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雑なお胸と向き合う


2月のある日の仕事中、退屈してnoteを読み漁っていた。

そしてこのnoteに出会う。
タイトルからして面白くないわけがなさそうだった。


岸田奈美さんの高級ブラのお話。


「ブラデリスニューヨーク」
聞いたことすらなかったブランドに興味を覚え、検索してみる。

ブラが1万くらいする。
たっか!
ラーメン10杯食べれるやん。

パンツも合わせてセットで買うと1万5千近い。なんと恐ろしい。

私はブラめんどい派で
ぶっちゃけち◯び隠れてればいいんだよね?
みたいな認識で生きてきた。
(海外セレブなんてもはや隠してもないし?)

だから年中UNIQLOのブラトップ(1000円)で生活していた。

可哀想な私のクーパー靭帯。
ぶちぶちに切れてもう伸びてるのかも。

去年、職場の女の子に
「ブラトップはやばいですよ」
と言われてから
2020年の密かな目標はブラ着用にした。

毎日は装着しなかったけれども。
私は、そもそもお胸よりお尻が好きだ。

お胸と向き合いかけて、疎かにしつつも、ずっと気になり続けたブラデリスニューヨーク。

だってあのnoteにお胸がメロンになるって書いてあった。

このブランド気になるな〜
でも高いな〜
でも育乳してみたいな〜
でも高いな〜
でも今年30歳になるしな〜
でも高いな〜
でもお金をかけたほうがいいのかな〜

と葛藤してる間にコロナがやってきた。

自粛中もお胸のことが気になりつつも、
YouTubeでお尻の筋トレばかりしていた。

そのおかげもあってか、気持ちお尻が引き締まってきた気がした。

お尻が出来上がってくるとお胸も仕上げたくなる。

もう一度あのnoteを読み返した。

よし、キミに決めた!

早速フィッティングの予約をした。
いくつかの店舗がある中で銀座だけは、初めての人専用サロンだった。

これはめちゃくちゃ丁寧にやってくれそうな予感。

まだ5月にも関わらず、
6月の予約はほぼ埋まっていた。

(フィッティングに1時間かかるから人数捌けないのかも)

平日しか空いているところがなかったので、仕事を休んで育乳に励むことにした。

フィッティング当日。
(結局在宅ってことで有給使わずに済んだ)

こんにちは〜とお店に入る。

神田うの的ではなかったが、品の塊みたいなお姉さんが出てきた。

このお姉さん、背筋ピン!てしててお尻も胸元もふっくらと綺麗なシルエットしてた。

おお!素敵!

お姉さんに案内され、
今どんなブラかとか改善したいこととか
色々聞かれ、いざフィッティング。

ブラデリスニューヨークの育乳は、
ステップ1〜3があって

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まず、ステップ1で肉を集めるらしい。

ステップ2で寄せて

ステップ3で上げるらしい。

大体の人がステップ1から始めるみたい。
お胸の状態が良い人はステップ2から始められたりするんだって。

ステップごとにブラも分かれてるから

あ、このブラはかわいい!!

って思ってもそれがステップ3のものなら遠い未来にしか装着はできないのだ。

当然、ろくにブラも付けずにブラトップで生活してきた私はステップ1から。

派手な色が好きと伝えた私にお姉さんは、ステップ1の鮮やかなターコイズのブラを持ってきてくれた。

あ、これ絶対買おう。

と見てすぐに決めた。

いざ、ターコイズブラ装着。

なんか集められる素材が多すぎて、ブラに綺麗に収まらない。

鏡を見ながら、

私「今までブラトップで雑に扱ってきたせいですかね」

お姉さん「雑に扱うと雑なお胸にしかならないですよ」

突き刺さるお姉さんの言葉。
ここでブラトップのカスさにようやく気づく。

ちゃんと寄せて上げてをしてこなかった私のお胸は四方八方に陣地を拡大していたようだ。

通りでブラの上に背中の肉が食い込むわけだわ。

タイトなジーンズにねじ込むのいいけど、ブラには綺麗に収めたい。

ということで、

お姉さんにこのブラもまだ早いと言われて結局ステップ1の初歩中の初歩的なブラからスタートすることに、、、。

それは白と黒の2色しかなかった。
ターコイズすらも買えない私のお胸。

ブラの方針が決まったところで
お姉さんからブラ装着講座を受ける。

みんな集まれー!って感じで
二の腕と脇肉からべたーっと手でお胸の素材を運ぶ。

そうするとデコルテもふっくらして、
背中も少しスッキリする。

だた装着するだけじゃだめなんだね。

ブラって大事だよ、みんな。

フィッティングが終わり、
ブラ2セット、ナイトブラ、専用洗剤(ブラは手洗い)を買い、
私も3万円を使っていた。

お会計中、店内に飾られているカラフルなかわいいブラたちを見ながら、

「あの色とかいいなあ〜、いつか私もかわいいやつ使えるようになりますかね」

とお姉さんに聞いた。

「まずは半年頑張ってください。お客様はいいものをお持ちですので絶対大丈夫ですよ」

と脇肉らを褒められ、励まされた。



高いけど、これからはしっかり向き合って、いっぱい集めて、いつか派手なかわいいブラを毎日つけてあげるからね!とお胸に誓った日であった。



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