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三元豚っていうけれど

混ぜ屋になるまで、豚肉に対してしっかり見ることはなかった。
(なんなら、卵や牛肉などについても)

で、最近食べたとんかつが非常に美味しかったのだが、
それが三元豚らしい。

オーケーストアでも、三元豚を使ったロースかつ重を販売している。


そもそも三元豚って

三元豚というが、より正確に言うなら三元交雑種のことであり、
3種の豚の特徴を持った豚ですよ
ということらしい。

http://www.famic.go.jp/public_relations_magazine/kouhoushi/back_number/202210-70/14.pdf


独立行政法人農林水産消費安全技術センターの記事


三元豚は「いい豚肉」なのか

結論から言うと、いい肉かどうかは農場によるとしか言いようがない。
こだわった三元豚を生産している農家さんもおられるが、
基本的にはLWDもしくは、WLDという、生産性とおいしさの中間なのだ。

【L  :ランドレース】
生産性→繁殖能力に優れている
・発育が早い
・生まれる子豚の数が多い
・母豚の出す母乳が多く出る
・育成率が高い
肉質
・背脂肪が薄く赤肉率が高い。 
【W:大ヨークシャー】
生産性→繁殖能力に優れている
・発育が早い。
・生まれる子豚の数が多い
肉質
・赤肉と脂肪の割合に均衡が取れており、加工品原料として高い評価。
【D  : デュロック】
生産性
・発育が早い。
・性格がおとなしい
・生まれる子豚の数が多い(ランドレースや大ヨークシャーには劣る)
肉質
・サシが多い
・柔らかさを保ちながらもしまりがある
これら3品種の特徴を受け継ぐことを目指しているのが、
LWDもしくは、WLDの三元豚なのだ。

https://www.ajmic.or.jp/kumiai/2010pdf/p65-66.pdf


全国食肉事業協同組合連合会


特別な三元豚 

①高座豚
 大ヨークシャー(W)×ランドレース(L)×中ヨークシャー(Y)

②平田牧場 バークシャー50
 ランドレース(L)×デュロック(D)×バークシャー(B)

③平田牧場 金華豚
 ランドレース(L)×デュロック(D)×金華豚(K)

④トウキョウX
 北京黒豚(K)×バークシャー(B)×デュロック(D)


混ぜ屋から見た三元豚

三元豚だから特別ということではないのだが、特別な三元豚もある。
特別な三元豚であれば、「おお!!」となることもあるが、
むしろ、純粋の中ヨークシャーや純粋の金華豚などといった方が、
限りなく少ない。
希少性は純粋種の方が高いが、私自身が美味しいと思うかは、
これから食べてみて感想を書いてみたい。

三元豚だから特別なのではなく、特別に育てようとすれば、
・餌をこだわる
・品種にこだわる
・育て方にこだわる
なんかがある。

今回美味しくいただいたのは、

栃木県日光市にある『かつ泉』

先に紹介した、平田牧場の豚肉を使っているようで、
歯切れのよく、しつこくない甘みのある脂でした!!

かつ泉 ロースかつ

これを食べた後日、かつ泉に伺ったのですが、
驚異の11組待ち…
待ってられず、移動してしまったのが悔しい!!

美味しいとんかつの話はさておき、
豚は品種にも、食べたものによっても味が変わるので、
もっともっと食べてみたいところである。


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