2019年3月15日 言葉

私は家で口数が少ない。だから必要最低限のことしか話さない。別に親が嫌いとか、仲が悪いからとかではなく、家での私は完全オフモードで話すスイッチがオフになっているからだ。

口数が少ないことから母によく怒られた。それも大学生になってから頻繁に。私は反抗期というものがなかった。その代わりに大学生になって地味な反抗期らしきものが到来。

友達やバイト先の人など、他人には言葉にしないと伝わらないと分かってるから「ありがとう」「ごめん」はちゃんと言うようにしている。だが、親や祖父母など血縁者になると言わなくてもわかるだろうと思い込み、甘えてしまい、感謝の気持ちを伝えてなかった。何かをしてくれるのが当たり前のように思っていたのだろう。それが原因で怒られることが多々あった。私自身意地っ張りで、家では口数が少ないから謝ろうとしない。その態度のせいで更に状況悪化。もう二十歳なのにこんなことで度々怒られていたのだ。

私は今度大学の勉強の一環で数週間ほど海外へ行く。初めてのことだ。奨学金を使ってならいいよ、と許しが出たので全部私負担で行く予定だった。だが、祖父母や親から多額のお金を頂いた。年金や汗水垂らして労働得たお金。私がアルバイトでそれだけ稼ごうとしたらどれ程の時間と体力を削ぐことになるだろうか。恵まれた環境にいることに改めて気づいた。

そのとき母に「元気で生きて帰ってきんさい」と言われた。

実家暮らしで親と離れることなく生活してきたので、そのような言葉を言われたのも初めてだった。迷惑しかかけてないダメな娘でも、そんな風に言ってくれるのか、と隠れて泣いてしまった。

私が気づいてなかっただけで、大事に、愛されていたのだろうか。

私も大事にしたい。成長しよう。

とりあえず、初めての地でいろいろ吸収して、いろんなお土産を渡そう。

嗚呼パッキングが終わらない夜。もう少し時間はあるし睡眠を優先させよう。


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