出身と性別の話②

あけましておめでとうございます。
久しぶりにnoteを開いてみたらあら不思議。最後の記事から約1年経ってるし、「出身と性別の話。①」からは2年と3か月も経ってます。
今更と思いつつ、過去の自分の記事を読みつつ今の心境をこれからの自分のために残しておきたいのでざっくり書いていきます。

①のおさらい

私が東京出身であることと、生物学的には女性であることは【事実】、
「東京出身」や「女性」に対して私自身や他者が抱くイメージや感想は【解釈】
この事実と解釈のギャップにいる自分について、出身地問題では「(都会じゃないけど)東京出身です!」と主張できるのに対し、性別については「女性です!」と主張できないのはなぜだろうか。

出身地問題

こちらはある意味そのギャップの解消に私自身が介入しようが無い。
法律上私の出身地は東京に区分されてるし(事実は動かしようがない)
東京に紐づく都会的なイメージに地元を近づけられるかといったら個人の力では難しい。
なので、東京について都会的なイメージしかない人に対して
「こーんな自然たっぷりの東京もあるんですよ~」と解釈を付け加えることに抵抗がない。だって自然たっぷりの東京があるのは事実だもの。

性別問題

性別についての解釈は、いわゆるジェンダー(社会的・文化的につくられる性別)にまつわる問題になるのだろうが、専門家ではないため、学術的な正確性についてはご容赦いただきたい部分である。

2年前の私はこんなことを書き残していた。

女性の身体に生まれ戸籍上も女性だけれども、「女性」であるが故に他人から期待されると思われること(その是非は置いておいて)だったり、自分の中の「女性」のイメージと自分自身との間にギャップがある。

そのため、「女性」と名乗りにくい。「女性」に帰属意識が持てない。
さらにはを「女性がするもの」と思い込んでしまったことに対して、自分には似合わないとか、自分がすべきことではないと否定的・消極的になってしまったのではないか。

出身と性別の話。①

さらにもうちょっと遡ると、大学を卒業したての私はこんなことを言っていました。

化粧をしない根本的な理由は、面倒くさいからでも、肌が弱いからでもなく、わたしの中で化粧は女性に成るためのものだという考えが捨てられないからです。
成人式に振袖を着たくなかったのも、なんとなく成人式に振袖を着ることが「女性に成る」ための儀式のように思えて仕方なかったからです。

2016年3月 FBへの投稿より

「女性」に成りたくない、という思いが根本にありつつ、じゃあ男性に成りたいのかと言われたら別にお金かけて手術して、戸籍変えるまでのステップを踏むほど男性に成りたいとは思っていない。
そんな自分をうまく言い表していたのが「Xジェンダー」という呼称だったので、長年愛用?していた。

性別問題への2023年時点の見解

そもそも、私の中の「女性」のイメージがかなり狭かった。
出身地問題と同じように存在しているのは事実だし、周りをよくよく見渡せば色々な女性がいるのに、狭いイメージの「女性」に自分が当てはまらないし、その女性像に成りたくないので自分を「女性」と言いにくかったのではなかろうか。

2年経って、私自身の「女性」に対する解釈は広がった。
化粧をしない女性もいるし、振袖を着ない女性もいる。
恋愛に積極的な女性もいれば、関心が薄い女性もいる。
可愛い服を好む女性もいれば、かっこいい服を好む女性もいる。
至極当たり前なことかもしれないが、改めて自分の中の女性に対する解釈が広がったので、自分と「女性」との間にギャップが生じている、というよりは、ほそーい道で地続きになっているくらいにはなっている。

それと同時に、自分自身が植え付けた自分自身に対するイメージを一旦取り払ってみることもしている。
あれだけ忌避していた化粧についても、自主的にある程度するようになったし、1着も持っていなかった私服のスカート(ワンピース)は片手で数えられる程度に増えた。
これらは手を伸ばすと「かわいい~」っておだててくれる友人たちの存在が大きいのだけど、それはまた別のお話で。

最後に(これからの自分へ)

色々書き散らかしたけど、たぶんまた来年あたりに解釈が変わっていると思う。
でも、まずは誰一人として同じ人はいないことを肝に銘じること。
女性だろうが男性だろうがどっちでもなかろうが、誰一人として自分と同じ人はいないので、自分が周りの女性と違うのは当たり前。
違うからって(自分は女性に成れない、女性じゃない)と思うのではなく、成れないなら成れないなりに、自分はどんな女性・人間に成りたいのかと考えつつ、こだわり過ぎずに解釈を広げていってみよう。もちろんそれは外見と中身両方に言えることだし、性別に限った話でもないのだけど。

そんなわけで、性別問題にいったん区切りをつけたうえで、お仕事多忙問題という現実に立ち向かっていきたい私でした。おわり。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?