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第10回 2023年もほぼ半分。改めて目標を振り返る(丸山→大澤)

大澤さん、こんにちは。

東京は梅雨真っ盛りという感じで、ここのところ毎日ジメジメしてなかなか過ごしづらい感じです。札幌は夏でもあまり湿度が高くないイメージなんですが、そんなことないのかな?北海道には久しく行っていないので、そろそろどこかで機会がつくれればいいなぁ。

こちらは企画運営をしている、Kunitachi Art Center 2023というイベントが終わったのも束の間、千葉市美術館で6月10日から始まった「三沢厚彦 ANIMALS/Multi-dimensions」の企画展に合わせたミュージアムショップの準備があり、かなりバタバタしておりました。

オリジナルグッズがまだ完成していないのですが、色々とつくる予定なので、いずれこちらでも紹介をさせてください。絶賛デザイン中です(始まってるのに…)。

あっという間に6月も半ば。改めて2023年の目標は?

さてそんなこんなで6月も早半ば、2023年の約半分を消化してしまったので、振り返りをしてみます。ちなみにこのエントリーは本当は年度の始めの4月に書こうかなと思っていたのですが、色々とアップする順番が難しくて、このタイミングとなりました。往復書簡を初めて自己紹介もままならないうちに急にKPIとか目標とか言われてもですよね…。

ちなみに僕は元々は毎年の目標などは立てていませんでしたが、2023年から少し考えるようになりました。というのもこれまでは「今年の抱負」みたいな曖昧なものを考えても、ほとんどの場合はその後の検証できない場合が多く、あまり効果的に作用するとは考えられなかったからです。たとえば下記のようなページを発見しました。

今年の抱負ランキング!みんなの目標や始めたいことは?
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1位「家を買う」
2位「健康的に過ごす」
3位「ダイエットを成功させる」
4位「貯金する」
5位「料理の腕をあげる」

出典 macaroni ランキング

1位から5位までの上位を並べるとこんな感じでした。僕自身もこんな感じのものを抱負として考えたこともあったと思います。でもこれよく考えると、なんだか微妙なんですよね。
例えば1位の「家を買う」ですが、これは多分家を探している人には切実な問題でしょうし気持ちはわかります。でも家はおそらく期限を決めて購入するのは難しいというか、あまり向かないものだと思います。例えば今は都市部ならどこも価格がかなり高騰してますし、期限を区切って選択肢が少ない中から無理に選ぶのはかなりリスキーだと思います。
*と言いつつ僕は買う予定もなかったのに急に家を立ててしまったのですが、その話はまた別の機会にでも。

2位と3位、この2つは結構似ていると思うんですが、すごくよく見る抱負です。むしろ1位じゃないんですね。なんかこのmacaroniというランキング、検索して上位に出たから引っ張ってきただけなんですが、属性が限定的なような…。

どちらに対しても思うのですが、これだと目標として振り返って評価しづらいですよね。「健康的に過ごす」って言っても、評価すべきは食事内容なのか睡眠時間なのか運動習慣なのかストレスをなくすことなのか…。何がどうあれば「健康的」と呼べるのか判断軸がはっきりしないので振り返りが難しいです。

「ダイエットを成功させる」も同じですよね。体重が何キロ減ればいいのか、そもそも体重ではなくて見た目なのか(一般的に筋肉がつくと体重は増える)…。そもそもダイエットの成功失敗って結構難しくて、仮に成功(?)と呼べる状態になっても生活習慣を変えないと元に戻るので、一過性の目標としても機能しづらいです。

「貯金する」は数字として評価しやすいので目標設定としては悪くないと思います。ただ、もちろんこれだけを目標にしてもしょうがないので、他の目標との組み合わせが必須になるはずです。お金はすごく重要ですが、お金があるから幸福なわけでもないし、これだけが目標になってしまうのは、企業が利益だけを目標にして他は何も考えないのと同じになってしまいます。

個人のKPIを考える→幸福度を測る指針。これができていれば最悪諦められるリスト

では僕自身はどう考えたのかというと抱負というものではなく、毎月の「KPI(重要業績評価指標)」という数値化して客観的に評価をすることができるものを取り入れてみました。

KPI
「Key Performance Indicator」の略で、日本語では「重要業績評価指標」と呼ばれる。会社が掲げた大きな事業目標を達成するためには、目標達成に必要なプロセス(過程)を具体化して考える必要がある。そのために、目標に対しての達成度合いを数値化して、計測できるようにした指標がKPIである。

はい。なんかよくわからない横文字と固い説明が出てきました。
KPIはビジネスの現場では少し前に流行ったマネジメントで、現在ではやや古いと言われていたりもします。ただ、このマネジメントは個人でも日々の充実度や幸福度を計る指標として下記のあたりを踏まえると結構使えると思います。

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⚪︎客観的な数字測定可能なもので考える
⚪︎自分でコントロール可能な数字で考える

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上記のあたりを抑えて、僕は2023年度に下記のようなKPIを設定しました。

① 4冊の本を読む
② 登山に行く(月に1回)
③ ジムに行く(週に3回)
④ 完全にOFFの日をつくる(月に1回)
⑤ 普段一緒にいない人とご飯を食べに行く
⑥ 親孝行するために母とパートナーと過ごす(月に1回)
⑦ 新しいお店に行く
⑧ 映画を観る(月に1本)
⑨ 合計🙈🙈円を貯蓄と投資に回す(手取りの最低🙈🙈%)

大澤さんも、そしてみなさんも同じだと思うのですが、日々いそがしくなかなか思うような生活ができないこともありますよね。なので僕はまずは最低これだけを毎月クリアできていれば、まぁ最悪明日に何かあっても諦めがつくものとして考えました。

そしてこうやって羅列して分かったのですが、なんというかお金を使わないとできないものって意外と自分にとってはどうでもいいことが多くて、おそらく何かを体験することや誰かと一緒に過ごす時間を重要視していることがわかりました。
とはいえ最後の⑨はお金にまつわることなのですが、これも僕は会社をやっているので、何かあるかもしれない将来に対する備えというだけで、そこまで意識もしていません。むしろこ⑨は普通に暮らしているとクリアできるので、その他の①・②・④の方がよほど難しいです…。

ちなみに②の登山が最もクリアできておらず、まだ今年は2回しか行けていません…。もちろん全く理由がないわけでもなく、花粉症なので2~4月は辛くて行けないというのもあるのですが、それを除いても行けなかった気がします。僕は放っておくとどうしても仕事に偏りがちになってしまうので、意識的に他のことをしていかないと人生のQOLが下がってしまう…。

いずれにしても毎月どうだったのかを振り返り、また必要があればこのKPI自体のリストの見直しも考えます。振り返る際にも明確な基準があるので、自分の生活の評価もとてもしやすいです。

みなさんのKPIはなんですか?

ちなみにこれは毎月のものなので、それ以外に年単位で考えるようなものがあるとより充実すると思います。僕は上記以外にも年に一回は海外に行く(ここ3年くらいはコロナで行けていない)とか、毎年家族と旅行に行くなどなどもKPIとして設定しています。
さて、僕のKPIは上記の通りです。個人のKPIなんてもちろんなくてもいいと思いますが、自分の生活を向上させていくためにも、何か指標があるといいですよね。今度大澤さんのKPIも、もつ焼きを食べに行く時にでも聞かせてください。

今回は長くなってしまってすいません。一体誰が最後まで読んでくれるのだろうか…。
それではこの辺で。

実はKPIを結構クリアできていない 丸山より


丸山晶崇(株式会社と)
東京都生まれ。デザインディレクター/グラフィックデザイナー。2017年に株式会社と を設立。地域の文化と本のあるお店『museum shop T』や、千葉市美術館ミュージアムショップ『BATICA』など、ショップの企画・運営もしている。アート関係の仕事や地域の仕事を進めると共に、公開制作・展示・アーティストとの共同企画など幅広い活動を続ける。「デザイナーとは職業ではなく生き方である」をモットーに、デザインを軸にしたその周りの仕事を進めている。長岡造形大学非常勤講師。

大澤夏美(ミュージアムグッズ愛好家)
1987年生まれ。札幌市立大学でメディアデザインを学ぶ。在学中に博物館学に興味を持ち、卒業制作もミュージアムグッズがテーマ。北海道大学大学院文学研究科(当時)に進学し、博物館経営論の観点からミュージアムグッズを研究し修士課程を修了。会社員を経てミュージアムグッズ愛好家としての活動を始める。現在も「博物館体験」「博物館活動」の観点から、ミュージアムグッズの役割を広めている。

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