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広報担当者は「演出家」

メディアの報道、SNS、検索エンジン対応などお客様の情報接点が増加によって事業やブランドを取り巻く「情報環境」が事業の浮沈のかかわる時代になっています。

「情報環境」が複雑かつ流動的になるなか、企業のブランドコミュニケーションだけで、消費者(お客様)へ影響を与えて、商品の購入やファン化することは、費用面、人的リソースも面でも難しくなってきています。

しかし、広報ならば事業またはブランドビジネスを後押しすることができます。
例えば、わたしが以前担当していたペットフードメーカーでは、
東京、大阪などの大都市圏でのペットフード需要が伸び悩むなか、
当時ほとんどの集合住宅が飼えないという状況を打開してペットフードの需要をつくため、管理会社と協力して、「犬が飼えるようにする規約づくり」や「取り組みへの共感を得る広報活動」を実施しました。
それが功を奏して、都心でもペットフードが売れるようになりました。

ある果汁系調味料は、その果汁をつかったちょっとした健康の知恵を発信する「ヘルスハック」情報が常にメディア報道やSNSで目に触れる状態をつくっています。

また、情報検索も、検索エンジンからSNS内検索への移行が加速しています。ある20代の女性のインタビューでは「ウェブサイトの情報は鮮度が低い、更新されていない間違った情報がある。でもSNS内の情報ならば最新だから鮮度が高くて、複数同じ情報あれば真実だと思う。だからSNS内でした検索しない」

広報担当者は、最適な「情報環境」に向けて、どんな内容=Whatを、どんなタイミング=When、自社のプレスリリースや自社公式SNS、自社ブランドサイト、またはステークフォルダー、KOLからの発信=Who+Howを考える構想力と実行力が求められます。

いわば、演出家が脚本家とストーリーを描き、配役を決めて、セリフを指導するように、広報担当者は事業やブランドの舞台の演出家としての役割が求められています。

以上、広報担当の皆さまが事業に大きな影響を与える「演出家」として、
活躍されることを願って、ご紹介させていただきました。

執筆者:M3カンパニー 松本
https://www.m3com.jp/