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なぜ、プレゼン本で“人生”を語るのか? 伊藤羊一・澤円『未来を創るプレゼン』で伝えたいこと

こんにちは。
プレジデント社 出版事業室です。

5月末に発売になりました、伊藤羊一さん、澤円さん共著の『未来を創るプレゼン 最高の「表現力」と「伝え方」』。

多くの皆様からご好評をいただき、ありがたい限りです。

なかでも頂くご感想が、「これはプレゼン本ではない」というものです。もちろん皆様、いい意味でおっしゃっていただけています。

『未来を創るプレゼン』というタイトルでありながら「プレゼン本ではない」とはどういうことなのか。
制作の裏側とともに、このnoteでお伝えできればと思います。


Yahoo!アカデミアの学長で、ベストセラー『1分で話せ』の伊藤羊一さん、その道では知らない人のいないカリスマ的なプレゼンターの澤円さん。
プレゼン界の神ともいえるこのお二人のノウハウを合致させれば、「プレゼン」「伝え方」本の決定版になるのでは。
そう考えて共著の企画を提案し、お二人にご快諾をいただき、制作がスタートしました。

下取材で見えてきたのは、真に「人を動かす」プレゼンとは、プレゼンター自身のエネルギーが乗っかっているものであるということ。
そしてそのエネルギーとは、プレゼンター自らのこれまでの人生の軌跡、いわば“生き様”が熱源となって、湧き出てくるものであるということでした。

お二人は過去に、プレゼンや伝え方に関する名著をものしています。

そのノウハウが、多くの人にとって有用であることは言うまでもありません。

だけれども、それ以前の部分――
「そもそも、何のためにプレゼンするんだっけ?」
「このプレゼンで、何を変えたいんだっけ?」
「このプレゼンを通して、どんな未来を創りたいんだっけ?」

こうした想いを突き詰めることこそが、先行き不透明なこの時代には、まさに必要なのかもしれない。
目の前のプレゼンを“こなす”のではなく、そのことによって何を成し遂げたいのかを思い起さなければならない。
だから、そのためのアプローチを示す本でなければならない。

そう考え、本書では、伊藤さん、澤さん両名に、それぞれの半生を語ってもらいました。
人生の節目で、どんな道を選び取ってきたのか。あるいは、どんな道を“選んでこなかった”のか。「いま」伝えたいことの背景にあるのは、これまでの人生で積み重ねてきた数々の決断、それを支えてきた、自身の“生き様”に他ならない。

読者の方にも同じように、自身の生き方を振り返ることで、節目節目でどんな判断を下してきたか、そのときにどんな価値基準を持っていたのかを思い起こしてほしい。
そしてその基準こそが、自らの生き様を形作るものであり、これからの未来を創っていくベースになるものだと伝えたい。

折しも、発売は新型コロナウイルス禍。
半強制的な行動変容によって、自分自身の生き方、優先順位を考えさせられた人、また、プレゼンという業務の形式や環境が変わった人も多いと思います。

そんなとき、「未来はどうなるか」を不安のなかで想像するのではなく、自分自身の核を大事にしながら、「どんな未来を創りたいか」を考える。

その契機に本書がなってくれたなら、これ以上の喜びはありません。

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