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子どもの話②


私には息子が2人いるという話の続き。
今日は1月に3歳を迎えた、次男の話。

次男は分娩台に乗って30分で生まれた。
抱っこをしていないと全く寝ず、「長男に踏みつけられないように」とレンタルしたベビーベッドはただの物置になって6か月足らずで返却した。

とにかく抱っこ抱っこ、夜も抱きかかえて寝ないと30分くらいで泣きだす次男は、今も夜中に隣に誰もいないとむくりと起き上がって「ママ!?ママ~!」と泣いている。

生後半年くらいの時に、乳製品を試したらアナフィラキシーショック一歩手前くらいの症状を起こして、乳製品アレルギーが発覚した。
それを抜きにしてもありえないくらいの偏食で、朝も昼も夜もカレーを食べている時期もあった。

おむつも最近ようやくとれたし、ゴハンも少し前までは口に入れてもらうのを待っているスタイルだった。

それでも2人目というのは親が気持ち的に余裕があること、また子ども2人の世話でいっぱいいっぱいで多少(かなり)いい加減になることで、「ご飯?そのうち自分で食べるでしょ」「オムツね~大人になるまでしてるわけじゃないだろうし(トイレつれていかなくていいのは楽だし)」といった具合で適当にやり過ごしてきてしまっていたところもある。

次男は次男だったから、手の抜き方や諦め方を私も何となくわかっていたけど、もし次男が長男だったら、私はたぶんノイローゼになっていただろうし、「もう子供産めない」となっていた可能性もある。

それくらい手のかかる次男だが、長男同様、私にとっては宝物だ。
そして次男は長男のお友達やその親御さんにもたくさん愛してもらっている。

たった3歳にしてさすが下の子、としか言いようのない要領の良さと甘え上手で人の懐に飛び込んでいくし、超屈託のない笑顔を見せるので、大人はメロメロになってしまう。

が、実は兄も負けるのではというくらい狂暴で、長い棒があれば振り回すし、気に入らないことがあれば目をさんかくにして怒り狂っている。
私もトミカでぶん殴られたことがある。

長男はやらなかった「気に入らないと地面に横になる」というイヤイヤ期アルアルのスタイルも、次男のときには一度だけ目撃した。(私が無視して歩いていこうとしたので二度とやらなかった)

たった2人の子どもだが、同じ親から生まれたのにこうも違うのかというくらい性質が異なる。
それぞれ良いところも悪いところもあるが、基本的には可愛くて素直だと思う。

そして、兄弟の仲が良いのがとてもありがたい。
2人で遊んでくれるので、リビングで見守りながら仕事もできる。
それで、たまにケンカもする。最近は引っ張ったり蹴ったりと、女性からは考えられない激しいケンカもしているが、兄弟だから仕方ないな、と半分は諦めている。

話が行ったり来たりするが、次男は乗り物が大好きだ。
良くも悪くも長男とは違ってこだわりが強いので、そのこだわりをいい方向に活かせるような工夫をしてあげたいなと思う。

次男も4月からは保育園だ。
長男が保育園に行く前日は「今まで一緒にいてくれてありがとうね、楽しかったよ」などと言いながら2人で抱き合って泣いたものだが、次男はちょっとおバカちゃんなので、それが伝わるのかわからない。

でも、一緒にいてくれて楽しかった気持ちは伝えようと思うし、これからは土日にたくさん遊ぼうと思う。

親になったらこうしようと思っていたこと、こうしてあげたいと思っていたことは、実際1割くらいしかできていないと思う。
でも、思った以上に子は放っておいても育つし、勉強や運動や、そういうことよりもっと今しか教えられないこと、できないこともたくさんある。

何を選択して、何を重要視していくかは家庭によって異なるが、私は自分がこの3年、5年の間のことを楽しかったし良かったと思っている。(子育てが成功しているとは思っていないしそんなことは子どもが成長して死ぬ時までわからない)
これから次男には、家庭で学べないたくさんのことを、先生やお友達と学んでほしいし、それでもっともっと優しく、素敵な子供に成長してほしい。

甘えん坊でママ大好きな3歳が、楽しく保育園に行けるように、まだまだ抱っこで寝る日は続きそうだ。


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