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【声劇台本】RPG系コンサル(ファンタジー)(コメディ)



RPG系コンサル

作者:ミツネ

時間:20分程度。

登場人物:0・0・3

勇者:
怪獣:
コンサル:

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配信などで使用する際に明記してほしい事 

タイトル:RPG系コンサル
作者名:ミツネ


怪獣役の人へ

台詞を書いてはいますが、すべて鳴き声に置き換えて演じていただいても大丈夫です。怪獣が鳴き声しかあげなくても、話の筋が通るようにしてあります。アドリブ、アレンジOK。饒舌な怪獣を演じるも良し、言葉が喋れず「ぎゃおおお」としか言えない怪獣を演じるも良し。ご自由に遊んでください。




台本

怪獣:ぐおおおおお!!!!

勇者:出たな!!炎の怪獣!!!!

怪獣:この村は私の物だあああ!!!ぐおおおおおお!!

勇者:ううう、なんという邪気・・!! 体が、重たい・・!!手が、、震える・・!!

怪獣:飯はどこだあああ!!!ぐおおおおお!!!!

勇者:ううう・・・。

(怪獣、大きく息を吸う)

怪獣:ふううう!!!(炎を吐く)

勇者:うわああっっっ・・!
まずい、このままじゃあ、村が焼け野原だ!

(勇者、剣を抜く)

勇者:(深呼吸)スー・・ハー・・。この勇者の剣で、ヤツの心臓を、必ず!貫く!!!

怪獣:ぐおおおおおおお!!!!
勇者:うおおおおおおお!!!!

(勇者、怪獣の心臓めがけて剣を突く)

勇者:ソード、ブレード!!!

(刃の音ガチン!!)
(皮膚を硬化させて攻撃を防ぐ怪獣)

勇者:クッ・・・皮膚が、硬い・・!!

怪獣:邪魔するな!!!

(怪獣、大きく息を吸う)

勇者:まずい!
距離を、取らな、ければっ!!

コンサル:その時!勇者は咄嗟にその身を翻し!

勇者:はあっ!

怪獣:ふううううう!!!!(炎を吐く)

コンサル:怪獣の炎攻撃を、弾いた!!!

勇者:やあっ!

(弾いた炎がコンサルの方へ)

勇者:あっ

コンサル:アチチチチチチ!!!!

怪獣:え?

コンサル:弾いたと思ったらコッチに来たああああっ!!!

勇者:大丈夫ですかああああっ?!?

コンサル:はい大丈夫ですよ!お構いなく!

勇者:いや、あの怪獣が吐く炎は強力です、すぐに回復の薬草を・・!あれ?

コンサル:フフッ。ほら、見ての通り、無傷でしょう??

勇者:本当だ・・・! あなたは、魔術師ですか?!
あ!その黒い棒は、魔法の杖?!

コンサル:ティンクル、ティンクル、シャラララト~~~ン!!私は魔法使~い、ではなく!秩序と発展を愛する、コンサルン!ですよ。

勇者:初めて聞く種族だな・・

コンサル:この棒は、伸縮性の指差し棒です。

勇者:指差し棒・・・?

怪獣:ぐおおおお!!踏みつけてやるううう!!!

(怪獣がコッチに向かってくる)

勇者:・・!! 
ココは危険です。村人は皆、海岸に逃げています!私(僕)が引き付けるので、あなたも逃げてください!!
ふん・・・っ!食らえ!毒の弓矢!

(勇者、弓矢を怪獣に射る)

怪獣:ぎゃ!!!クッ・・おのれええええ!グ、し、しびれる・・・

コンサル:ほほう!勇者様は、弓矢もお上手なのですか!

勇者:ああ。私(僕)は村人あがりだから・・(少し伏目になるが、また力強く怪獣を見定める)

怪獣:がおおおおお・・・!!

勇者:ッ・・!(怪獣を睨む)毒の効果は長く続きません!さあ、早く逃げて!

コンサル:いいえ。ワタクシは逃げませんよ。

勇者:?!どうして! 

コンサル:あなたと共に戦います。

勇者:え?!

怪獣:ぐぬぬぬ・・・勇者めぇええ!

コンサル:指差し棒、フォームチェ~ンジ!!!長くなれ指差し棒~~~!!びよーーーん!
さーてさてさて!勇者様!そして、怪獣様!!
この争いを、ワタクシ!コンサルンの力で終わらせましょう!!

勇者:コンサルンのちから・・??

怪獣:お前、倒すうううう!!!!

コンサル:時に、怪獣様!その破壊力はすさまじく!

(怪獣、大きく息を吸う)

勇者:あっ!!危ない!!!

怪獣:ふうううう!!!!(炎を吐く)

コンサル:とおおおっ!スタッ!!回避!

勇者:攻撃が外れた・・!ホッ・・

怪獣:くそ・・!!

コンサル:その大きな口から吐き出す炎は、あらゆる物を焼き尽くす!はあ~っ、なんというパワー!
おーい怪獣様ー!何故あなたは、この村を焼き払うのですー?!

怪獣:ちがうぞおおお!!

コンサル:と、言いますと?

怪獣:この村のすべて!俺の物にするのだ!!!

コンサル:なるほど。村を破壊するのではなく、自分の所有物にする事をご希望っと。メモメモ。

勇者:怪獣と会話してる・・・・。

コンサル:では何故!貴方は、この村を自分の物にしたいのでしょう??

怪獣:お前に関係ないいい!!!

コンサル:いいえ関係あります!!!
あなたがリズムに乗って踊りだしちゃうぐらい、と~っても幸せになるために、聞いているのです!!

怪獣:なんだおm

コンサル:(怪獣の言葉遮る)あなたの話を!!!聞きたいのです!!!!

怪獣:うっ・・・。

(怪獣がすこーし、たじろぐ)

勇者:・・・・お??

コンサル:あなたの事を!!!知りたいのです!!!

怪獣:・・・うう

コンサル:あなたの事が!!大切だから!!!キラキラキラリーン!

怪獣:ぐお(トゥンク)

勇者:・・・・え?

コンサル:ワタクシはですねえ、怪獣様!あなたの味方です!あなたの幸せを願っている!!!

怪獣:ぐお、

勇者:おい、お前!!今なんと言った?!!
裏切る気か?!?!

コンサル:(口に指を当てて)しーーーーーーーー。お静かに。

勇者:静かになんかできるか!!!今までどれだけ、村人たちが怯えてきたか!!

コンサル:指差し棒!を、おくちにスチャ!!! YES!セッティング! 
そして、しーーーーーーーー!お静かにい!

勇者:ふざけるな!!! 

(勇者、剣を構える)

勇者:どの種族だろうが関係ない!村人たちを・・我が故郷を守るためならば!!私(僕)はいつだって、お前を八つ裂きにする!

(コンサル、怪獣を見つめ続ける)

コンサル:・・・・。

勇者:・・って、おい!お前!聞いているのか!!! よそ見をするな!!!

怪獣:・・・・・。

コンサル:・・・・・。

勇者:おい!!聞いていr・・うぐっ・・・!!

(勇者、急に体がフワッとする浮遊感に襲われ、体が軽くなる)

勇者:うわっ・・・!!? なんだ? 肩が急に、軽くなった・・・?! いや、体が軽くなったのか。・・何が起きた??

(突然、勇者に指差し棒を指すコンサル)

コンサル:ふんっ!

勇者:わっ!

コンサル:指差し棒、ピピピピ、ピシーーーーッ!

勇者:私(僕)に、その変な棒を向けるな!

コンサル:違いますよ、勇者様。

勇者:はあ?

コンサル:アチラを。ご覧ください。

勇者:ええ? 

(怪盗を見ると涙を流している)
(自分を気にかけてもらえる言葉を貰ったので嬉し泣きしている怪獣)

怪獣:ぐおお・・・・・・・・。(泣)

勇者:あ、え?か、怪獣の目から、涙が・・・!?

怪獣:ぐおおおおお~~~~ん・・・!!!!!(泣)

(怪獣の雄叫びにひるむ、が、また異変に気付く)

勇者:うわあああ・あ・・・あれ・・?邪気が、消えている?!

怪獣:ぐおお・・・、ぐおおおん・・・・(泣)

勇者:怪、獣・・・?

コンサル:フフッ。

(コンサル、急にあっけらかんとした感じで喋り始める)

コンサル:時に、勇者様! 
その正義の心は凄まじく!炎の怪獣を前にしても、圧倒的な反応速度!繰り出す技の幅広さ!はあ~っ、なんというパワー!

勇者:な、なんだよ急に。

怪獣:ぐお・・・・・(泣)

コンサル:勇者様? 何故あなたは、怪獣様を倒そうとしているのです?

勇者:そりゃあ、この村を守るためだ。

コンサル:と、言いますと?

勇者:そのままの意味だよ。

コンサル:なるほど。自分の故郷である村から、脅威的な存在である炎の怪獣を排除する事をご希望っと。メモメモ。

勇者:・・何が言いたい。

怪獣:ぐおおお。(ちょっと元気になったけどまだメソメソしてる)

コンサル:まーるかいて、スチャ!指差し棒! ピピピピ、ピシーーーーッ!
問題を解決する時は、常に、新しい視点やアプローチが求められます。
ここで、勇者様、そして、怪獣様にご提案したいプランが、2つございます!

勇者:プラン?
怪獣:なんだそれは・・?

コンサル:まず1つめぇ!! プラン~~、A! 
「もうっ!ワタクシ!国に帰らせていただきます!」のプラン!

この村は元々、東の国から移り住んできた人々からなる村だとお聞きしています。
しかしこの村の近くには、炎の怪獣が住んでいた!
今現在、村人たちは海岸に避難されているとの事で、丁度良い。いっそのこと皆さんで、元々住んでいた東の国に、帰ってみてはいかがでsy

勇者:(コンサルの言葉を遮る)ダメだ!!!!!

怪獣:ぐお・・。

コンサル:・・それはどうしてですか?

勇者:・・・。東の国は、あそこにだけは、絶対に帰りたくない。
私(僕)達に酷い事ばかりさせるんだ・・・・。だから、私(僕)達は、ここに逃げて来て、村を作った。
でも元々ここは、人間が住むような土地じゃない。
最近は特に、雨が少なくて、作物は育たないし飲み水も残りわずか。毎日強くなる怪獣の邪気で、村人の体がやられて、動けなくなって・・。

(勇者、唇を噛む)

勇者:・・雨はどうにもできないけれど、怪獣は私(僕)が倒せば良い!皆の身体が動くようになれば、まだどうにかなる!

(勇者、剣を構える)

勇者:・・この村が、私(僕)達の故郷なんだ! 口を挟まないでくれ!!!

怪獣:そんな・・・ことが・・。(驚)

コンサル:どうか刀を降ろしてください、勇者様。
よく分かりました。大切な思いがあったのですね。
・・・では。
違う視点からアプローチしましょう!!!
は~い2つめぇ!!プラン~~、B!
「みんな仲良し!共存しーましょ、そーうしーましょ!」のプラン!!

怪獣:共存??
勇者:なんだそれは・・?

コンサル:怪獣様と勇者様には、凄まじいパワー!がございます!!
この2つのパワー!を合わせられれば、この村は発展する!
雨が降らないのであれば、雨が降る地域に行って、水を汲んでくれば良い。
作物や飲み水は、他の村から調達しましょう!
・・・怪獣様は、この村を破壊する為ではなく、自分の所有物にする為に炎を吐いていた。
つまりそれは、村の人々に、敵対意識は無い、という事です。そうですね??

勇者:え?!

怪獣:ああ、そうだ。

コンサル:やはり。

勇者:じゃあなんで村の周りをうろつくんだ、炎の攻撃をしてくるんだ!おかしいだろ!

コンサル:お腹がすいていたんですよ。

怪獣:そうだ。

勇者:・・・・は?

コンサル:植物が育たない状況は、人間だけではなく、周りの怪獣も苦しんでいるのです。

勇者:いや、どう見てもコイツ肉食だぞ!?!? 人を食いに来てる!!

コンサル:いいえ!!! 歯の形を見てください?? 尖った歯が無く、すべて平らな形をしているでしょう? 草食動物の証ですよ。

怪獣:そうだ。

勇者:え、口から炎吐くのに?!?

コンサル:草食動物です。

怪獣:そうだ。

勇者:え、そうなの??

怪獣:そうだ。

勇者:そうだったの!?!?
あっ、いや、確かに・・・。みんな、怪獣の邪気でやられているだけで、怪獣に食われた村人は1人もいないな・・。えええマジか・・。
じゃ本当になんで村を襲ってるんだ・・。

怪獣:人間の食い物、よこどり、だいさくせん。

コンサル:なるほど。村人を怯えさせる事で、村の食料を横取りしようとしてたわけですね。可愛らしいですねっ!

勇者:なんにも可愛くない!!!

コンサル:怪獣様?普段は、どのような食事を取られているのです?

怪獣:草、根っこ。

コンサル:なるほど。じゃあ、根菜や豆類も食べられそうですね

怪獣:うん

コンサル:食べ物を確保する為に、村人たちと協力できますか?

怪獣:・・・、炎で頑張る。もう邪気出ない。

コンサル:ふむ。お腹がいっぱいになれば、邪気は出なくなる。つまりWin-Winの関係性になれると。

怪獣:そうだ。

勇者:おまえ汲み取る力えぐいな。

コンサル:そりゃあ、秩序と発展を愛する、コンサルン!ですからっ!!

勇者:お、おう・・・。

コンサル:勇者様、怪獣様は協力してくれるそうですが、どうですか?

勇者:え、ああ・・。まあ・・・。 うーん・・・。

怪獣:・・・。
・・・・・ごめん。

(怪獣、頭を下げる)

勇者:えっ・・・・。

コンサル:あらあら、あら! 怪獣様が、とても深々と頭を下げられていますよ!!! 

怪獣:腹が減っていた。ごめん・・。

勇者:んん・・・。

コンサル:怪獣様は体が大きいので、より多くの食料を運ぶ事が出来るでしょう。また、炎はあらゆる分野で使えます。勇者様のその機動力と合わせれば、狩りにも、村の防衛にも、大いに役立つことでしょう。
そうですよねえ、怪獣様?

怪獣:がんばる。ぐおお。

勇者:・・・。

コンサル:怪獣様の事がまだ信用できないのであればワタクシ、コンサルンが、しばらく、間を取り持ちますよ? この村をより良くするため、1歩踏み出してみませんか??

勇者:・・・なんでお前は、そこまで親身になってくれるんだ。

コンサル:んん~~そうですねえ。
コンサルンは、クライアントの問題を解決することが使命であり、サポートするのは当然のことですから、、というのは建前で。

(勇者を見て、少し寂しそうに微笑むコンサルン)

コンサル:あなたを見ていると、なんだか、放っておけないんですよ。

勇者:え・・?

(そしてまたあっけらかんとした、おふざけキャラに戻るコンサルン)

コンサル:さ~てさてさて、勇者様? 怪獣様?
「みんな仲良し!共存しーましょ、そーうしーましょ!」のBプランで!よろしいでしょうか?!

怪獣:うん。いい。がんばる。

勇者:・・・そうだな・・・うん。 
信じてみようと思う。

コンサル:ふっふっふっ~! これから皆さんで、がんばっていきましょう! 

それではそれでは~~・・。
そこのアナタ、いかがでしたか? 
フフッ。アナタですよ。この声劇を聞いている、そこのアナタ!

これは、RPGの中の物語だと思いましたか?実は、どの世界でも同じなんですよ?(ニコリ)
違う視点を持つ事を大切に!そして、困った時には、いつでも誰かの力を借りることを忘れずに!

(ニコニコと微笑むコンサルン)

コンサル:冒険に疲れたら、またココでお会いしましょう!
よいしょっと。では、また。

(画面に近づいてくるコンサルン)

めでたし、めでたし、これは指差し~~~棒!で、

ポチっとな。

(ゲームの電源が切れる音)



台本についてのお知らせ

#れーぬさろん 台本募集企画 の作品として参加します。
テーマ:勇者
ジャンル:ファンタジー
必須キャラ:物凄くふざけた「フリ」をしている実は有能な人
https://twitter.com/leinesalon_info/status/1781613581358047307?t=h8xSl5vdlGjYXeHTVy4MfQ&s=19



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