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ヘルスケア、地方自治体、金融機関ーーあらゆる分野のクラウド化を支える“次世代型インフラエンジニア”の役割とは?

「テクノロジー起点で社会・顧客のDX(Digital Transformation)/ITX(IT Transformation)を実現する」をミッションに掲げるDXソリューション統括部。Microsoft Azureなどのクラウド導入・移行・構築を中心として、お客様のIT環境改善を手がけています。

ここ数年の間に社会で急激に進んだクラウド化を、パーソルプロセス&テクノロジー(以下:パーソルP&T)はどのように支えてきたのでしょうか。そして、これからのインフラエンジニアはどんな役割を担っていくことになるのでしょうか。DXソリューション統括部エグゼクティブマネジャーの小浦文勝さんに話を聞きました。

継続的なMicrosoftとのパートナーシップ

ーーまず、小浦さんのこれまでのキャリアについて教えてください。

前職、前々職では、大手アウトソーシング会社やシステム開発会社などで、技術系の営業をしていました。パーソルP&Tには2006年に入社し、技術者派遣や受託開発の営業を経て、2010年にクラウドビジネスの専門部署を立ち上げ、今はDXソリューション統括部の責任者をしています。

ーー2010年以降はどのような業務を手がけてきたのでしょうか?

Microsoftのパートナーとして、Azureなどのクラウド製品の導入・移行・構築などを行なってきました。MicrosoftとパーソルP&Tは、オンプレミスモデルの時代から提携しています。Microsoftのビジネスモデルが社会のトレンドに合わせてクラウドに移行したことに伴い、DXソリューション統括部の事業もシフトしました。

そのため、Microsoftからお客様の紹介を受けることや、Microsoftの営業担当と一緒に企画・提案して獲得する仕事も多いですね。

業種・規模を問わない多様な業務だから、決して飽きることがない

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ーーDXソリューション統括部の具体的な業務内容について教えてください。

オンプレミスにあるお客様のサーバー製品やシステムをクラウドに移行する、「データセンターマイグレーション」の作業がプロジェクト全体の7割を占めます。

残りの3割は、働き方改革に伴うバーチャルデスクトップ環境(仮想ワークプレイス)の構築や、Office365などのSaaS型サービスの導入支援、そしてクラウドセキュリティです。

クラウドサービス独自のセキュリティの考え方に基づいた運用支援を行うクラウドセキュリティ領域の業務は、最近特に拡大しています。

ーーこれまで手がけた特徴的なプロジェクトの事例を教えてください。

例えば、ヘルスケア領域では、電子カルテのデータを一部クラウドに移行する、業務効率化プロジェクトを行いました。

従来、製薬会社の担当者が治験データを見るには、都度病院に行く必要がありましたが、その不便さを解消するため、電子カルテのデータの一部をクラウドに移行しました。外部から必要なデータだけを見られるようにしたクラウドサービスの活用事例として、国内でも先進的な取り組みとなりました。

また、地方自治体の職員がインターネットを使用するためのクラウド環境を構築する「インターネット分離」のプロジェクトも行いました。地方自治体の職員が使用するインターネット上のシステムは、業務システムのネットワークとは別に作らなければならないという総務省のルールに基づくものです。

他にも、大手金融機関のテレワーク環境をクラウドで構築するプロジェクトなどがあります。

ーーお客様によってクラウドを使うシナリオは全く異なるのですね。

そうですね。しかもほぼ全ての業種にアプローチできますし、規模に関しても、移行するサーバーが1~2台のものから100台ぐらいのものまで多岐にわたります。

パーソルP&Tでクラウドビジネスに携わるインフラエンジニアの業務は多様性に富んでおり、取り扱うシステムの業種や規模は一切、固定されていません。そこに「決して飽きることがない」という、この仕事の魅力があると思います。

「お客様を主導し、啓蒙する」役割を担う

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ーークラウド製品を導入する際に気をつけていることは何ですか?

お客様が最も重視するセキュリティを担保するために、PoC(概念実証。試作開発の前段階における検証やデモンストレーション)やフィジビリティ(実現可能性の調査・検討)などの「事前検証」部分には工数をかけています。

また、クラウド製品の導入によってお客様の業務環境は変化するため、その対応策も含めて検討するようにしています。例えば、バーチャルデスクトップ環境を構築した場合、システムを社外で利用するための新たなポリシーが必要になりますよね。私たちはそのポリシーの策定にも積極的に携わっています。

ーー運用ルールもお客様と一緒に作ることがあるのですね。そうした多様な業務に関わっていくこれからのインフラエンジニアには、どんなことが求められると思いますか?

今までのSIerにおけるインフラ構築は、「お客様に言われた通りにしていれば済む」部分が少なからずあったと思います。しかしこれからは、お客様を主導し、啓蒙していく役割がインフラエンジニアに求められています。運用ルールを作る仕事もその1つです。

そのためにも、技術のトレンドにきちんとアンテナを張り、日々キャッチアップすることが大切です。圧倒的に技術の進化が早い領域なだけに大変ですが、その分やりがいも大きいはずです。

グループにおける“ビジネスの起点”として

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ーーDXソリューション統括部は、今後どんな分野に関わっていくことになるのでしょうか?

DXソリューション統括部が関わる領域で、ここ数年でさらに拡大していくと考えているのは、業務の自動化と働き方改革への対応です。それ以外にも、「デジタル・ガバメント」といわれている政府や自治体のクラウド移行もかなり進むのではないかと思っています。

また、クラウドの導入に際してお客様のデータに触れる機会も多いため、他部署と連携してデータ活用やAI導入にも関わっていくことにもなると思います。

さらに大きい話では、IoTで全ての人とモノがつながり、さまざまな知識や情報が共有される「Society 5.0」という社会のビジョンに対してもアプローチしていきたいですね。例えば、モビリティのサービスへのクラウドやAIを導入する「MaaS」に関しても、私たちが果たせる役割があると考えています。

ーーアプリケーションの領域にも絡んできそうですね。

はい。パーソルP&Tとしてはワンストップで多様なご要望に対応できることが大事であるため、インフラエンジニアであっても、データやAIの取り扱いに関する基本的な知識は重要になってくると思います。

ー今後の展望について教えてください。

DXソリューション統括部で始まったお客様のプロジェクトが、他の部署に展開するケースは非常に多いです。今、お客様から「インフラだけやってほしい」という頼み方をされることはほとんどなくなってきています。

その意味でも、DXソリューション統括部は、パーソルグループ全体の「ビジネスの起点」でもあることを自覚して、お客様の課題解決に向き合っていきたいですね。

DXソリューション統括部では、アプリケーションエンジニア、インフラエンジニアを募集しています。興味をお持ちの方は、こちらからご応募ください!


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