ人が死亡している。
「この（大統領令）により、アメリカは、ヨルダン川西岸地区において、市民に対する暴力行為や脅迫、市民を脅して家を離れさせること、財産の破壊や押収、テロ活動への関与など、特定の行為を指示したり参加したりする者に対し、金融制裁を科すことができるようになる。」
とサリバンは語った。
同じ声明で、アメリカの国家安全保障顧問は、「イスラエルの自衛権」と呼ばれるものに対するワシントンの支持を強調した。
世界的に停戦を求める声が高まり、イスラエルによる虐待の証拠も増えているにもかかわらず、バイデン政権は、ハマスの排除が必要だと主張し、ガザへの戦争支持を推し進めている。
ワシントンは、民間人の犠牲を最小限に抑え、ガザへの援助を増やすようイスラエルと協議してきたという。
しかし、バイデン氏はこれまでのところ、イスラエルの同盟国であるアメリカに対し、パレスチナ人に対する権利侵害をやめるよう圧力をかけるテコとして、イスラエルへの政権支援を利用しようという声には抵抗している。
ネタニヤフ首相を含むイスラエルの指導者たちは、パレスチナ国家の樹立を声高に拒否し、バイデン政権に公然と反抗している。
「バイデンがパレスチナ人を攻撃するイスラエル人入植者に的を絞った制裁を課すのは良いことだ」と人権擁護者のケネス・ロスはソーシャルメディアに投稿した。
（了）
引用元
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