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第16回 宿題に対する回答「下半期の目標はありますか?あるとしたらどんなものですか?」。(丸山→大澤)

大澤さん、こんにちは。
東京は台風が近づいており、暑さはひと段落したのですがとんでもない湿気です。空が曇っています。そして窓も曇っています。
そういえば少し前にどこかの記事でこのまま気候が変化していくと、日本の季節は四季ではなく二季になるというのをみました。過ごしづらい時期しか残らないのは厳しいですね…。


宿題をけっこう真面目に考えてみました

さて前回宿題が出ていましたので、よい機会なので回答してみようと思います。
大澤さんからのお題はタイトルにある通り、「下半期の目標はありますか?あるとしたらどんなものですか?」でした。
なのですが…、僕は一年ごとの目標など中期的な目標らしいものは立てません。人によって一年が短期なのか中期なのかは変わってくると思いますが、僕の中で半年や一年は中期くらいですね。逆に5年〜10年くらいの目標というか、こうなったらいいなーというのはあります。
なぜ目標というものを立てないかと言えば、「今年の抱負」みたいな曖昧なものを考えても、ほとんどの場合はその後の検証ができない場合が多く、あまり効果的に作用するとは考えられなかったからです。

ちなみにこの目標に関するエントリーは過去に記事にもあるので、興味のある方は改めてご覧ください。
「2023年もほぼ半分。改めて目標を振り返る(丸山→大澤)」
https://note.com/pre_sent/n/n331dcf544a60

なぜ目標を立てないのか?

もう少しこの辺を詳しく書いてみます。半年〜1年くらいの中期目標ってどうしても感覚的なものが多くなってしまいませんか?
例えば一年でいえばよくありそうなのは、
「今年はしっかり貯金する!」とか「今年こそはダイエット成功させる!」とか「今年は料理の腕をあげる!」などなど…。半年くらいでいえば「夏までに○○○する!」とかもよく見ますよね。
別にこれらが悪いとは思わないのですが、これだとどうやって目標にアプローチしていくかが丸っと抜け落ちてしまっているので、具体的に何をすればいいのかが決まっていないので、結局うまくやり遂げられないってことがほとんどなのではないでしょうか。

上記の目標を本当にクリアしたいのであればもっと実際の行動に落とし込む因数分解が必要ですし、そうするとバクッとした目標設定はあまり向かないんですよね。

例えば「今年はしっかり貯金する!」を分解していけばこんな感じでしょうか。
———
1 貯金の目標金額を決めて、月頭で均等に割る
2 1の数字に届くように支出の中から無駄を見直して減らす or 収入を上げる

3 毎月一定額を定期預金や投資に回して別の口座に強制的に移動して管理する
4 自動で貯まる仕組みができたらあとは放置
———

「今年こそはダイエット成功させる!」も分解するとこんな感じですかね。
———
1 理想の数字を決めて、現在の体重からの月頭で均等に割る
2 1の数字に届くように毎月減量していく

3 基礎代謝と活動代謝を計算して、自分の維持カロリーを計算
4 1日の摂取カロリーをアンダーカロリーにコントロールする
5 毎日繰り返す
———

多分こうなります。ダイエットの方は本気でやるなら結構面倒な計算も出てくるのですが、結局人間の身体はある程度までは科学的に計算できる部分も多いので、個体差はあるのですが間違いなく再現性は高いでしょう。


目標自体は別になんでもいいと思うのですがここで言いたいのは、実行までのプロセスがないと何をどうやったらいのかわからないので、こんな感じで分解が必要であるということ。
そして分解すると実のところ重要なのは、目標というよりは毎月あるいは毎日の指針と反復です。それと続けるための仕組みです。

実感を持って学んだ続けること

僕は5年以上ジムでトレーニングを続けているのですが、トレーニングする中でこのあたりのことは本当に実感を持って学びました。結局愚直に毎日小さなことを繰り返していくことが一番重要だと考えています。
貯金でもダイエットでも料理でも英会話でも、もちろん仕事でも、愚直に続けること。重要なのはそれだけだと思っています。ある日いきなり目標をクリアできるのではなくて、毎日毎日続けていくうちに結果として小さな変化が起こって、大きなところにつながっていく。

上記のような理由から僕は目標ではなくKPIにしているんですね。大きな目標ではなく、感情も入れずに淡々と続けていくための数字です。

ちなみにヘッダーの写真は以前に訪れた出西窯です。継続と反復から生み出される、実用のある美しい器をつくる、民芸の窯元ですね。

「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」
よく引用されるイチロー選手の現役時代のことば。さらっと言えるあたりがすごいなぁ。

それでは今日はこの辺で。

今年は言語化をしていけるようになりたい 丸山より


丸山晶崇(株式会社と)
東京都生まれ。デザインディレクター/グラフィックデザイナー。2017年に株式会社と を設立。地域の文化と本のあるお店『museum shop T』や、千葉市美術館ミュージアムショップ『BATICA』など、ショップの企画・運営もしている。アート関係の仕事や地域の仕事を進めると共に、公開制作・展示・アーティストとの共同企画など幅広い活動を続ける。「デザイナーとは職業ではなく生き方である」をモットーに、デザインを軸にしたその周りの仕事を進めている。長岡造形大学非常勤講師。

大澤夏美(ミュージアムグッズ愛好家)
1987年生まれ。札幌市立大学でメディアデザインを学ぶ。在学中に博物館学に興味を持ち、卒業制作もミュージアムグッズがテーマ。北海道大学大学院文学研究科(当時)に進学し、博物館経営論の観点からミュージアムグッズを研究し修士課程を修了。会社員を経てミュージアムグッズ愛好家としての活動を始める。現在も「博物館体験」「博物館活動」の観点から、ミュージアムグッズの役割を広めている。 

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