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約10年のフリーランス生活を続けさせている、3つの性格的要素

フリーランスという働き方を選び、長い年月がたちました。

どうして自分はフリーランスなんだろう…
なぜフリーランスをやめないんだろう…

それはきっと、食べていけるくらいの「収入を得られているから」なんだろうなと思います。

続けていけなくて働き方を変える人、
やっていることを変える人、
労働収入ではなく、お金をお金に換える人、

いろんな人がいます。

そんな中、なぜフリーランスを続けられているのか。「好きだから」という理由以外に。

続けられている(ある程度の収入を得ることができている)のは、3つの性格的な要素が関係しているんじゃなかろうか、と思いました。

今日はそんな3つの要素について、書いてみようと思います。

①恥ずかしがらず、不安にならず、まず質問する

フリーランスは「スキルをお金に換えている」といえるんじゃないでしょうか。

スキルを売るからには、一定の水準よりも良いものでなければなりません。だから仕事が途切れないフリーランスは、高品質なサービスを提供しているといえます。

また「同じことをやってくれるなら誰でもいい」ではなく「あなただから頼みたい」という状況をつくるには、その領域で「プロ」と呼ばれる高みを目指し、日々精進する必要がありますよね。

そうやってがんばっていくことで、実はひとつの弊害ができてしまうと思うんです。

それが

「聞けなくなること」

です。

知識と経験があるため、自分の専門領域で人に聞くことはほとんどないかと思いますが、お仕事の始まりは「クライアントさんに質問すること」から始まります。

・どこを目指していますか?
・どんなふうになったら嬉しいですか?
・現状、どんな感じですか?
・ここ最近、どんなことをしましたか?
・これってどういう意味ですか?

聞くことって、最初のうちほどたくさんあります。

でも自分の肩書きに「プロ」がのっかるようになると、そのプロ意識が人にたっぷり質問することをためらわせてしまうことがあるように思います。


これって、なかなか辛いんじゃないでしょうか。

私は自分が関わる領域で、まだまだ知らないことがたくさんあります。何なら今目の前にいるお客さんが、私の知らない最新情報をにぎっているかもしれない。

だから聞きます。

「お恥ずかしながら、ここが分からないので、教えてください」

「今まではこんなふうにしてきたんですが、お客様によって結果が異なることもあります。この方法って、どう思います?」

「私のやり方で、何か気になることはありませんか?」

と。

もしかしたら

「え、あなたプロだよね?」

「なんでそんなことまで聞くの?」

と思われているかもしれません。

でも実のところ、こんなふうにたくさん質問したことでお仕事がキャンセルになったことは一度もなくて。

「聞くことを恥ずかしがらない」

「聞くことで自分の価値が下がると思わない」

こんな自分の要素は、意外とお仕事にいい影響を与えているんじゃないかと思います。

学生時代は手をあげて質問など、緊張と恥ずかしさでできなかったけれど、大人になればなるほど「聞くこと」に抵抗がなくなってきたのは、神経が図太くなってきた可能性もあります。

②会社のことだけじゃなく「人」に興味を持つ

お仕事の依頼があったとき、詳しいお仕事の内容を話し合う前に、その会社がどんな会社なのか?下調べすることがありますよね。

私もライティングや広報のご依頼があったときは社名を検索し、事業内容やHPの雰囲気、プレスリリースなどを見るようにしています。

さらに代表の方のインタビュー記事、担当者の方、スタッフさんのnoteやSNSもあるようであれば見ます。

まだ仕事の受注が決まったわけではないので、ここまでする必要はないのですが、クセになっていてなんとなく見ます。

そして実際にリアルやオンラインで顔を合わせてお話してみると、思っていた印象と良くも悪くもぜんぜん違うんです。

その異なる感じを味わうのが、とても好きなんですね。

さらに打ち合わせが終わると、ノートを用意してそのとき話したお仕事の概要、話した人の雰囲気、特徴、会話の内容をメモ程度に記録しておきます。


なぜかというと、すぐに忘れてしまうからです。

何かの病気ではないと思うのですが、私は長時間たくさんのことを覚えておくことができません。

仕事の量が多いから、たくさんの人と会っているから、というわけではなく単純に物覚えが悪いのです。

だから「記録」しておきます。

打ち合わせの内容は本決まりのことではなく、抽象的だったり、細かいニュアンスしか話さないことも多くあります。

そうした細かいニュアンスをメモしておくと、あとで見返したときにそれが会社のカラー、担当者さんのカラーになっていることが多々あります。

私の場合、お仕事の依頼があるときは同じ人から異なる仕事を紹介されることが多いので「人」や「雰囲気」を記録しておくと、記録されたものを見返すことで、そのとき感じたことがはっきり思い出せるんですね。

それの何がいいかって、次回以降の話がめちゃくちゃスムーズになるんです。

「スピード重視っぽくて、やり取りが軽快だったなぁ」「メンバー全員で情報共有しているようだから、スピードより中身重視だなぁ」「費用感やコストを気にしていたなぁ。予算厳しいのかなぁ」とか。

「打ち合わせの5分前に来てくれてる。準備をしっかりやる人っぽいなぁ」「抽象的なところから話すのが好きな人なんだなぁ」「できないことより、自由にアイデアをバンバン出してくれる人がいいんだなぁ」とか。

メモしておけば相手に合わせた返しができて、話がスムーズになって自分も心地よくやり取りできるんです。

基本的に「好きな人」としかお仕事をしない、贅沢三昧の生活をしているので、記録することで「話が早い」という愛情を相手に示せるのではないだろうか、と勝手に感じています。

③仕事中は適度にドライ、会うとグイグイ


20歳を過ぎて会社員として働いていたとき、「すださんってよく分からない」といわれたことがありました。

「どうしたらええねん」と当時は思っていましたが、おそらく感情が顔に出ないタイプのようです。今でも「ポーカーフェイスですよね」とたまにいわれます。

今は「焦った姿を、微塵も感じさせない」ことになるので、これはこれでいいかと思うようになりましたが、仕事でもプライベートでも「笑顔」はやっぱり大事だなぁと思う機会が多く、意識して笑顔を見せています。

仕事では「相手の時間を奪わないように、話し合うことを事前にまとめておく」や「話が脱線した場合の軌道修正をこまめに」の意味で適度にドライに。

そしてランチや食事会のシーンでは「こいつ、こんなやつだったっけ?」というくらい、グイグイいきます。

グイグイとは普段聞けないことや興味あることを聞いたり、積極的に絡んでいったりする姿勢。そのグイグイです。「面倒くさいやつ」の域に入っている可能性もあるでしょう。

ただ年を重ねれば重ねるほど「楽しく仕事がしたい」と思うようになりました。

残り少ない人生「しんどい」とは距離をおきたい。

それなら笑顔でいよう。

自分が笑顔でいれば、まわりも明るくなることに薄々気づいてきたんです。

なんだか書いていてちょっと恥ずかしくなってもきましたが、笑顔のプラス効果ってプライベートだけじゃなく、仕事で発揮されることも意外と多いんですよね。

場の空気が和んだり、緊張を解いたり、安心できたり。売り上げに直接つながらないかもしれないけれど「ここにいると安心する」気持ちを、笑顔で引き出せると思います。


ただし「つくり笑顔」は疲れてしまうので、無理なくが理想です。

たまに疲れて無表情になってしまうのもOK。そこは無理なく。

楽しい、いいなぁ、うれしいなぁと思ったときは顔の表情をゆるめておくと、自然な笑顔になれるので、いつも顔はだら~っとさせています。


以上3つの性格的要素が、私がフリーランスを続けられている理由になっているのでは?というお話でした。


仕事にいい影響を与えていると思える、自分の性格的要素。

みなさんにもありますよね。



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