アートに触れる ー江之裏測候所|自分放牧中にやっていることシリーズ
夏至にほど近いある日、江之裏測候所(杉本博司 2017)へ行ってきました。予習一切なしで初めての訪問、写真メインです。
根府川駅9:45発の無料送迎バスに乗車すると、開門少し前に到着するので、門前のCafeでビタミンと水分を補給するのが超おすすめです! この日は記録的猛暑日でした・・・
受付をすると、各作品の説明が書かれた立派なパンフレットをもらうことができるのですが、まずは読まずにいつも通り、自分の感性のままに鑑賞するスタイルで回ってみます。
100m の廊下を抜けると・・・
竹林のあたりは、作家の遊び心を垣間見たような気がして「ね、竹だと思ったでしょ?面白いでしょ?」と作家の声が聞こえてくるような、こないような笑、こういう勝手に自由に解釈できるアートの寛容さが好き。
この辺りで、帰りの終バスの時間が迫る・・・(あっという間!)
最後に駆け込んだ茶室
この茶室「雨聴天」は千利休作の「待庵」の本歌取り(古典を引用しつつ新作にその精髄を転化させる手法)として制作されました。「待庵」は侘び茶の一つの完成形とされています。そして、ここ江之裏には秀吉が利久切腹の1年前に作らせたと伝えられる「天正庵」跡があります。
うっかり写真を撮り忘れてしまったのですが、実は茶室の壁にはたくさんの竹箒が立てかけられているんですよ。でもって、京都には長居の客人が早く帰ってほしいときに、箒を逆さにして壁に立てかけるおまじないがあるそうな・・・みなさんならどう解釈しますか?
全く予習なしで来たのと、猛暑も重なって、作品と気づかないものもたくさんあったし、見逃したエリアもあって、また行かなくちゃ〜〜!という気持ちでいっぱいです。
作品や森の表情は、季節によって全く違う顔なのだろうし、その時の自分の状況や心情によって見えるものが変わり、作家との心の対話の内容も変わってくるはず。
やっぱり人間って、見ているものと意識の中の生き物なんだと実感します。
そして、来年以降、美術館の新棟(増設)と、宿泊施設がオープンするとのこと。いつか泊まってみたいなあ。
梅雨の終わりに。
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