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初めての富士山登山日記 ep4-御来光とお鉢巡り 登ってよかった!

前回のエピソードはこちら↓


標高3,450mからの御来光

空が段々明るくなってきた4:30頃、上を見上げると登山道がカラフルなザックで埋め尽くされている…!

この富士山らしい(?)光景を見ることができたのは、結構嬉しかった。
富士山単体、御来光単体よりも、そこを目指して行列する人々がファインダーの中に入ることで、より富士山の「世界文化遺産感」が出るのが良いのだ!

そして、友人の高山病により図らずとも渋滞を回避し、もしかしたら山頂の混雑の中で前の人の頭が邪魔で御来光が見えないという事態も回避したかもしれないということに、この時気づく。
正直、八合目辺りでは「山頂で御来光見たいよ~」の気持ちがあったが、結果オーライ。
混雑が大嫌いな私は「ここから見た方が空いてていいじゃん。既に日本で2番目に高い山(北岳・標高3,193m)より高い位置に居るわけだし。」の気持ち100%になっていた。
(この辺りから私もちょっと気分が悪くなり、どこで御来光を見るかどころではなくなっていたのもある。)

そこから少し登って標高3,450mにある御来光館前で足を止め、待機。

そして5:00ちょっと前、ついに美しい御来光を拝むことができた。
雲海に、地平線に、太陽…もう美しい以外の言葉がない。

脳内BGMは瑠璃色の地球(混声三部合唱バージョン)
水平線じゃなくて地平線だけどね


山頂へ、さらに剣ヶ峰へ!

植物も何もない火山岩でできた山を生まれて初めて見た。
朝日に照らされた山肌が美しい。

CMとか、MVの中にいるような気持ちになる。

標高3,500mを超えると、いよいよ自分もちょっと気分が悪くなってきたが、ゆっくりゆっくり登っていき遂に…全員揃って山頂に到着!!
山頂はすごく賑わっていた。
せっかくだから山小屋のお土産とか、郵便局とか、色々見てまわりたい!と今だったら思うのだが、そんな余裕は全くなくて何も見ていない。

少し休憩して、お鉢巡りスタート。
お鉢から見た外側の景色は既視感あり。ほぼ飛行機の窓から見る景色だった。

火口側はこんな感じ。

見たことない景色。火星にいるみたい。

剣ヶ峰直前の急な登りがキツかったけど、何とか登頂!!!


膝が痛かった下山

小雨が降ったり止んだりの中、下山開始。もう後はギザギザの砂の道を一気に下るだけ。
標高が下がっていくので(最初から最後まで超エネルギッシュなアルピニストの2人は置いておいて)疲弊していた2人の友人はどんどん元気になっていった。

私も最初は友人の今までに行った山のお話を聞きながら調子良く降りていたのだけれど、膝のサポーターを忘れたせいで、途中から右膝が痛くて痛くて…変な歩き方で、皆に遅れをとりながら、それでもなんとか自力で下山完了。
忘れ物、ダメ!絶対!!

面白くて印象に残っているのが、6合目~5合目の間で会った、私と同じ変な歩き方で、私と同じくらいの超スローペースで下っている、私と同年代の外国人女性との会話。
途中から後ろ歩きを始めて、私の方を見て「膝やばくない?後ろ向きに歩くとちょっとマシよ」と表情だけで話しかけてくれたので、私も後ろ歩きを試して「本当だ!後ろ向きの方が楽だわ。天才」「でもずっと後ろ向きに歩くわけにいかないのよね」「それな」「お互い頑張ろ」と(表情だけで)会話したこと。何もない下山道でほっこりした気持ちになれた。


登って良かった

「富士山は見るもの、登るものじゃないよ」と言う人の気持ちも分かる。
でも…私は登山経験もほとんどないし、執筆時点で11か月が経過していて記憶がかなり美化されているかもしれないけれど…私はたぶん山としての富士山が好きだし、観光地としても1度は登ってみる価値があると思う。(もちろん、観光気分で行ける場所ではないが。)

登ってみて、その大きさ、高さ、比類なき美しさと神々しさを、遠くから見ている時とは違う感覚で感じることができた。
地球への畏怖の念を思い出させてくれる場所。

そしてそれとは対照的な充実のインフラと賑わい。
昼夜関わらず1日中の混雑、どこにいても入る携帯の電波、ペーパーも流せる水洗トイレ(一部のトイレのみ)、買い物はPayPayで……
納得できるようで納得できていなかった富士山の「世界文化遺産」登録にも、納得できた。

最後に、楽しい経験を共有してくれた4人に大感謝。
誘ってくれて、仲間に入れてくれて、
沢山お喋りしながら一緒に登ってくれて、
準備から登山中も登山のことを色々教えてくれて、
綺麗な写真が撮れるようにアドバイスをくれて、
膝が痛くて進めない私をずっと励ましてくれて、
真っ暗な中で私の足元を照らしてくれて(私のヘッドライトの明るさが足りなかった💦)
……本当にありがとう!

無事に登って下りてこられたことへ、精一杯感謝の気持ちを込めて
おしまい!

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