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HPの更新と新製品レリースの発送。そんな広報マンから早く卒業する

広報担当の方。
そろそろ新製品シーズンだからプレスレリースを書かなくちゃと
思っていませんか?そして作業のようにデータを入れてHPに掲載して郵送して広報の仕事のメインの仕事が一段落と満足していませんか?
それって業界紙以外の一般メディアにほとんど掲載されていないと思いませんか?

そのプレスレリースを書く前にそれってメディアに対して親切かどうか、
メディアが取り上げたくなるかどうかをもう一度確認してください。
新商品レリースあるあるのいつの雛形に入れて書く問題を見直してみましょう。

まずは、その新製品が会社にとってどんなインパクトがあるのか。
ある食品会社は春夏・秋冬。年2回、約100ずつ。合計年間200本のレリースを出していると聞いてきます。
これってまとめられるものもあります。こんな風に乱発系レリースは
メディアは郵送で来た場合は「ま・た・か」と封筒ごと捨てることになるので記者の皆さんに送る工夫が必要です。

①数字で消費者メリットを伝える。形容詞は使わない
ある新製品はレリースに「美味しく改善した」と書かれていましたが
どこをどう美味しくしたのかが、まるで伝わってきません。
また数字を使うにしてもまた買いたいと思った人が90%いたとか
前よりも美味しいと回答した人が85%いたとか
開発過程の手前味噌な数字を出すことでむしろ
信頼を無くすことがあります。
商品レリースは客観的な数字を示し
高い・大きい・美しい・美味しい・可愛い
という形容詞は使わないのがルール。
日本一や業界初はとてもよいコピーですが
その根拠の数字を提示することが大切です。

②スペックばかりで気持ちが伝わらない。
業界用語や英数字が多く自分の業界の人にだけわかるような資料もいけません。
また、へりくだり過ぎる文体も読みにくいです。
予備知識などがあまりなくても誤解なく、過不足なく、ダブりなく情報を伝えるためには正しい日本語、平易な日本語で書かれていることが大切です。
例えば、新聞には記者ハンドブックがあります。
それに準じて自社のレリースを一度見直してみるのがよいと思います。
そして大切なのは、伝えたいことです。
スペックが伝わっても気持ちは伝わりません。
どんな人に使ってほしいか、これをどんな気持ちで作っているのかを
もっともっと伝えたほうがいいと思います。

③一番の問題は面白くない。
マスコミの皆さんは常に新しくて面白いことを探しています。
この新商品を使うとこんなに暮らしが便利になる。
ちょっとの工夫で節約ができる、ものすごく楽しく学べるとか
お年寄りが元気でいられるとかを
イメージできる画像や企画を入れてください。
杓子定規広報から出るためにはこの面白さが一番大切。

④いい加減郵送に頼り過ぎない
記者はリモートワークの方もいます。郵便で送るには
コピー代も切手代も封入代もかかります。
そんなにコストをかけても読まれないじゃ意味がないです。
デスク御中なんていうDMみたいなレリースなんて
担当に一生届きません。もう少しよいリストを使って関係性のある人から
メールで送って見ませんか?
まずはリレーションのある方に送ってもらうことも大切です。

執筆者:J&Tプランニング 市川
https://www.jtplanning.biz/